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ハリガネベイスボウラーズツウ!  作者: 椎家 友妻
第二話 碇の不満、小暮の悩み
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14 クラスでは完全にカップル扱い

キンコンカンコンとチャイムが鳴り、放課後になった。

 「昌也く~ん、一緒に部活行こ♡」

 俺が自分の席でのび(・・)をしていると、そう言って碇が歩み寄ってきた。

それに対して俺は、「おう」と答えて席を立つ。

するとその時周囲のクラスメイト達の視線が、

そこはかとなく俺と碇に集中した。

このクラスの連中は、俺と碇がホモ同士で愛し合っていると思っている。

そやけどそれは大きな誤解で、俺は神に誓ってホモではない。

ホモなのは碇だけなんや。

それやのに周囲の奴らは、

俺の方が碇を積極的にリードしていると思い込んでいる。

ちゃうっちゅうに!

俺が碇をリードするのは野球の時だけや!

プライベートでは極力関わりたくないんや!

 しかしそんな俺の心情など全くお構いなしに、

碇は屈託(くったく)のない笑みを浮かべ、クラスの連中が聞いている前でこう言った。

 「昌也君、昨日のデート、楽しかったね♡」

 「だあああっ!デートとちゃうやろ!」

 俺はそう叫んで慌てて碇の口を塞いだが、

碇のセリフをバッチリ聞いたクラスの連中は、

妙に納得した目で俺達の事を眺めていた。

 何かもう、それを否定する気力も失せてしもうた。

とりあえず俺は碇の後ろ(えり)を掴み、そそくさと逃げるように教室から出た。



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