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ハリガネベイスボウラーズツウ!  作者: 椎家 友妻
第四話 エースの不在、帰ってきたバッテリー
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2 鹿島さんにお願い

 「あ、そうや。鹿島さんにちょっとお願いしたい事があるんですけど」

 「ええっ⁉そのお願いは聞かれへんわ!」

 「そうですか、それは残念です・・・・・・ってまだ何も言うてませんけど⁉」

 「基本基本」

 「あの、お願いいいですか?」

 「お金以外の事なら大体」

 「そうですか、じゃあ──────」

 と俺は、ここで至極声を潜めてこう言った。

 「ちょっと、ウチの校長の動きを探ってもらえませんか?」

 すると鹿島さんも声を潜めてこう聞き返してきた。

 「え?校長?それとも盲腸?」

 「校長ですよっ。何で鹿島さんに盲腸の調査を依頼するんですかっ」

 「でも、何で校長センセの動きを知りたいの?

校長センセをストーカーしたいの?」

 「んな訳ないでしょっ!そうやなくてですね、

俺ら野球部は今度の日曜、ソフト部と野球の試合をする事になったんですよ」

 「あ、そうなん⁉じゃああたしも応援に行くわ!」

 「ありがとうございます。それでですね、

その試合で俺らが負けたら、野球部は即解散なんですよ」

 「ええっ⁉何で⁉」

 「そういう風に校長が仕組んだんですよ。

どうもあの人は、個人的にウチの部を潰したいらしくて」

 「何でやの⁉そんなん絶対許されへん!」

 「だからその辺の校長の企みを、新聞部である鹿島さんに調べて欲しいんですよ」

 「うーんでも、そんな事して大丈夫かなぁ?

もし校長センセの事を調べてる事がバレたりしたら・・・・・・」

 「まあ無理にとは言いませんよ。

ただ、今度の試合で負けて野球部が廃部になったら、

キャプテンはさぞ悲しむでしょうねぇ・・・・・・」

 「よっしゃ分かった!あたしが校長センセの企みを暴いてあげる!」

 「やってくれますか?」

 「勿論や!あたしはヤマちゃん(キャプテンの事)・・・・・・

あ、いやいや、野球部の皆の味方やからね!

それじゃあ早速情報集めに行ってくるわ!」

 鹿島さんはそう言うと、大ハリキリで走り去って行った。

流石はキャプテンにゾッコン片思い中の鹿島さん。

キャプテンの為なら、例え火の中水の中って感じやな。

ええように利用して申し訳ない気もするけど、

もしこれで校長の企みが分かれば、今度の試合に負けても、

廃部は免れられるかもしれん。

そうなった時は、キャプテンから鹿島さんに何かお礼をしてもらおう。

 さて、じゃあ俺は岩佐先輩と近藤先輩を探しに行くか。

 俺は踵を返し、二人の居場所を求めて歩き出した。



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