光明
次のゲームをどうするか……。
トラップも、もうアイデアが尽きた。
既存のトラップとステージを組み合わせ、女の子の衣装を変えるしか出来ることがない。
こんなに頑張って考えて、やっているのは虐殺なのだ。
ベルトコンベアで、罪のない娘達を地獄に送っているのだ。ゴミ処理みたいに。
ああ。
ああ、もう。
引き出しの銃。
しかし、お決まりの懲罰は作動してしまう。
死ぬことすら出来ないなら、何なんだこれは。
私が苦しむ様すら、誰かの娯楽のために供されているのか。
何なんだ……これは。ここは。
誰もいないマスタールームに、私の絶叫が反響する。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ、もう嫌!!
私は泣きながら、次のゲームプログラムを提出した。
プログラムは受理され、コンソールの画面が切り替わる。
合成音声が喋り始めた。
『次であなたのゲーム執行は1000回となります。ゲームマスターは、特典として三つの願いを入力してください。この場での自決はゲーム運営に支障を来すため認められません。また、ゲーム運営に支障を来す願いは無効となります』
何だそれは。今頃になってボーナス?
願い……三つ?
生きて出たい……否、外に出て、私がどうやって生きる?
ここに来る前の記憶だってないのに。
なら……。
1.新しい人格を貰う
2.一生困らない金を貰う
3.ここを出る
あとは次代ゲームマスターの選抜を申請すれば、完璧じゃないのか。
……いや、待て。
新しい私が、システムに捕獲されないとも限らない。起こり得ることは起きる。
日記を呼び出し、様々な願いを打ち込む。頭に栄養を回すため、今日の食事に漸く手を伸ばした。
探さなければ。
私が救われて、次代のゲームマスターも苦しまないような……そんな方法を。
ずっと不味かった固形栄養食が、何故か美味しく感じる。
──希望の味か。
この場に最も相応しくない単語に、独り苦笑した。




