13 女子ばかりの運動部は、男子の運動部よりもオス度が高い説
「ああ。俺は野球をしていたせいで、
小さい頃から男友達しかできなくて、
自分自身が男みたいな性格になって、
体つきもやけにたくましくなってしまった。
つまり野球が、俺の女としての人生を全部狂わせたんだ!」
「そ、そうなの?」
「そうだ!だから俺は野球を辞めようと思ったんだ!
でもそれだと俺のおじいちゃんが怒ると思ったから、
京都の実家を離れて大阪のこの高校に進学した。
そして少しでも女らしい女になる為に、
女子ばかりが居るソフトボール部に入ったんだ」
「でも女子ばっかの運動部って、
実は男子の運動部より雄度が高いという噂が・・・・・・」
「そんな事はない!現に俺は着々と女らしい女に変わりつつあるんだ!」
「ええっ⁉そうかぁっ⁉具体的にどの辺が⁉」
「中学時代に野球をやっていた頃よりも、
女子から(・・)もらう(・・・)ラブレターの数が減った!」
「何ぃっ⁉お前中学の時女子からラブレターをもらっとったんか⁉
うらやましい!ていうか今ももらっとんのかい⁉
その時点でお前は男らしいって事とちゃうんか⁉」
「うるさい!文句があるなら拳でカタをつけてやろうか!」
「決着のつけ方からして男らしいし!」
「とにかく!これが俺が野球を辞めた理由だ!これで納得しただろ!」
「ええ?う、う~ん・・・・・・」
「ちゃんと野球を辞めた理由を話したからな!
約束通りもう俺にはつきまとわないでくれ!いいな!」
小暮は乱暴な口調でそう言うと、踵を返して去って行った。
まあ一応、あいつの事情は分かった。
あいつはあいつなりに、自分が女らしくない事を真剣に悩んでるんやろう。
ただ、野球からソフトボールに転向しただけで、
それが解決するとも思われへんのやけど。
マッタク、難儀な話やなぁ・・・・・・。




