28
「り、理解しました」
やっと一言発することができました。多少どもってはいましたがそこは大目に見ましょう。自分が城に来た経緯がわかって中々複雑です。
「それで、ですね、リサ様」
胡散臭い素敵な笑みです、ケビン。この笑顔に後に発せられる言葉、聞きたくねーって感じですね。
「リサ様は22歳ということでよろしいでしょうか?」
はい、疑問形なのに質問ではないパターンきましたねー。この有無を言わせない圧力、こえー。何なんでしょうか、彼から発せられてるこのオーラ。人間が出せるオーラとは思えないほど強い圧力のオーラですね。絶対真実を語らなければいけない雰囲気にさせられます。このオーラを目の前にして嘘を突き通せるものなんてきっといないんだろうなと思いましたよ。えぇ、本当に。
まぁ、実際リサも
「えっ!いや、それは、えーっと、その・・まぁ、嘘か本当かと言われると・・まぁ、そのホントかなぁーみたいな?・・・・」
こんな調子で白状しちゃいましたからね。
リサちゃん大変。秘密を暴露しちゃいましたね。あぁー大変だー。こっちとしては面白いんですけどね。まぁリサの心境聞いてみましょう。
(やばーい!!!ど、どうしよう!!ダンテさんから絶対言っちゃダメって念を押されてたのに言っちゃったよ!でもあれは言わないの無理だよ。何なのあの人!笑顔なのに圧力半端なかった。ってか、笑顔だからこその圧力だったからね、あれは。笑顔だからこそ怖かった気がする。で、ど、ど、ど、どうしよう・・。さっきの話からして、私ってその、念願の人物ってことよね・・。そういえば!私ここに来る前、「陛下のお嫁さんになってください」みたいなこと言われた気がする。え、何。ってことは私陛下のお嫁さん決定ってこと!?まじ!?いやいや、ど、どうしよう!!!???)
パニックしてますね、リサ。まぁしょうがないですね。私も同じ立場ならきっとこんな感じになるんだろうと思います。
「やはりそうでしたか!!いやぁ、もう、心からまずお礼を言いたいですよ。本当にありがとうございます!本当にあなたは女神さまですね。わたくしたちにとってはどれほど焦がれた存在か。今日ほど、安らかに眠れそうな日はありませんよ。いやぁ、本当にありがとうございます!!!」
目の横にうっすら涙が浮かんでますよ、お兄さん。嬉しいのはわかりますが、ちょっとキモイです。
さぁ、これからはリサの今後の待遇というか、立場が示される話になるんじゃないですかね。さぁ、王様の唯一愛せるかもしれない存在の少女、リサ。どうなるでしょうかねぇ。




