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僕が英雄?記憶にないんですけど?  作者: 髙龍


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第七十七話

狩ってきたオークを解体所に預けご飯を食べようと昨夜、利用した飲食店に向かった。


「いらっしゃいませ」


「4人だけど席は空いてるか?」


「はい。4名様ですね。こちらにどうぞ」


ウェイトレスの娘がそう言って席に案内してくる。


「ご注文はいかがしますか?」


「お勧めを4人分頼めるか?」


「わかりました。今日はステーキです。楽しみにしていてくださいね」


ウェイトレスの娘はそう言うとオーダーを通しに奥に下がる。


しばらく待っていると香ばしい匂いのするステーキが4人分運ばれてくる。


他にもパンと野菜サラダにコーンスープもついていた。


「お待たせしました。御用の際はお声かけください」


そう言ってウェイトレスの娘は他の客の接客に向かった。


「さて。冷めないうちにいただくか」


「そうね。ボリュームもあるし美味しそう」


サノスはステーキをナイフで切ってみる。


肉汁がこれでもかと溢れてくる。


口に運んでみればガーリックがしっかりと効いていて絶品だった。


「ここのお店はどれも料理が美味しいですね」


「そうね。ギルドの酒場には悪いけどここの方が好みだわ」


「私もです」


料理はあっという間になくなり会計をしてお店を出る。


そこで異変が起きた。


突然、警戒の為の鐘が町中に鳴り響く。


「何事だ?」


「状況がわからないわね。取りあえず冒険者ギルドに戻りましょう」


サノス達は急いで冒険者ギルドに向かった。


他の冒険者も大勢集まっており、冒険者ギルドは混乱状態だった。


「静粛に。静粛に。今からギルドマスターから事情説明がありますから」


そう言って冒険者ギルドの職員が落ち着くように指示を出す。


奥からギルドマスターであるネーネが現れた。


「諸君。落ち着いて聞いてほしい。調査を依頼していた冒険者が森の奥に居ついていた不死竜と遭遇した。討伐は不可能と判断して引き返したが縄張りを荒らされたと怒った不死竜がこちらに向かってきている」


「竜だと・・・?俺達が相手にできるわけないじゃないか」


「そうだそうだ。余計なことをしやがって」


「静粛に。君達には不死竜以外の魔物の討伐をお願いしたい。不死竜についてはこちらで対策を考える。尚、これは緊急依頼だ。受けてくれた者にはそれなりの報酬を支払うと約束しよう」


冒険者達は近くにいた者と相談する。


緊急依頼を断ればそれなりの処罰がある。


それでもこの依頼を受けるかどうかは冒険者に委ねられている。


ペナルティーを受けてでも生き残る。


そちらを優先する者も出るだろう。


サノス達はさらに詳しい情報を得るために冒険者たちをかき分けてギルドマスターであるネーネの元に向かった。

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