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僕が英雄?記憶にないんですけど?  作者: 髙龍


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第七十一話

サノス達はいつも通りにランニングに向かい水を浴びて朝食を適当な露店で済ませてから冒険者ギルドでジントと合流した。


「おはようございます」


「おはよう」


「今日も中層あたりまで行くのでいいのよね?」


「そうだな。他の冒険者と狩場が被ったら効率が悪いからな」


「移動に時間もかかるし急いで向かいましょ」


サノス達は少しでも狩りの時間を増やすために急いで森へ向かった。


入り口近辺では相変わらず多くの冒険者が狩りをしている。


「やっぱり入り口は混むわね」


「そうだな」


サノス達は狩りをしている人達の邪魔にならないように気を使いつつも森の奥へと入っていく。


森の浅い場所では入り口程ではないにしろ冒険者がグループになって魔物を狩っていた。


さらに奥に入ると先ほどまでとは違い冒険者の数もまばらになってくる。


「よし。そろそろ警戒して進むぞ」


「了解」


サノス達は襲ってくる魔物を返り討ちにしながら今日の狩場を探すために移動を続けた。


「ここいらでいいか?」


ジントがそう言ってくる。


「そうですね。他の冒険者もいないですし思う存分狩りに集中できそうです」


早速、オークの群れが襲ってくる。


10匹ほどの群れだが恐れることなくサノスとジントが前に出る。


カノンが先制攻撃とばかりにオークに水弾をお見舞いする。


水の魔法は苦手だったはずだが、ここ最近の修行で実戦でも使えるほどに腕が上がっていた。


得意魔法が火であるのは変わらない。


だが、火の魔法では余計な傷をつけるし、森で使うには使い勝手が悪い。


火事にならないように気を使うぐらいなら影響のない水の魔法を使った方が効率がいいのだろう。


カノンの水弾でオークの陣形が崩れ、そこにサノスとジント飛び込んでオークを蹂躙する。


アマンダは後方に待機して他の魔物が乱入してくるのを警戒している。


修行の前では苦戦したであろうオークの群れはあっという間に壊滅した。


「ふぅ。かなり余裕があるな」


「そうね。修行したのは間違いじゃなかったわね」


「よし。この調子でガンガン狩っていくぞ」


この後もいくつものオークの群れと遭遇した。


「オークもかなり増えてるみたいだな」


「そのようね。でも、いい稼ぎになったわ」


マジックバックに入れられるだけオークを入れて入りきらなかった分はそれぞれ担ぐ。


「今日はこれぐらいにしておくか」


「そうですね。これ以上、狩っても持って帰れませんし」


サノス達は狩りを引き上げて撤収することにした。


他の冒険者が狩りをしているところに出るまではゴブリンやスモールウルフと言った他の魔物と遭遇したりしたが余裕で蹴散らして抜けてきた。

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