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寝取られ裏切られた最弱テイマー〜逆境を跳ね除け相棒のスライムと最強へ成り上がれ。許して?やり直して?絶対にイヤだね〜  作者: 月鈴
オークションと新しい仲間

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市街地戦

 アオイとアカネがしていた『リジェクテッド』との話し合いは、終わったみたいだね。そこには、リネットもいたみたいで……迷子になったのかと、思ったよ。


 確かにアオイとアカネには、エスナとミラに因縁があるし……あの時はスライムだったから言いたい事も、言えなかったんだろうね。そういう意味では、悪い事をしてしまったよ。


 まぁ、買い物もその間に済ませて帰ろうとすると……やけに周りが、ザワザワしだす。


「おほっ、いるいる。良い女ばかりじゃねーか。俺様に1番に抱かれたい女は、どいつだ? 全員頂くけどな……終わるまでに、順番を決めておけよ」


 なんだ? この図体と態度ばかり大きくて、アホヅラ下げた野郎は? 


 周りの野次馬達は、後ずさりして俺達から距離を取る。どうやら、この大男が犯人みたい……というか何処かで見た事あると思ったら、オークションで売られていたバイキングの男じゃん。俺が要らないって弾いて、確かエマールに押し付けた……エマール?


 そこにはかつて『リジェクテッド』でエバり散らしていた、専属受付嬢だったエマールが……バイキングに服の中に手を突っ込まれたまま、棒立ちしていた。


 ……? どういう状況だ? ヤツは奴隷のはず……

 それよりも、ウチの娘達が固まってしまったみたい。

 中には泣きそうな娘もいるし、戦闘体制に入ってる娘も数人いるね。


「主様、あの者は……」


「アオイ、アカネ。みんなを、守っていてくれ。キミカは、周囲に被害が出ないようにしてくれ。ここは俺が……やろう。誰の家族に手を出そうとしてるのか、教えてやらないとな」


 俺は、バイキングの前に立ち塞がる。女の子達を見ていた、バイキングの焦点が俺に合わさる。


「ガハハハ、なんだ? このメスどもは、片腕の小僧のメスなのか? ならば喜べ! 俺様が全て、頂いてやる」


 その言葉に数人が飛びかかろうとしたのを、手で制して背中越しに声をかけた。


「大丈夫だ、キミ達のご主人様を信じてろ。俺の家族に手を出すヤツは、赦さない」


 俺は周りを見渡しながら、戦闘体制に入っていく。完全に街中だ。大通りだから道幅はあるけど、派手な魔法は被害が大きくなるから使えない。アオイ・アカネ・キミカは街の被害や家族を守る為に、離れられない。

 俺は腰に差した剣を抜く……事はしない。ヤツには拳で分からせてやる。『着せ替え』でジョブを武闘家へと変更した。


「バカが……俺様に盾突いて、無事なヤツはいねーぞ。てめ〜を知ってるぞ。てめ〜は確か、ルディとか言ったな……ブリッツとエドガーから聞いてるぞ。エスナやミラを寝取られて、ピーピー泣いていたとか……ブリッツやエドガーなんて雑魚に、敵わなかったトップ雑魚が俺様に挑むなんて……」


 ドゴン……バキッ。ドゴン……バキッ……


「おいおい、元バイキングってのは、言葉遊びでもやってんのか? 冒険者と目の前で対峙にしてるのに、強さ自慢してるなんて随分平和な海でお遊戯していたんだな」  


 偉そうに話をするバイキングの腹を、思い切り数回殴った。『くの字』に曲がり崩れるバイキング。骨が折れる良い音が、響き渡る。その隙にエマールは、野次馬の所まで逃げている。

 どうやらアオイ達を追いかけて来た、エスナ達と合流したようだね……


「ぐふっ。てめ〜、ゆるさんぞ〜。俺様に、恥をかかせて……ブリッツ・エドガーも混ざれ。俺様の強さを見せてやる……」


 腹を抱えて地面に膝をつき、激しく嘔吐しながらバイキングの大男……シーデビル二世が血走った目で大通りの物陰を睨みつけた。


 その叫び声に、周囲の野次馬の視線が一斉に路地裏の影へと向かう。

 そこには、完全に腰を抜かしてガタガタと震えていたブリッツとエドガーの姿があった。ブリッツもエドガーも『リジェクテッド』から抜ける時に、俺の実力を見てるからね……


「ぶ、ブリッツ……エドガー?」


 避難したエマールを抱きしめていたエスナが、信じられないものを見る目でその二人を見つめる。ミラも見えない目で……その声のする方へと顔を向け、絶望に表情を歪めた。

 自分たちをバイキングに差し出して保身を図ったかつての仲間が、そこにいたのだから当然だろう。


「ひ、ひぃっ……デビルアニキ。俺達では、ルディには……」


「あいつ、ただの片腕だけど自分より格上の冒険者を瞬殺するバケモノだ!」


「ブリッツ、エドガー。俺様はお前達に、お願いしてるワケじゃねーよ。ヤレって、命令してるんだ。泣き言を言えるウチに、斬りかかれ」


 ブリッツもエドガーも、慌てて剣を抜こうとしてるのを……スキル『縮地』発動して剣を抜く前に……


 ドカッ、ドカッ。


 そこには、地面とご対面する哀れな2人の姿が。


「プププ、カッコ悪い〜」「何あれ? エビ反りしてるし……」「アイツら良い気味だ……」「俺もアイツら嫌いだったから」


 そこら中から、笑い声が聞こえた。俺がブリッツとエドガーの相手をしてるウチに、バイキングは……


「グハハ、用意は出来た。残念だったな……『デビルゾーン』発動……」


 円状に魔力の波が、広がっていく。その空間に覆われる。効果範囲は、直径100mくらいだね。そして奪われる体力……減り続ける魔力……


「なるほどな。これがお前が、隠しているというスキルの効果か? 確かアオイが戦う前に言っていたな……スキル『悪魔』と……」


「少し発動に時間がかかるのが難点だが、ブリッツとエドガーは良い仕事をしてくれた。これが俺様の必勝パターンってヤツだ」


腹の痛みを抱えながらツバを飛ばしながらも、ドヤるバイキングに俺は溜め息をつく。



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