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寝取られ裏切られた最弱テイマー〜逆境を跳ね除け相棒のスライムと最強へ成り上がれ。許して?やり直して?絶対にイヤだね〜  作者: 月鈴
オークションと新しい仲間

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オークションを終えて

「それでは、その『リジェクテッド』という方々に、そのバイキングをキッチリ処理していただきましょう。41番様からの、ありがたいお言葉をそのままお届けいたしますよ」


 裏組織のまとめ役は、これ以上ないほど邪悪な笑みを浮かべ……俺の手を、がっしりと握り返した。

 彼らにしてみれば回収不能になりかけた負債の大部分を、俺が虹金貨5枚という現金で即座に補填したのだ。残ったバイキングという不良債権を処分する絶好の『カモ』を教えた俺は、もはや救世主に他ならない。


 手続きは一瞬で終わった。

 俺の手元から虹金貨5枚を渡し……こうして、俺のオークションは終わった。奴隷購入の為の資金はぴったり「ゼロ」になったが、得られた成果は満足がいくものになった。


 部屋の奥の扉が開き、手錠と重りから解き放たれた解3人の少女たちが姿を現す。


『白い女帝』ジェシカ・フォン・トロワ嬢。白髪をストレートに腰まで伸ばしている(没落貴族の元トロワ子爵令嬢)…、学園でも歴代の成績トップでもあり、魔導士としても優秀。

『蒼穹の月』エルフのルーナ。謎に包まれた金髪・碧眼の美少女。弓と魔法の名手。

『天狐族』のメスガキ少女。白銀の髪をなびかせ、4本の尻尾を嬉しそうにフリフリと揺らしている。


 3人共に、美少女だし戦闘力もありそうだ。

 その中でジェシカは、俺の姿を見るなり、フッと不敵で美しい笑みを浮かべた。


「フフ、あのスケベそうな男のモノになるのかと思ったら、こんな可愛らしい人に仕える事になるとはね……人生って分からないものね」


 冷静に見えていたけど、内心はイヤだったみたいだね。

『白い女帝』も、やはり女の子なんだね。

 エルフのルーナも、長い耳をパタパタと揺らしホッとしたように胸をなでおろしている。


「マトモそうな人で、安心したよ〜。ルーナだよ〜。宜しくね〜」


 こっちはなんか気さくで、のんびりとした感じだね。


 そして天狐族の少女は、俺の前に『トトトッ』と駆け寄ってくると、そのロリツルペタな体型に似合わない生意気な笑顔で……俺を見上げて『ニパッ』と笑った。


「あはっ、ヨロシクなのじゃ。妾はリンじゃ。一杯可愛がってたもれ。ご飯など沢山貰えると嬉しいのじゃが……」


「お前なぁ……」


 なるほどね……『天狐族』の彼女は、獣王の娘なんだよね。元お姫様だから『のじゃロリ』なんだね。

 俺は苦笑しながら、その銀髪の頭を少し乱暴に撫で回してやった。「にゃはは」と嬉しそうに声を上げる少女。


「ウフフ、主様、お見事ですわ。これで私共の予定していた、パズルがすべて揃いました」


 アオイが俺の右腕を抱きしめ、寄り添ってくる。


「フン、当たり前じゃない。私達の詳細鑑定で必要な事を、調べられるんだから。アンタも、有能な私達に感謝する事ね……」


 アカネも左腕に抱きつき、悪い笑顔を浮かべた。


 ※一方でオークション会場では……


「ようこそ、お越し下さいました。迷宮都市ビギナリアが誇る、ナンバーワン冒険者パーティー『リジェクテッド』の皆様。実はこの度、冒険者パーティー『セレスティアル・ガーデン』のルディ様より、推薦がございました。先ほどのオークションを、ご覧になっていたのでお分かりかと思いますが……あいにく先ほどの22番が不渡りを出したため……皆様に今回のシークレット4人目で紹介させて頂きたいと思います。バイキングの『虐殺の悪魔』の販売権を41番様から、皆様に譲りたいと言付かっております。

 そこで『虹金貨6枚(6億円)』の購入権利が回ってきたわけですが、如何でしょうか?」


「はっ? 虹金貨6枚だと? 払えるわけねえだろ、そんな大金」


 ブリッツとエドガーが、悲鳴を上げる。

 当然だ。オークションでも、剣一本を競り落とすのでもやっとだったのだ。

 だがオークショニアがフッと鼻で笑い、トドメの一言を告げた。


「おや、おかしいですね。『セレスティアル・ガーデン』の皆様から、アナタ様方に伝言を預かっているのですがね……『そんな位も買えないの?』……だそうですよ?」


「グッ!」


 人一倍プライドの高いブリッツは拳を握り締め、短気なエドガーは青筋を立てて怒り、気の弱いエスナはビクビクして、強気なミラは何も言えず下唇を噛む。


 まさかルディがこの短時間にあのような大金を作り、貴族達と対等にオークションで競り合える位になるとは思わなかった。こんな事なら雑用でもやらせて、飼い殺しにするべきだった。


「ご安心下さいませ。何もアナタ様方で、この虹金貨6枚を頂戴しようと思っているワケではございません。アナタ様方の飼い主……おや、いらっしゃいましたね」


「どういう事なのよ……ちょっとブリッツ、エドガー?」


 そこには冒険者ギルドの受付嬢の制服を着たまま連れて来られた、エマールの姿が……


「これはこれは……エマール嬢。ようこそおいで下さいました。『セレスティアル・ガーデン』ルディ様より

 バイキングの『虐殺の悪魔』の販売権を『リジェクテッド』の皆様にお譲りしたいと……経緯ですが……」


 話を聞いていたエマール嬢は、段々と顔色が悪くなり……リジェクテッドのメンバーを睨む。


「そう、あの男が……それならお父様に話をしないと……」


 エマールの父親は貴族であり普段から、偉そうにいばっていた。それをオークショニアも知っていて、既にオークションに来ていた観客達に『虐殺の悪魔』はエマールの父親が……虹金貨6枚で買うと広めていた。


 プライドの塊であるエマールの父親は借金をして、手に入れざるをえなくなるのだった。その後『虐殺の悪魔』は冒険者パーティー『リジェクテッド』の一員となる。


「フフフッ、ルディ様には感謝ですね。毎度あり……」


 オークショニアだけが、にこやかに微笑んでいた……

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