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僕が英雄?記憶にないんですけど?  作者: 髙龍


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第六十六話

冒険者ギルドに戻ってきたサノス達は取りあえず解体所で狩ってきた魔物の換金をお願いした。


「久しぶりだな。査定が終わるまで時間がかかるが構わいな?」


「お願いします」


今回、狩ってきた魔物は小物が多いがとにかく数が多かった。


時間がかかるのは仕方がないだろう。


「1度、受付に行ってもいいですか?今回のことをギルドマスターに報告したいので」


「そうだな。あれは絶対に森で何か起こってる。報告は必要だろう」


解体所を後にして受付に並ぶ。


仕事終わりの冒険者が多く受付は混んでいたが、今回は誰も文句を言わなかった。


「次の方」


サノス達の番となり呼ばれたのでジントが代表して話をする。


「森のことでギルドマスターに相談があるんだが・・・」


「ギルドマスターにですか?わかりました。少しお待ちください」


そう言って受付嬢は席を立ち確認に向かう。


少し時間はかかったが担当してくれた受付嬢が通路から手招きする。


「お会いになるそうです。着いてきてください」


前にも訪れたことのあるギルドマスターの部屋へと案内された。


受付嬢は扉をノックしてから扉を開く。


「失礼します。話のあるという冒険者をご案内しました」


「すまないね。君は下がっていいよ」


「はい。失礼します」


そう言って受付嬢は部屋を出て行った。


「話があるというのは君達か。何かあったのかな?」


「まず、魔物の数がおかしかったんですけど・・・」


「その話は他に狩りをしている冒険者から聞いている。他にも何か感じなかったかな?」


「そうですね。普段より森が暗く感じました」


「森が暗くか・・・。なるほど。君達はいい眼をしているようだ」


「暗く感じたことに意味があるんですか?」


「暗く感じた理由は簡単だ。瘴気だよ」


「瘴気ですか?」


「魔物は瘴気で発生すると言われている。魔物が多かった理由は瘴気から次々に魔物が生まれているからだ」


魔物が瘴気から生まれるならあれだけ瘴気が漂っていればいくらでも生まれるだろう。


「少し困ったことになったな。瘴気がそれだけ濃いということはいつ氾濫を起こしてもおかしくない」


「冒険者を投入すればいいのでは?」


現在、森への立ち入りは許可を得た冒険者だけが許されている。


それを解除すればある程度は抑えられるはずだ。


「そうするしかないが問題がある」


「問題ですか?」


「今、他の街の冒険者に原因を調べるように指示をだしているんだが魔物が多すぎて進んでいなくてね」


「原因がわからなければ根本的な解決にならないというわけですか」


「その通り。長期戦になればこちらが不利だ。原因を早急に調べる必要がある」


ギルドマスターであるネーネが言うことももっともだった。

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