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第八十九話 第三章エピローグ

前回のあらすじ

俺は、人目で始めて自分の力『構成能力』を使用した。

このために、矛夢先輩からその流派の神髄を学んでいたんだ。




 双子達の逃亡と、刀龍無迅の暴走からの戦闘不能でこの事件は終息した。


 無迅先輩の周りには魂が抜かれた獣人幼女が横たわり、瞬き一つすることなく倒れていた。


 生きているのか、死んでいるのか。作られたと言っていたしその経緯を確かめないといけないだろう。


 生徒会は、いや、外で警戒していた警察候補生などは、突然の光でやっと中の状況が把握できたらしい。


 曰く、風紀委員長に余計なことはするなと命令されていたようだ。まったく余計な真似を。


 ディレイラグ、俺が姉から貰った構成能力『時間』を、最大限引き出す流派。


 その技を使って無迅先輩に勝ったらしいと知った、矛夢先輩はとても嬉しそうだったよ。


 さて。残りの問題について話していこう。



「と、言うわけで船占(ふねじ)先生は謹慎が終わっても島に転勤することが決まりました。それで、この教室の担任は私、児島友加里(こじまゆかり)がなることになったの」



「先生、一つ質問いいですか」


「はい、何でしょう」



 慎は席を立って疑問をぶつける。



「ここの副担任や自分が持っていらっしゃった2年B組はどうなるんですか」



「ここの副担任は船占先生の横暴を止められなかったため担任にふさわしくないと職員会議で決まりました。それと、自分の担当している2年B組はこのクラスと合わせて兼任する形になりますね。いや、はっきり言います、私(・)は(・)こ(・)の(・)ク(・)ラ(・)ス(・)に(・)あ(・)ま(・)り(・)関(・)わ(・)り(・)ま(・)せ(・)ん(・)。私がかかわらなくても、あの事件を乗り越えたクラス委員長がいるのでみなさんでしっかりと纏まると知っているからです。それに、先生の数も足りていないんですよ、このご時世、残念ですね。ああ、副担任の先生はそのまま副担任の先生ですよ」


 そういって一呼吸置いた後、児島先生は周りを見渡しながら言った。



「一応っておきますが、船占先生は最初は頑張っていました。しかし、どんどん欲に目がくらんでしまったんです。生徒達ですら見えなくなるような暗い霧の中、一人彷徨って……しかし、君達の輝きが船占先生を暗闇から解放する道しるべになりました。私だけではなく校長先生を始めとした先生みんなの言葉です。『ありがとう。そして優勝おめでとう‼』」



 その言葉は、二年Ⅾ組全員が先生や、競い合った生徒からかけてほしかった言葉だった。嬉しいそうにはにかむ声がいたるところから聞こえる。



 良かった。俺は、このクラスに貢献できたんだ。一時はどうなるかと思ったが、本当に良かった。


 そして、早くも変化が表れ始めた。



「さて、まだまだショートルームは終わりませんよ? 君達の前進はここからです。では、クラス移動生を紹介します‼」



「よろしくお願いします」


「よろしくね」


 そういって現れたのは、叶帆と九雨であった。



「お前達、どうしてここに?」

 俺はわかっていたが、わざと聞いてみる。



「簡単なことだよ。クラス運営費が多く入っているクラスに自分を売り込むのは当然の行動でしょ? ついでに2年B組には君を蔑ろにしてせっかくのチャンスをどぶに捨てたお礼もしておいたよ。これでこのクラスはずいぶんと動きやすくなる、そうだよね? 慎?」


こわ。


 カッコよく笑いかけている、けど。そのスマイルでいったいどれだけ多くの女性を骨抜きにしていたのか。でも、どうやらこのクラスには効かないらしい。無視され九雨の笑顔がどんどん凍り付いていく。




「私はマスターのお役に立ちたいためにこのクラスに来ました。皆さんどうかよろしくお願いします」


 よろ~、ねえあの子前々から思っていたけど磨けばもっと可愛くなるんじゃない? といった叶帆に対して好印象な声があちらこちらで飛び交っている。



「委員長、俺聞いていませんよ」



 そう聞いた。すると、



「当たり前だ。君にいったらサプライズにならないじゃないか」



「俺はサプライズは求めていません」


 ズバッ言ってやった。すると繭は、



「いいだろう⁉ 人生安ければ買い時なんだ‼ しかも二人とも使える‼ こんなに幸運なことはないよ‼」



 俺はため息をつきながらも、これから起きる血沸き肉躍る出来事に胸を高鳴らせるのであった。



「ああ、先に言っておくと、竹夏ちゃんを無理して入れて来たんだ。彼女も絶対に逃がさないからそのつもりでいろよ、このとうへんぼく~‼」

 はは、もう何でもありだな。

 




 俺は、柄にもなく笑っていたよ。

お久しぶりです。イイタチイリュウです。

明後日からちょっとこちらの話をお休みして別な話を載せようと思っていますので、見て下さると嬉しいです。人気が出ていたら、続きを書こうと思っていますのでよろしくお願いいたします。

これを機会にブックマーク、評価などよろしくお願いします!


令和八年十月十九日更新

やっぱりこっちを書き続けることにしました。また明日投稿再開していきます!

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