第四十一話 すれちがい
前回のあらすじ
計画は立っていた。幸運も近づいてくる
委員長から特例措置をとっていいと言われ、
でも、俺の居場所はなくなりそうだった
契約は四争選が終わってからになった。交渉は俺がやる。
といっても、明日からどうするか、そっちの方が重要だった。
もう、こいつは使えない。早くこいつがいなくても依頼が出来る方法を探さないと。
確かに、叶帆の仕事が増えればその分超約契約料で多くとればいい。こいつのおかげでクラス会の副委員長という役職も手に入れたし、クラス在籍料だって安くなっている。
他人を売ったと思えばこれほど楽なことはない。いっそのこと、もうランク2の依頼なんて受けなくても……。
ち、動きにくくなった。これだから信用を信用できない。
そばにいる叶帆の顔は見たくない。ここまで世話してやったのに、恩を仇で返されたんだ。
「よ、よかったです! これでマスターはお金の心配をしなくて済みましたね。私も仕事を貰えますしこれからはたくさん遊んで暮らせますよ!」
嬉しそうに言っているように聞こえる。だから、
「そうだな。これからは超約料や委員会在籍料は三倍だ。俺のために頑張って稼げよ」
「さ、さんばい⁉ 払えるかな。でも三倍でも四倍でも、私のお金を好きなように使ってくれていいんですよ?」
支払いとかでそんなに持っていませんけど、という。心配しないといけないのはお前なのに。腹が立たないのか!
「わかった。だったら全部だ、全部持ってこい。なんならその身を売って更に払ってもらう」
「え、ええ‼ 冗談ですよね?」
三つ編みが電撃を浴びて痺れたように高く上がる。セーラー服の肌部分を見ていると少しためらうように隠された。
知っているか。学級委員長のような顔だから引く手あまただと思うぞ。
「マスターいつもそんなことばかり考えているんですか! 誰か襲わないでくださいね‼ お、襲う前に私に、相談をしてくれたら」
さっと、服をめくって肌をちらちらと見せる仕草をする。
「相談も何も、俺の元を離れるというのだから知ったことじゃない。これからは勝手にしろ。依頼も一人で受ける、学校でも近づくな。最低限、超約とレベルセカンドの講習は一緒に行ってやる」
これで文句はないだろう。今までお疲れといった。ちょうどお互いの寮の前だ。
「い、いきなりどうしたんですか、これからもマスターのために頑張ります! そばに居させてください。お願いします、お願い。マスター‼」
「良かったじゃないか、お前を必要としてくれる人があんなに沢山いるんだ。俺とは大違いだな。もっとも、めんどくさいとも思うけど」
「わ、私はマスターのために今まで努力して、本当は、本当は私――」
「今日の四争選で最後の命令だ、これからは引っ越しで忙しくなる。ホント嬉しいな~。クラス会は安全な地区のアパートを貸してくれるってよ。悠悠自適だな。働かなくてもいい。本来、学生とはそういうものなんだな~」
パタンと扉を閉めた。その間に出た言葉はなぜかすらすらといえた。
最初は表向きの力とこいつが安定するまでそばに居ようと思った。せっかく姉さんが助けた命だ。それに俺でないと超能力を操り切れないだろうと思った。
閉じて、何も聞こえなくなった。当たり前だ。幸せな一人暮らしにいくらかけたと思っているんだ。
「結局、修理したのに無駄だったな」
さっさと勉強道具を置いて絢小町の所に行かないといけない。そして午後からはアイツと最後の共闘をすることになるだろう。
もう、叶帆の気持ちを考える余裕は俺にはなかった。
まだまだ投稿します‼
弾(話)が直ぐに尽きちゃいそう汗




