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僕が英雄?記憶にないんですけど?  作者: 髙龍


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第四十四話

当然のように3人で夜を過ごし目覚めたサノスはアマンダとカノンに声をかける。


「おはようございます」


「おはよう」


「んっ~。いい朝ね」


3人で後片付けをしてサノスは出かける準備をする。


「サノス。どこかに行くの?」


「日課のランニングにね」


「なら、私も付き合うわ」


「私も」


そう言ってアマンダとカノンも身支度を整える。


サノスはアマンダとカノンの準備が出来たのを確認してランニングに出発した。


しばらくするとカノンが遅れはじめる。


サノスとアマンダはしばらく行ったところでカノンを待つ。


「はぁはぁ・・・。迷惑かけてごめんね」


「いえ。カノンは魔法職ですし体力に差があるのは仕方ないですよ」


「それでも体力はあるに越したことないでしょ?」


「そうだけど・・・。無理してもいいことないわよ?」


「毎日、続けることが大事ですよ。僕も始めた頃はきつかったですから」


「うん・・・。2人に負けないように頑張る」


カノンはそう言って再び走りはじめた。


アマンダとサノスはそれを見て再び走り始めた。


ランニングを終え、宿に戻ってきたサノス達は水浴びをしてから冒険者ギルドに向かった。


「よう。おはようさん」


「おはようございます」


「これ見てくれよ」


そう言ってジントは鞄を見せてくる。


「それは・・・?」


「マジックバックだよ。昨日、買ってきたんだ」


「マジックバック?高かったんじゃ?」


「そうだけどな。いつかは買おうと思ってたからな」


マジックバックは拡張の魔法が付与されており、見た目よりも大量の物が入る。


これがあれば狩った魔物を大量に運べるだろう。


「流石にジントにだけ払わせるのは悪いわよ」


「いいって。気にすんな」


どうやらジントは譲る気はないようだ。


「なら、他で貢献するしかないですね」


「そうね」


「とりあえず換金してくる」


そのままジントは一昨日の分の換金に向かった。


少しするとジントが戻ってくる。


「1人金貨2枚だ」


「小物が多かったけどそれでもその額なのね」


「今日も張り切っていくぞ」






森に到着したサノス達は今日も獲物を求めて浅い場所を探索する。


少し歩いただけでゴブリンの群れと遭遇する。


「私に任せて」


そう言ってカノンが杖を構える。


「我が敵を斬り刻め!ウィンドカッター!!」


カノンの唱えた魔法はゴブリンを次々に斬り裂いていく。


半分倒したところでゴブリンがこちらに向かってくる。


「よし。任せてくれ」


そう言ってジントが前に出る。


サノスとアマンダはそれをフォローするように動く。


ゴブリンの群れはあっという間に壊滅した。


「この調子なら今日の稼ぎは期待できそうだな」


後ろではどや顔で杖を構えるカノンがいた。

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