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14 クラスでは完全にカップル扱い
キンコンカンコンとチャイムが鳴り、放課後になった。
「昌也く~ん、一緒に部活行こ♡」
俺が自分の席でのび(・・)をしていると、そう言って碇が歩み寄ってきた。
それに対して俺は、「おう」と答えて席を立つ。
するとその時周囲のクラスメイト達の視線が、
そこはかとなく俺と碇に集中した。
このクラスの連中は、俺と碇がホモ同士で愛し合っていると思っている。
そやけどそれは大きな誤解で、俺は神に誓ってホモではない。
ホモなのは碇だけなんや。
それやのに周囲の奴らは、
俺の方が碇を積極的にリードしていると思い込んでいる。
ちゃうっちゅうに!
俺が碇をリードするのは野球の時だけや!
プライベートでは極力関わりたくないんや!
しかしそんな俺の心情など全くお構いなしに、
碇は屈託のない笑みを浮かべ、クラスの連中が聞いている前でこう言った。
「昌也君、昨日のデート、楽しかったね♡」
「だあああっ!デートとちゃうやろ!」
俺はそう叫んで慌てて碇の口を塞いだが、
碇のセリフをバッチリ聞いたクラスの連中は、
妙に納得した目で俺達の事を眺めていた。
何かもう、それを否定する気力も失せてしもうた。
とりあえず俺は碇の後ろ襟を掴み、そそくさと逃げるように教室から出た。




