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僕が英雄?記憶にないんですけど?  作者: 髙龍


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第八話

「前例はないが君達全員をEランク冒険者として認めよう」


「ありがとうございます」


「とはいえ、君達が新人であることに変わりはない。無茶な探索は慎むように」


「はい」


「それでは、もう行っていいぞ」


「失礼します」


ギルドマスターの執務室を退出した一行は再び酒場にやってきた。


「お前のおかげで駆け出しから卒業だ。もう1杯奢ってやるよ」


「いいのか?」


「私からも1杯奢ってあげるわ」


「私も」


「そんじゃ、ありがたく飲ませてもらうぜ」


そう言ってサノスは遠慮なくエールを3杯頼む。


「そういや。宿代はあるのか?」


「あっ。忘れてた」


「忘れてたってお前な・・・。はぁ・・・。宿代も出してやるよ」


「サンキュー」


「稼ぎ頭ではあるんだが少しは貯蓄しろよ?」


「貯蓄?なんで・・・」


「今日みたいなこともあるだろ。常に冒険者として稼げるわけじゃない。生活費ぐらい確保しとけって」


「心に留めておくよ」


その後は散々盛り上がり解散となった。






「ふぁ・・・。なんだか今日は眠いな・・・」


サノスはそう思いつつもベッドから起きる。


冒険者ギルドでジント達と会ったことは覚えているのだがその後の記憶がない。


迷惑をかけていないといいのだが・・・。


取りあえずは朝の支度をして冒険者ギルドに向かった。


「よう。おはようさん」


そう言ってジントが声をかけてくる。


「おはようございます」


「調子は良さそうだな。それじゃ、全員揃ったし換金してくるからな」


ジントはそう言って受付に向かった。


しばらく待っているとジントが戻ってくる。


「その大金どうしたんですか?」


「どうしたって昨日の稼ぎだよ」


「すみません。昨日の記憶がなくて・・・」


「あぁ・・・。でも、気にしないで大丈夫よ。大活躍だったから」


「大活躍?」


「そうそう。これは間違いなく貴方が稼いだお金よ」


稼いだと言われてもどう反応していいのかわからない。


「とりあえず今日は分配したら休みだ。明日からもよろしく頼むぞ」


そう言ってジントは受け取ってきたお金を平等になるように分配する。


その額は1人辺り金貨5枚だった。


アマンダもカノンも嬉しそうに分配金を受け取る。


「こんなに?」


「結構いったわね」


「うんうん。これだけあったら装備を更新できそう」


「それじゃ。さっきも言った通り、今日は解散だ。また、明日な」


そう言ってジントは行ってしまった。


「それじゃ。私達も行くから」


「サノス。またね」


サノスは大金を得た物のどうするか考える。


肉体的には余裕がある。


稼げるときに稼いでおくべきだろう。


サノスは1人で薬草採取に行くことに決めて冒険者ギルドを後にした。

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