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寝取られ裏切られた最弱テイマー〜逆境を跳ね除け相棒のスライムと最強へ成り上がれ。許して?やり直して?絶対にイヤだね〜  作者: 月鈴
迷宮都市ビギナリア編

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激闘、アンデッドの王

『嘆きの谷』に君臨するアンデッド達。このアンデッド達が守るモノはただ一つ。墳墓時代から忠誠を尽くすのは、ただ一人の王のみ。


 俺達は嘆きの谷を攻略する為に、最下層まで降りた。

 ここを守るアンデッド達と、その王である『ワイトキング』に挑戦する為だ。ここは迷宮都市ビギナリアで一花咲かせようとした冒険者パーティーの多くを飲み込み、自分達の仲間にしてきた恐るべき場所。


 ここを無事に脱出した冒険者パーティーは、そう多くはない。嘆きの谷を攻略しないで他に移る、中級冒険者も数多くいた。何故なら……


 アンデッドの数が以上に多く、冒険者パーティー対アンデッド軍隊になるからだ。確かにスケルトンは一体ずつなら、新人冒険者でも倒す事は出来る。それが数百と襲いかかると、対応出来なくなるのだ。


 それにワイトキングを中心に、連携してくる。常に波状攻撃に晒され、手数が足りなくなるのだ。仲間が倒れようと、前進を止めない。

 まさに死せる軍隊。王のみに忠誠を誓う亡者達。

『リジェクテッド』もここまでは来れず、上層で敗走している。


「さあ、華麗なダンスを踊ろう。俺達『セレスティアル・ガーデン』が天界の庭を、ここに再現してやるさ……アオイ・アカネ。美しいお前達がキズつく事は赦さない。戦い終わっても、綺麗な姿を見せてくれよ」


「……主様? ウフフッ、賜りました」


「もう、本当にバカなんだから。終わったら一杯、褒めなさいよね」


 俺達三人は中央に、防御が硬いアオイ、左にアカネ、右は俺という布陣だ。

 迎えるはアンデッドの王『ワイトキング』が率いるアンデッド軍団。一般的な武器持ちスケルトンが、三百くらい。ウルフゾンビに乗る、騎兵スケルトンが五十くらい。恐らく魔法を使うスケルトンマジシャンが十、弓兵スケルトンが二十で王を守るジェネラスケルトンが三でワイトキングがいる。


「いや〜、故郷の村のスタンピードと比べれば、少ないな。これなら楽勝だよ」


「オロカナ、人間風情ガ。地獄二オチロ」


 片言の言葉で、反応するワイトキング。これを合図に激突する。


「アオイは危ない攻撃を防御、アカネはとにかく数を減らせ。俺は相手の隙を突く」


 アオイが突っ込んでくるウルフゾンビの騎兵を盾と槍で迎え撃つ。そこに弓兵からの矢が振り注ぐがアオイの水魔法『ウォーターウォール』で弾かれ……


「いきますよ。上級水魔法『ダイタルウェーブ』」


 迫っていたアンデッドの軍勢はウォーターウォールの水を利用した津波で流されお互いにぶつかり合い粉々になっていた。


 一方で巨大なハルバードを振るうアカネは、まさに戦神乱舞の如くアンデッドを近づける事なくカルシウムの塊へと変える。時折来る矢や魔法に対しては、火魔法『ファイアウォール』で焼き防ぐ。アオイ同様に火魔法でも攻撃をする。


「アンデッドならもう一度死になさい、上級火魔法『ファイアストーム』」


 広範囲火魔法を放ち、その範囲にいたアンデッドを全て灰に変える。


「……あの〜、アオイさん・アカネさん? 俺の見せ場も無く、敵が居なくなってるんですけど……俺だって可愛らしい女の子の前で、カッコいい所を見せたいじゃん。何もせずに、突っ立ってただけなんですけど……」


「ウフフッ、主様が相手をするような、魔物ではございません。アオイにお任せ下さいな」


「バッ、バカな事を言ってるんじゃないわよ。アンタはいつもカッコいいわよ……フン、何でもないわ」


 ああ、やっぱり俺のスライム娘達はカワイイな。俺は抱き寄せ、ナデナデしていると……


 スケルトンの山が動き出し……中からジェネラルスケルトンと、ワイトキングが出て来た。

 スケルトン軍団を盾に、生き延びたようだな。全く、仲間をなんだと思ってるんだ?


「グヌヌ、オノレ……私の忠実なシモベをよくも……」


「たからダメなんだよ。何が忠実な下僕だよ。俺は一度も、アオイもアカネも下僕なんて思った事はない。それが、俺とお前の差なんだよ」


 俺はワイトキングへ接近する。それを阻むようにジェネラルスケルトンの一体が滑り込むが、俺の剣で一刀両断にした。続けて俺に攻撃してきたジェネラルスケルトンの剣をアオイが盾で受け止めてアカネが叩き割る。


「なぁ、部下や下僕じゃないんだ。愛するべき仲間であり、家族なんだよ。それを反省しながら死にやがれ」


「ナンダ? その光る剣は……マサカ……勇者?」


「……正解だ。くらえ『ブレイブスラッシュ』」


 俺はユニークスキル『転生者』の着せ替えで忍者から素早く勇者に変わりワイトキングに攻撃したのだ。

 光の剣に貫かれてたワイトキングは、光の粒になり消えかけていた……


「家族……仲間……そうかも知れんな……長い間……忘れておったわ……」


「ねぇ、アオイ。私は今の言葉を聞いて、下着がヤバいんだけど……」


「あらあら、アカネもですか……今の主様のお言葉で、濡れてしまいましたね。人間の身体というのも、不便なモノですね」


 俺がカッコつけて光る剣を高く振りかざしていた後ろで、スライム娘のこんな話をしているなんて……夢にも思わなかった。アオイもアカネも、ちゃんと見ててくれるよね?

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