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僕が英雄?記憶にないんですけど?  作者: 髙龍


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第二十九話

サノスとアマンダが指定された商会に着くと太った男が声をかけてくる。


「依頼を受けた冒険者はお前達か?」


「はい。よろしくお願いします」


「お嬢さんの方には別の仕事を頼みたいのだが・・・」


「依頼の変更ですか?」


「あぁ・・・。実は大事な商談があるのだが予定していた娘が来られなくなって困っているところだったんだ」


「困りましたね・・・」


「追加で報酬を支払うからダメかな?」


「そういうことでしたら・・・」


「本当か?助かるよ」


「サノス。悪いけどこっちはお願いね」


「うん」


「君の方はうちの従業員の指示に従ってくれ」


「はい」


太った男に連れられてアマンダは行ってしまった。


サノスは従業員の指示で荷物を運ぶ。


身体強化のおかげで昨日よりは楽に荷物を運ぶことができた。


「少し休憩しようか」


そう言って従業員が声をかけてくる。


「いいんですか?」


「君の頑張りのおかげで予定より早く進んでいるからね」


「それでは少し休ませていただきますね」


「それにしても君の連れの娘も可愛そうに」


「どういうことですか?」


「予定していた娘はこれなくなったんじゃなくて逃げたんだよ」


「逃げた?」


「うちの商会長はエロ親父だからね。顧客も似たようなもんさ」


「そんな・・・。アマンダ。大丈夫かな?」


「心配なら少し様子を見に行くか?」


「持ち場を離れて大丈夫なんですか?」


「仕事はきちんとしてるんだ。問題ないさ」


そう言って従業員はサノスを連れて倉庫を出てある部屋に向かった。


「この部屋は?」


「しっ。静かに。騒ぐとばれるからな」


従業員は慣れた手つきで部屋に飾られている絵画を外す。


すると小さな穴が現れた。


従業員はその穴を覗いて隣の部屋の様子を確認する。


「よしよし。いるな。覗いてみろよ」


サノスは言われるまま穴を覗く。


すると衝撃的な光景が目に入ってきた。


アマンダは露出の多いメイド服を着ていたのだ。


「これは・・・」


「まだ、マシな方だな」


「これでですか?」


アマンダは客の紅茶がなくなったのか給仕の為に前かがみになる。


色々見えてしまいそうだ。


客と商会長はその様子をいやらしい目で見ている。


客の手がアマンダのお尻に触れそうになる。


アマンダはそれに気が付いてさっと避ける。


「ふむ。初々しい反応ですな」


「いやいや。教育が行き届いていないで申し訳ない。今日、雇ったばかりの新人でして」


「ほう。是非ともうちに欲しいですな」


アマンダは怒りと恥ずかしさでプルプル震えている。


商会長と客の男はそんなアマンダを放置して猥談に華を咲かせている。


「そろそろ戻るぞ」


「はい・・・」


サノスはアマンダが心配ではあったが自分に出来ることはない。


ここで、下手に手を出せばどんな言いがかりをつけられるかわからない。


アマンダもそれがわかっているから耐えているのだろう。


それに、仲間であるサノスに今の姿を見られたと知ったらアマンダを傷つけるかもしれない。


後ろ髪を引かれる思いだが、サノスと従業員は倉庫整理の為に仕事に戻った。

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