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 クリアとクリスは兄弟でマリナとニコは今回だけ一緒に依頼を受けている臨時のパーティーという事。街への案内をしてくれると言う事でそのまま着いて行くことに。


『おい、ほんな、着いて行って大丈夫かよ?』

『私の名前はハンナなのだ、わざとやってるでしょ』

「ぷきー」


 こいつ、本当に腹立つな。可愛いリスの姿なのが救いだけど、またどっかから取り出したリンゴをシャクシャク食べてる…あれ?


『ブブてその姿でも無限収納使えるの?』

『当たり前だろ、オレ様の固有スキルなんだこら、だからお前の固有スキルも封印後もそのまま使えてるんだろ』

『ん?私の固有スキルてなんなの?』

『はっ?お前は……ちっ、鑑定を受けてないなんて事はないだろうけど』

『鑑定?そんなの受けてないのだ』

『……お前の親父は本当にハンナに興味なかったんだな』


 私の固有スキルかぁ、考えてなかったな。魔法を覚えたら褒めて貰えると思って頑張っていただけで自分の強さに興味があるわけではなかったしね。まあ、いっか。


「ねえ、ハンナちゃん、そのリス君はハンナちゃんのテイムしたモンスターだよね?」

「えーと…」

「ニコ、ニコだよ、この子はドラン」

「あ、うん、テイムか分からないけど一緒にいるのだ」

「へ?ハンナちゃん、テイム魔法でテイムしてる訳じゃないの?」


 うーん、魔界にはテイム魔法?てのなかったし魔力で強引に支配するのが基本だったかな?支配してたといえば支配してたのかもだけどよく分からないね。そもそも魔界と人間界での魔法は少し違うのと魔物と魔族も違うしここにいる魔物は魔界とは関係ない者だしね。そもそもブブは今支配出来ないしね、バブのが強いから。


「ハーンーナちゃん、聞いてる?ちょっとそのリス君触っても良い?」

「ブブ、よい?」

「ぷーきー」

「好きにしてよいのだ」

「ブブ君て言うんだね、ありがとー」


 ブブもニコの笑顔にまんざらでもなさそうだ。コイツって確か7つの大罪と呼ばれていた偉大な7柱の悪魔だったよね?まぁ今はちんちくりんなリスにしか見えないけど。


「うぎゃ…」


 ブブを触ったニコは電撃魔法を喰らった様に手がビリッとした様な感じで手を引いた。


「ハンナちゃん、ブブ君て凄い魔力を保持してる魔物なの…この大きさで?」

「あぁ〜ブブはこれから幻獣と悪魔の姿、3回変態出来るのだ」

「そうなん……えっ!あくまっ!」

「あ、うん」

「ま、まぁ、そういう事もあるのかな」

「おーい、2人共遅いぞ!もう街に着くぞー」

「あ、はいはい、急ご、ハンナちゃん」

「うん」


 ニコは私の手を握って走り出す、こんな風に手を握られた事も一緒に走る事も初めてだな、なんかくすぐったい。


『ニマニマしてて気持ち悪いぞ』

『うるさい!』


 ホント一言多いリスだな。取り敢えずほっぺたをつねる。


『イテテ、やめろ』


「ハンナちゃん、ブブ君と遊んでないで急がなきゃ」

「あ、遊んでる訳じゃない、別に仲良くないのだ」

「はいはい、急ぎますよ」


 私達がクリア達に追いつく、遠くに見えていた街の門が目の前にある。

 門番とのやり取りはクリア兄弟がしてくれた。だけどこのまま冒険者ギルドという所で冒険者登録をして身分証を作らなければいけないらしい。それまで保証人としてクリアがしてくれたのでしない訳にはいかないよ。取り敢えずどこまで封印されているか分からないのと人の強さも分からないから変に目をつけられても嫌だしね。嫌な事があるならしないけど、あくまで身分証作るだけで別に嫌なら依頼を受けなければ良いらしいし。何よりお金が欲しいわけだし!

 しかし、人間界は当たり前だけど人が多いのだ。魔界はこんなに人口密度高くないからなぁ、こんだけいたら寂しい事はなかったのかも。

 ギルドに着くとクリア兄弟がご飯をご馳走してくれた。なんだこれは!めちゃくちゃ美味いではないか、私はなんて馬鹿だったのだ。魔法じゃなくこれくらい美味しいご飯を作る事を極めれば良かった。魔界の食べ物なんて今思えば食えた物では無いな……。


私が美味しいご飯を食べている間ニコ達がギルドの人に説明してくれてるみたいだ。


 

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