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ハリガネベイスボウラーズツウ!  作者: 椎家 友妻
第一話 ソフトボール部の壁、強豪校からの刺客
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4 じゃ、そういう事で

う~む、完全に誤解されとる。

早いうちにこの誤解を解かんと、伊代美との距離がますます広がってしまうぞ。

と思っていると、教室の中から小暮双菜が現れた。

 黒髪のボブヘアーに整った顔立ち。

全体的に男っぽい雰囲気をかもしだしていて、

男子の制服を着ても、全く違和感はないやろう。

男子よりも女子にモテるタイプやな。コンチクショウ!

 そんな小暮に、俺は下手な愛想笑いを浮かべて言った。

 「よ、よう。悪いな、いきなり呼び出して」

 すると小暮はやにわに俺に頭を下げ、開口一番こう言った。

 「この前は、ゴメン」

 「へ?な、何が?」

 小暮の予期せぬ言葉に、俺は目が点になった。

そんな俺に小暮は、顔を上げて続けた。

 「この前の試合で、俺は君にひどい事を言って殴っただろう?」

 「え?あ、ああ、その事かいな。別に気にする事ないがな。

あれは碇の本当の力を引き出す為の演技やったんやろ?」

 「まあそうだけど、それでも君には悪い事をした。この通り」

 「だから、謝らんでもええって。俺は全然根に持ってないから」

 「許して、くれるのか?」

 「おうよ」

 「そうか、ありがとう。じゃあ、そういう事で」

 小暮はそう言うと、踵を返して教室に戻ろうとした。

それを俺は慌てて呼び止めた。

 「ちょっと待った!話はまだ終わってないんや!」

 すると小暮は立ち止って振り向き、にわかに眉を潜めて言った。

 「何だよ?君はこの前の文句を言う為に、俺の所に来たんだろう?」

 「だからその事は最初から気にしてないっちゅうに!

そうやなくて、俺はお前を野球部にスカウトに来たんや!」

 「じゃ、そういう事で」



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