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僕が英雄?記憶にないんですけど?  作者: 髙龍


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第六十一話

3人で恋人の時間を過ごしたサノス達は時間通りに目を覚ました。


「さてと・・・。日課のランニングに行こうか?」


「そうね。今日もしっかりと頑張りましょう」


それぞれ準備をしてから宿を出る。


軽く準備運動をしてからいつものコースを走り始めた。


「こうして走るのもやっぱりいいわね」


「そうですね。何と言っても気持ちがいい」


人がまだ少ない時間だ。


人がいないというだけで何だか爽やかな気持ちになる。


今日もカノンは遅れ気味だが、それでも必死に走っていた。


折り返し地点についてサノスとアマンダはカノンの到着を待つ。


「近くに飲み物屋さんがありますね。ちょっと買ってきます」


そう言ってサノスは3人分の飲み物を買いに向かった。


「3人分お願いします」


「あいよ」


代金を支払い飲み物を受け取る。


その頃にはカノンも折り返し地点に到着していた。


「お疲れ様。これ飲みものね」


「はぁはぁ。ありがとう」


カノンは息を整えつつ飲み物に口をつける。


サノスもアマンダに渡してから口をつける。


「ふぅ。こういうのも悪くないですね」


「そうね。時間に追われているわけでもないし」


ジントには悪いがのんびりした時間を過ごすのも悪くない。


「さて。飲み終わったところでもう少し頑張りましょうか」


サノスはコップを回収して飲み物屋さんにコップを返却してから先に走りはじめていたアマンダとカノンを追いかけた。






「はぁはぁ。もうダメ・・・。限界」


最後まで走り切った頃にはカノンがそう言ってペタッと地面に座り込む。


「お疲れ様。よく頑張ったね」


サノスはそう言ってカノンの頭を撫でる。


「あっ。ずるい!私も。私も」


「はいはい」


ヤキモチを焼いたアマンダの頭も撫でておく。


2人と付き合いはじめて感じたことだが出来るだけ平等に扱うのがトラブルを避けるコツだと学習していたのだ。


「少し休んだら水を浴びに行きましょうか」


「そうね。汗でべたべたする」


休憩を終えて、まずはアマンダとカノンが水を浴びる。


サノスは前のこともあり見えにくい位置からしっかりと見張る。


幸いなことに覗きとかはなく、2人が体を拭いて服を着たところで入れ替わる形で水を浴びに向かった。


手早く水を浴びたサノスは待っていた2人と合流して部屋に戻る。


「今日の予定はどうしましょうか?」


「魔力を留まらせる練習だけならここでもできるよね?」


「そうだね」


攻撃魔法とかを使うなら場所を移した方がいいが、今やっている技術なら問題ない。


「どうせなら私も同じ訓練をしようかしら」


アマンダも賛成したところで3人仲良く魔力を留める練習をはじめた。


アマンダも最初は苦戦していたのだが、サノスより早くコツをつかみその練度をあっという間に上げていった。

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