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寝取られ裏切られた最弱テイマー〜逆境を跳ね除け相棒のスライムと最強へ成り上がれ。許して?やり直して?絶対にイヤだね〜  作者: 月鈴
迷宮都市ビギナリア編

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リベンジダンジョン

「よお、ギルマス。今日もウハウハじゃん。この村も少しずつ、冒険者が集まってきてるんだって?」


「おお、ウチのエース様。ああ、おかげさんで稼がせて貰ってるぜ。この調子で頼むぞ。そうそう、お前さん達が持ってくる素材が多いからな、新たな人員の募集もしてるからな。は〜忙しい忙しい」


「ウフフッ、主様。ギルドマスター様は、楽しそうでしたね」


「私のおかげだって覚えておきなさいよ。フフン」


 相変わらずのスライムコンビだ。

 俺達はギルマスと別れて、専属受付嬢フィオナさんのところにやってきた。


「やあ、フィオナさん。今日も相変わらず美しい。今晩、月の見える店で食事などどうかな? その後は……」


「……主様?」「ああ、見なさいよアンタが冗談でもヘンな事を言うから……」


「えっ、えっ、ルディ君と……月の見えるお店で……素敵。その後? えっ、え〜〜。今日はどんな下着だったかしら……」


「あ、あはは……フィオナさん? 冗談だから、顔を真っ赤にしてフリーズしないで? ほら、アオイとアカネの視線が痛いから」


 俺が慌てて手を振ると、フィオナさんはハッと我に返り……耳まで真っ赤にして、両手で顔を覆った。


「えっ? じょ、冗談、ですよね……もう、ルディ君ったら意地悪です。全く『メッ』ですからね。私の方が、お姉さんなんですから……」


「ちょっと主様、フィオナ様をからかうのは、そこまでにしてください……夜のお食事については、村に居れば何処でもお月様は見えますし……第一お店なんてないですよ」


「ふん、全く。フィオナもその気になってるんじゃないわよ」


「はい、すいませんでした……」


 スライムコンビからの無言の圧力を受け流しつつ、俺はコホンと一つ咳払いをして、冒険者の顔に戻る。


「それでフィオナさん。商業ギルドのギルマスから、こっちに何か依頼が回ってきてないかい?」


「え、あ、はい。指名依頼がお仕事ですね。『セレスティアル・ガーデン』の皆さんにあります。つい先ほど、ビギナリアの商業ギルドから超特急便で、こちらの出張所に委託された指定依頼が一件……えっ」


 フィオナさんはまだ少し赤い顔をしながらも、プロの受付嬢として一通の依頼書をカウンターに出した。


 依頼内容は、例の迷宮都市ビギナリアの不人気ダンジョンナンバーワンの『嘆きの谷』だな。

 このダンジョンは俺の『リジェクテッド』追放を決定づける、キッカケになったダンジョンだ。そう、攻略に失敗したダンジョンなんだ。


 本来ならビギナリアのエースパーティー『リジェクテッド』が受けていたはずの、そして彼らが能力低下のせいで大失敗して絶賛延滞中の依頼だ。ならば、これほど、リベンジにうってつけの依頼もあるまい。


「……ふん、やっぱりこれね」


 依頼書を見たアカネが、鼻で笑う。


「あいつらがダンジョンで大ポカをして、ルディに罪を擦りつけた所じゃない」


「あの時、あいつらは魔物の奇襲に気づけなかったのを、全部俺のせいにしたんだよな……アオイやアカネのサポートがなきゃ、何度死んだか分からないのにな。まあ『リジェクテッド』の尻拭い、喜んで引き受けさせてもらうよ」


 俺は不敵に笑いながら、依頼書をフィオナさんに押し戻した。


「フィオナさん、この依頼、今すぐ受託手続きをお願い……速攻で、終わらせてくるから。アナタが見込んでくれた俺達が、伊達じゃないところを見せてあげるよ」


「え……? 『嘆きの谷』ですよ。この辺で一番危険なダンジョンなんですよ。あまり無理はしないで下さい 」


 フィオナさんが、パチクリと目を丸くする。アワアワっと慌てる。見ていて年上とは思えない程、可愛らしいな。


「アオイ、アカネ。『嘆きの谷』へリベンジと行こうか……」


「はい、主様」


「あんな雑魚ども、本来の私とアオイなら敵ではないわよ」


 この辺りで一番の難易度を誇る『嘆きの谷』へと、軽口を叩きながら冒険者ギルドから出て行く。その背中を見ながら専属受付嬢フィオナは、無事を祈るように手を合わせている。


 嘆きの谷……昔の墳墓跡がダンジョン化した、迷宮都市ビギナリア地区の最難関ダンジョン。谷全体がダンジョンとなり襲いかかってくる。現れる魔物はアンデッドが多く、墳墓跡という立地から侵入者用トラップも多い

 それに反して宝箱の出現や希少素材など確認され、需要の割に供給が追いついてない。


 そこに現在は、冒険者パーティー『セレスティアル・ガーデン』が挑んでいた。

 迫り来るスケルトンの群れに、アカネは身の丈を越えるハルバードを振るう。その度に粉々になる、スケルトン達。

 武器を持つスケルトンも多い為、アオイはしっかりと防ぎながら槍で骨ごと砕いている。


 俺はエスナから奪った『忍者』のジョブになり、罠の察知や解除をしながら地図を書く。

 完璧に機能したチームプレイに、次々と階層をクリアしていく。

 そして、最奥近くに生えるとされる依頼品『夢見の花』を採集した。


「これでよしっと、二人共お疲れ様。これで依頼達成だけど……ここまできたらボスまで倒しちゃうか?」


「主様の御心のままに……」


「もちろんよ。まだまだやれるわ」


 二人共気合十分だ。ここはボス戦と、洒落込もうか……


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