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8 誤解は深まるばかり
「君も本当にしつこいな・・・・・・」
翌日の昼休み、一組の教室前で俺に呼び出された小暮は、
心底呆れた様子でそう言った。
しかし俺は怯むことなくこう返す。
「大事な話があるんや。だから屋上まで来てくれ」
「だから何度も言うけど、俺は野球部には──────」
「今日は勧誘の話とちゃうんや」
「じゃあ、一体何なんだよ?」
と二人で言い合っていると、
「そんなん決まってるやんか~」
とやにわに伊代美が現れ、ニコニコしながら口を挟んできた。
「昌也君は小暮さんと二人きりになりたいんやよ。ね?昌也君?」
「え⁉いや、あの、まあ、そうなんやけど・・・・・・」
そうなんやけど、君の考えてる事とは全く違うんだよ伊代美ちゃん!
と心の中で叫んだが、完全に誤解をしている伊代美は、
小暮の肩をポンと叩きながら続けた。
「ほら小暮さんも、昌也君の気持ちを分かってあげて?ね?」
「えぇ?う~ん・・・・・・わ、分かったよ・・・・・・」
伊代美の無邪気な笑みに、半ば流されるように小暮は頷いた。
かくして俺と小暮は二人で屋上に向かう事になった。
一応これはこれでええんやけど、
またもや伊代美に誤解をされる事になってしもうた。
何でこうなるねん!




