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僕が英雄?記憶にないんですけど?  作者: 髙龍


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第三十一話

サノスはアマンダをベッドに寝かせる。


「ここまで悪かったわね」


「いえ」


「アマンダにも困ったものよね・・・」


「嫌なことがあった時は仕方ないですよ」


「ここまで来たついでに少し話をしていかない?」


「話ですか?」


「せっかくパーティーを組んでいるのだし、お互いを知るのも大事だと思わない?」


「ですが・・・」


夜中に女性の部屋にいるというのはなんだか落ち着かない。


「ふ~ん。意識してくれてるんだ?」


「えっと・・・」


「私は素面のサノス君も好きだけどな」


「ありがとうございます?」


「酔っ払いのサノス君は頼りになるけどちょっと近寄りがたい雰囲気があるもの」


「そうなんですね」


「私達3人は幼馴染でね。夢を抱いて故郷の村を3人で出てきたの」


「僕も同じようなものですよ」


「1人で出てくるなんて勇気があるのね」


「両親には散々、反対されましたけどね」


「冒険者は死と隣り合わせの職業だもの。安全な街の仕事もあるけどそれだけじゃ食べていけないし」


それはここ数日で実感として感じていたものだ。


街での仕事だけでは食べていくのは大変だろう。


「サノスには感謝しているわ。稼がせてくれるし技術も教えてくれて」


「そう言ってもらえるのは嬉しいけど記憶にないですから・・・」


酔っ払いのサノスがしたことで素面のサノスは何もしていない。


「どちらもサノスでしょ?お礼ぐらいさせてほしいな」


そう言ってカノンはアマンダの状態を確認してからサノスに近づいてくる。


「ちょっと・・・」


あまりの事態にサノスは固まってしまう。


あと少しで触れ合う。


そんな距離でサノスは目をぎゅっとつぶる。


するとほっぺに柔らかい感触がした。


「ふふ・・・。何を考えていたのかしら?」


「それは・・・」


「まぁ。私も意地悪だったわね。でも、私はサノスが望むならその先もしてもいいと思っているわ」


カノンはスラリとした体形だがそれでも十分魅力的な女性だ。


そんな女性からこんなことを言われたら意識してしまう。


「ジントに悪いような気が・・・」


「ジント?何でここであいつが出てくるのよ」


「幼馴染って特別なものでは?」


「ないない。あいつだけは恋愛対象としてありえないから」


ジントの方はそうでもない気がするがカノンからしたら候補にならないらしい。


「今日はこれで帰りますね」


「うん。気をつけて帰ってね」


サノスはそう言って自分の宿へと向かった。


「ふぅ・・・。どうしたものかな?」


サノスはカノンに言われたことをどうしても考えてしまう。


男としては嬉しいがどうしたらいいのかわからない。


下手に関係を進めたら今の関係が崩れるかもしれない。


自分達が原因でパーティーが崩壊する。


そのようなことは避けたかった。

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