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目が点になりました。暗いので陛下には見えていないみたいですが、とんでもなく間抜け面です。ですがこれは仕方ないでしょう。一番最初は手を出さない、長椅子で寝るといってた人が、近づいていいか発言の後、今度は手をつないでいいかですよ!思いっきり手を出しているではありませんか。わずか数時間弱の間に一体何が起こって、一体どんだけの気持ちの変化が訪れたのか詳しく聞きたいと思いますよ。えぇ、本当に。




「・・・・ダメか?」


沈黙してた空間に更に陛下の声が聞こえてきます。陛下が発言した証拠です。そしてそれはさっき陛下が言ったことが嘘ではなく、リサの気のせいでもないことを証明しています。



どうしようがリサの頭を駆け巡ります。


(ど、どうしよう。えっ、てか、何、私、本当にどうしたらいいの?手、手って言ったよね、さっき。手って・・。なんかそんなに拒絶するのもおかしいような部位だし、だからといって、おいそれとだしていいもんなの。こういう場合何が正解なの?あーホント誰か教えてよー!)



「リサ?」


さっきから何を言っても答えてくれないリサにしびれを切らしたのか、陛下が優しく聞いてきます。初、名前呼びです。一応めでたいというか、普通ならドキドキするような場面なのですが、いかんせん、今のリサはそれどころではありません。下手すると、名前で呼ばれたことなど全く頭に入っていないはずです。せっかく記念すべき出来事なのに勿体ないですねー。



「あのっ!!手、手ですよね!い、いいですけど・・そ、その、な、なんの・・為に?」


「いや、ただ単に繋ぎたいと思っただけなんだが」


「へっ!?」


ここまできて、今時の小学生でも普通にしている行為を断るのはどうなのかと結論ずけて(無理やりではあるが)意を決して、承諾の返事をしました。ですが、リサ的に何故いきなり陛下がそんなことをいいだしたのか、わずかながらひっかりを感じここでもう一つ勇気を出して聞いてみました。

結果は予想外で、もう一つパンチをもらった気分に陥りましたがね。陛下素直過ぎるというか、もうどんな性格なのか、わからなくなってきましたよ、私は。まぁ、あれだけイケメンですからね。女の子の扱いにもきっと慣れているのでしょう。そして何とも駆け引きが上手いのもきっといろんな女性と色々あったり、年配者からもアドバイスされているということでしょうね、きっと。



リサの間抜け声を華麗にスルーしながら手をつないでいいと承諾を得たのをいいことに遠慮なくリサの小さい手を握ります。中々大胆な行動です。そしてそれをサラッとやってのけるところに私は若干感心を覚えてしまいます。リサの内心は「ギャー!!!」でしょうけどね。



(ギャー!!なんかサラッと来たんですけど!なにこれー!!手、おっきいし、なんか思った以上に温かいし、それになんかサラサラしてるし、やばい!やばすぎる!!それにこれって所謂、こ、恋人繋ぎってやつだよね!!人生初なんですけど・・!もうこんな心臓の状態じゃ、絶対眠れない自信がある!)



ははっ。案の定ですね、リサちゃん。もう興奮しすぎですね。でも、確かに急にここまでされたら、動揺はするかもですね。落ち着けって言いたくはなりますが。

それにしても、温度差が半端ない気がしますね。興奮しているリサと、満足いく形に収まって、落ち着きはらっている陛下。陛下の顔やばいですよ。リサには見せれませんね。なんかもう自分の思惑通り進んで、今日のところはこれでよし!みたいな感じでもう寝ていいかなと思っている表情ですよ。満足感半端ねぇーですね。

まぁ、さすがというかなんというか。さすがこの国の頂点に立っているお方ですね。あの腹黒宰相を従えているだけありますね。紳士といったのを訂正したいと思います。彼も立派な腹黒陛下です。あと若干変態というか、むっつりというか・・・なんか嫌な予感のする方ということがわかりました。えぇ。そりゃあもう。リサも可哀想ですね。結局変な人に絡まれるんですね。そういう運命なんでしょう、きっと。私としてはまぁ、今後、少しでもリサが幸せになることを祈っておきながら静かに見守ることといたしましょう。




陛下は興奮で眠れなくなったリサに気づかず、自分はいい感じに眠くなった体を感じながらゆっくりと「おやすみ」とリサに告げます。


そして繋いでいた手を口元にもっていき『チュッ』とリサの手の甲にリップ音付きのキスを贈ります。



その行為によって興奮が限界に達してしまったリサは意識が遠くなっていくのを感じるのです。



そう、所謂、気絶とやらで同じ寝室で眠る夜は幕を閉じたのでした。







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