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ハリガネベイスボウラーズツウ!  作者: 椎家 友妻
第二話 碇の不満、小暮の悩み
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13 女子ばかりの運動部は、男子の運動部よりもオス度が高い説

 「ああ。俺は野球をしていたせいで、

小さい頃から男友達しかできなくて、

自分自身が男みたいな性格になって、

体つきもやけにたくましくなってしまった。

つまり野球が、俺の女としての人生を全部狂わせたんだ!」

 「そ、そうなの?」

 「そうだ!だから俺は野球を辞めようと思ったんだ!

でもそれだと俺のおじいちゃんが怒ると思ったから、

京都の実家を離れて大阪のこの高校に進学した。

そして少しでも女らしい女になる為に、

女子ばかりが居るソフトボール部に入ったんだ」

 「でも女子ばっかの運動部って、

実は男子の運動部より雄度(おすど)が高いという噂が・・・・・・」

 「そんな事はない!現に俺は着々と女らしい女に変わりつつあるんだ!」

 「ええっ⁉そうかぁっ⁉具体的にどの辺が⁉」

 「中学時代に野球をやっていた頃よりも、

女子(・・)から(・・)もらう(・・・)ラブレターの数が減った!」

 「何ぃっ⁉お前中学の時女子からラブレターをもらっとったんか⁉

うらやましい!ていうか今ももらっとんのかい⁉

その時点でお前は男らしいって事とちゃうんか⁉」

 「うるさい!文句があるなら拳でカタをつけてやろうか!」

 「決着のつけ方からして男らしいし!」

 「とにかく!これが俺が野球を辞めた理由だ!これで納得しただろ!」

 「ええ?う、う~ん・・・・・・」

 「ちゃんと野球を辞めた理由を話したからな!

約束通りもう俺にはつきまとわないでくれ!いいな!」

 小暮は乱暴な口調でそう言うと、(きびす)を返して去って行った。

 まあ一応、あいつの事情は分かった。

あいつはあいつなりに、自分が女らしくない事を真剣に悩んでるんやろう。

ただ、野球からソフトボールに転向しただけで、

それが解決するとも思われへんのやけど。

 マッタク、難儀な話やなぁ・・・・・・。



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