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寝取られ裏切られた最弱テイマー〜逆境を跳ね除け相棒のスライムと最強へ成り上がれ。許して?やり直して?絶対にイヤだね〜  作者: 月鈴
オークションと新しい仲間

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覚悟に誓約

 新たに黄色スライムの『キミカ』が、家族に加わった。


【名前】キミカ

【レベル】1

【年齢】1歳 

【性別】女

【種族】ヒューマノイド不定形族

【職業】ゴールドイエロースライム

 想像出来るモノに擬態可能

【色】琥珀色


【スキル】

 ・スライムな身体(吸収・分裂・合体・擬態・縮む・膨張・分解・発酵・人化)

 ・無限収納

 ・詳細鑑定

 ・中級回復薬生成

 ・中級毒薬生成

 ・状態異常付与

 ・状態異常無効化

 ・生成(火、水、風、土、光、闇)

 ・魔力コピー(品質低下)

 ・人型ブラッシュアップ

 ・共有

 ・奪取


【魔法】


 土・雷


 キミカの登場で、俺の心配事は完全に無くなった。


 かつて初めて組んだ冒険者パーティー『リジェクテッド』に陥れられ、泥水をすすらされた経験は……俺の心に、小さくない影を落としていた。

 こちらが善意で手を貸し、どれほど力を与えて育てたとしても……その人間が強大な力を手にした瞬間、傲慢さに呑まれて手のひらを返してくる。さらに、牙を剥いてくるかもしれない――その懸念が、どうしても拭いきれなかったのだ。


 だからこそ、キミカの固有スキルである『奪取』の存在は……俺にとって、完璧なスタートボタンとなった。


 これまでの計画では、俺の【ジョブ付与】と【一心同体】、スライム使いの【野良スライムへの命令】、アオイの【統率】、アカネの【魔法適性アップ】、そして彼女たちの【共有】を組み合わせることで、大量の野良スライムに俺のジョブを貸し出しせる。

 それを人間に一心同体で寄生・融合させることで爆発的な力を分け与えるところまでは構築できていた。

 与えることはできる。だが、もしもの時の「罰」を与える決定打が欠けていた。


 しかし、キミカの『奪取』がその最後のピースを埋めてくれた。

 もし、この力を得た者が我が商会を裏切り、家族を害そうとするならば――キミカの『奪取』を発動させ、スライムごと、与えたジョブも、積み上げた経験も、すべてを強引に剥ぎ取って白紙に戻すことができる……

 生殺与奪の権は、完全に俺の手の中にある。


「よし……それじゃあ、本人たちに確認をとりにいこうか」


 俺がそう呟くと、隣で金髪ポニーテールを揺らしていたキミカが、


「ふぁ〜あ……僕、役に立てた? マスター」


 と眠そうに目を細めて、ニカッと笑った。


「ああ、最高のスキルだよ、キミカ。本当にありがとうな」


 俺がムチムチとした健康的な彼女の太ももをポンと叩いて褒めると、キミカは嬉しそうに……


「えへへー」


 と笑い、そのまま俺の肩に頭を預けて船を漕ぎ始めた。


「主様、本当に良かったですね。これで私たちの『家族』を、何の憂いもなく最強へと導けますわ」


 アオイが瑠璃色の瞳を優しく細め、俺のもう片方の手をそっと握る。


「フン、これでバカなヤツが裏切ろうとしても、一瞬でゴミ箱行きね……さあルディ、みんな魔法訓練場で待ってるわよ。早く行きましょ!」


 アカネも赤い髪をなびかせ、フフンとしながらも嬉しそうに俺の背中を押した。

 全員に説明する為に、普段訓練をしている広場に集まって貰う。


「……と、いう事なんだ。このスライムを受け入れてくれれば、みんなに力を分けてあげられる。だけど裏切った時には、返して貰うからね……どうするか決めてくれ」


 俺はジョブを付与したスライムを、手に乗せて話をした。

 考えてと言ったけど……


「ルディ君、スライムを私に……」


 なんと、フィオナさんが最初に手を上げてくれた。それからは……


「私ももちろんご主人様のお役に立てるなら……」


『フォルトゥーナ商会』を任せてるリネットも、すぐに……


「ニャハハ、面白いのう。妾も欲しいのじゃ」


『天狐族』リンも走ってくる。

 その後は執事のハンスやメイド長マーサ、ドワーフコンビなど年長者や、ライオン獣人のガルバなどが続く。

 村娘5人組や、副店長セシルを始めとした商会24名も……


 しかし、拒否する者もいる。『白い女帝』ジェシカ嬢、『蒼穹の月』のルーナの2名だ。


「申し訳ないけど……止めとくわ。奴隷なんだから強制すればいいのに、しないのは選択しても良いって事よね?」


「あっ、それなら私も……なんか他人の力で強くなるみたいで、イヤかな……」


「ウフフッ、構いませんよ。主様が説明されたように、強制ではありませんから……フフフッ」


「フン、バカな娘」


「それと……キミカ、来てくれ。新しく家族になるキミカだ。彼女はアオイやアカネと同じで、俺に使役されてるスライムだ。みんな、仲良くしてやってほしい。少しのんびりしてる所もあるけどな……キミカ自己紹介してくれ」


「ふわあ、僕はキミカだよ。僕が昼寝を出来るように、みんなは頑張ってね〜」


 アハハ、キミカらしいな。アオイの顔が、恐いけどね。


「それでここでの訓練を、続けて来たから……明日から『スライムの丘』で実際に戦ってみて、付与スライムの感触と実戦に慣れてくれ。俺達もサポートするから、みんなで頑張ろう。ジェシカとルーナは、スライムを受け入れてもいいか見て判断してくれ。いつでも気が変わったら、言ってくれ」


 さぁ、みんなをレベルアップさせて、家族達に手を出せないようにしないとね。

 付与スライムの効果も、見たいしね。




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