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僕が英雄?記憶にないんですけど?  作者: 髙龍


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第五十九話

続いてアマンダがギルドマスターと戦うことになった。


アマンダは身体強化を使いながらメイスを振るう。


スピードもかなりありギルドマスターに当たりそうな場面もあったが、それでもギルドマスターには1発も当たらなかった。


「うん。君はこのまま鍛錬を続けるといい。僧侶でここまで戦えれば十分だよ」


「ありがとうございました」


続いてカノンがギルドマスターに相手をしてもらう。


カノンはとにかく手数を増やす方向のようでギルドマスターを追い込むように魔法を放ち続ける。


だが、ギルドマスターも黙ってやられてはいなかった。


回避しつつ当たりそうな魔法は風魔法で相殺していた。


「はぁはぁ。もう限界・・・」


そう言ってカノンが座り込む。


「う~ん。魔法の腕はいいけど持久力が課題かな。もっと体を動かすように」


「はい。ありがとうございました」


「さて。私はそろそろ行かなければならないけど君には課題を与えておこう」


そう言ってサノスは手招きで呼んでくる。


「お願いします」


「君に与える課題だけどね。魔力を体内で練って維持するというものだ」


「維持ですか?」


「そうそう。これがまた難しいんだ。細かい部分は彼女に聞くといい」


そう言ってカノンを指さす。


「私がですか?」


「君の魔法の運用方法は素晴らしい。誰かに教えるというのもまたいい訓練になるはずだよ」


「わかりました。やってみます」


「じゃぁ。頑張ってね」


それだけ言ってギルドマスターは行ってしまった。


「サノス。悪いけどもう少し休ませて」


「うん。酒場に行って何か飲み物を買ってくるよ」


サノスはそう言って人数分の飲み物を買いに向かった。


酒場には人はほとんどおらず空いていた。


「すみません。果実水を4人分お願いします」


「はぁぃ。すぐにお持ちしますね」


「ありがとうございます」


お金を支払いサノスは果実水を受け取る。


「コップは後で返しにきますね」


サノスは果実水をこぼさないようにしつつ訓練場に戻る。


一番最初に戦ったジントは体力が回復したのだろう。


素振りを繰り返していた。


「果実水買ってきたよ」


「おぅ。悪いな」


それぞれに果実水を渡すと全員、一気に飲み干した。


「ふぅ。生き返ったぜ」


「サノス。ありがとう」


「忘れないうちにコップ返してくるね」


「わかったわ。私達はもう少し休んだら特訓を再開しましょう」


「そうね。それぞれやるべきことが分かったのは大きいわ」


サノスはコップを受け取り酒場へと返しに向かう。


酒場は先程と同じで人はあまりいなかった。


「コップを返しにきました」


「はぁぃ。今、行きます」


サノスはコップを返却し訓練場へと戻った。

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