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ハリガネベイスボウラーズツウ!  作者: 椎家 友妻
第三話 校長の企み、大京山のもくろみ
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8 小暮を女の子らしくする特訓

 という訳でその日の昼休み。

俺は超強引に、再び小暮の奴を屋上に連れ出した。

空はすっかり晴れて、青空が顔を覗かせている。

しかし小暮の表情はどんよりと曇っていて、

こめかみを右手の人差し指で押さえながら俺に言った。

 「なあ、君は昨日俺と約束したよな?もう俺を野球部には勧誘しないって」

 「そうやな」

 「ならどうして俺は、今日もここに連れてこられてるんだよ?」

 「勘違いせんとってくれよ、今日は野球の勧誘とちゃうんや」

 「じゃあ何だって言うんだよ?」

 「お前は昨日、俺に悩みを打ち明けてくれたやろう?」

 「ああ、打ち明けたと言うより、白状させられたと言った方が正しいけどな」

 「そんなお前の悩みを、俺が解決してあげよう」

 「は?どういう事だよ?」

 「つまり俺が、お前がちゃんと女らしい女になれるよう、

手助けしてあげようと言うんや」

 「何で君にそんな手助けをされなくちゃいけないんだよ?」

 「何を言うんや水臭いなぁ。俺達友達やろ?」

 「いつからだよ?」

 「それはともかく、俺がちゃんと女の子らしくなれるノウハウを教えたるさかいに」

 「男の君にそんなノウハウが分かるのか?」

 「分かってないなぁ」

 「何がだよ?」

 「ええか?女らしさっちゅうのはな、男が()って初めて発揮されるモンなんや。

つまり真の女らしさとゆーのは、男の方がよく知ってるんや、実は」

 「何でそんなにハッキリ言いきれるんだよ?」

 「なら聞くけど、お前が女らしくなりたいと思うようになったのは何でや?

好きな男ができたからやろ?」

 「う、それは・・・・・・」

 「その男に好かれたいが為に、お前は少しでも女らしくなりたいと思った。

という事は、女らしさとは何かを知りたいのなら、

男にそれを教えてもらうのが一番の近道なんや!」

 「そ、そうかなぁ?」

 「そうやって!心配すんな!

俺がお前を見事なレディーに生まれ変わらせたるから!」

 「・・・・・・分かったよ。とりあえず、俺はどうすればいいんだよ?」

 「そうやな、真の女の子になるには、見た目も大事やけど、

それ以上に言葉遣いや仕草が重要や。

だからまずはお前のその男っぽい口調を、

もっと女の子らしい言葉遣いに変えていこう」

 「女っぽい言葉遣いって、どんな風に?」

 「お前は自分の事を『俺』って言うやろ?それを『私』に変えよう」



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