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少しR‐15的台詞が含まれています。嫌だという方はご遠慮ください



「それでですね、リサ様にはこれから陛下と一夜を共にしてほしいんですが、よろしいでしょうか?」



「は?」



リサは自分の耳がおかしくなったのではないかと思いました。さっきまで正常に機能してたはずなのにおかしいなと思います。まぁ、さっきから変なことが聞こえるは聞こえてましたけど、それを上回る変なセリフが耳に入ってきました。なんかいろんなことをすっ飛ばしたセリフではなかったでしょうか。聞き間違えだったらいいのにと思いもう一度訪ねます。



「あの、今なんて?」



「本日は陛下と一夜を共にしてほしいと思っております」



にこっと微笑まれました。聞き間違えではなかったみたいですねー。リサ残念!ってか間違えじゃなかったなら相当に凄いセリフですよ、これ。宰相何言ってるんでしょうか。一夜って、それって、その、あれですよね・・。うわぁー、何々どうゆうこと!?だってこいつらというか陛下とリサって初対面というか、全く何の関係のない、他人中の他人ですけど。共通部分、人間ってだけな気が・・。

まぁ、それは大げさな表現かもですが、本当に会ったこともないし、ロリコンってことしか知らない人ですよ!この国について疎いリサは、陛下の容姿とか、一切知らないんですから。国民なら知っていて当然なのかも知れませんが、こっちに来て数ヶ月のリサは全く知らないんですから。

そりゃ、王子様がいると聞いた時から想像というか妄想はしていたみたいですよ。いかにもファンタジー小説に出てきそうな金髪碧眼の超絶美形を。物腰柔らかな紳士でいて、剣の達人。高身長、低音の聞きほれる声。自分の理想の塊の王子様像を心に描いていたみたいですよ。えぇ、そりゃあもう。ですが、実物は全く知らないんですよ!見る余裕も、人に聞く余裕も当時のリサにはなかったんですから。そんなことを聞くくらいなら他にもっと聞かなくてはいけないこと、学ばなくてはいけないことが山ほどあったんですから。そんな何も知らない奴と一夜を共にしろ!?絶対無理だから!何考えてるんだ、このバカ宰相は!?ホントリサがどんどん可哀想になってくるんですが・・・。






ポカーンとした間抜け面で固まっているリサです。それを宰相が優しく現実に戻してあげます。


「リサ様、大丈夫ですか?」


にっこり優雅にリサに呼びかけます。まるで今回の反応が予想の範囲内だったかのように。

リサはその声にハッと反応し、一応現実世界に帰って来ました。しかし、頭の中は混乱の極みです。ケビンから語られる内容が予想の上を行き過ぎるのです。

心なしか頭痛がしてきた気がします。

痛む頭を押さえながら、ようやく言葉を発します。


「私、さすがに会ったこともない人と、一夜を共にすることなんて『無理』です」


「そ、それになんでいきなり一夜を共にしなきゃいけないんですか!?普通に会わせてくださいよ!例えば、今ここに連れてくるとか、今日が忙しいとかなら、後日予定合わせるとか。私、そのくらいならここで待ちますし!」


リサは懸命に言います。それはそうでしょう。なんせ貞操がかかってますしね。こんなわけのわからない国でしかも初対面に相手に今まで守ってきた操を奪われてたまるもんかという気持ちです。そのせいか、今までにない迫力も混じっています。

ですが、流石宰相。リサの迫力なんて、なんのその。冷静に今までと変わらず言葉を紡ぎます。


「リサ様のおっしゃることはもっともです。ですが、そうもできない事情がこの国にはあるんです」


はい!でましたー。宰相の独白、第二弾!

またきっととんでもない内容が飛び出すんだろうと思われます。さぁ、心してかかりましょう。



「知っての通り、わが国グランテ王国は離婚率が低いことが有名です。それはこの国の法律が大きくかかわっていることはご存知でしょうか?」


リサはNOの意味を込めて首を横に振ります。


「わが国での離婚はとても大変な手続きを踏まなければならないのです。まぁ、その内容はここで詳しく説明しなくてもいいでしょう。ただ、一例を申し上げると離婚を決意したある夫婦は手続きの途中であまりのめんどくささに復縁をし、今では仲良く暮らしていると聞きます。そしてそれが一組だけではないというのが現状です。離婚する大変さを理解していただけましたでしょうか?」


リサは驚いた顔で頷きます。


「では、何故ここまで、離婚が大変なものになっているかというと、それはやはり夫婦というのはいつまでも寄り添っていてほしいという願いからなのです。だからこそここグランデ王国では結婚前にもしなくてはならないことがいくつかあるのです。

まずは両家に挨拶。これは基本ですね。親に気に入られなくてはなりません。嫁、姑問題など起こらないように注意します。その為、結婚後のお互いの生活への口出しはなしといいうことになっています。何かあるならば、結婚前に全部言う決まりになっています。

次に、最低半年間の同棲です。やはりお互い共に生活し、一緒にいられるかを見極めます。これは最低半年と言っておりますが、今の恋人達の平均同棲期間は1年という感じですかね。半年間の同棲で結婚する方たちは稀ですね。

そして最後に、結婚前の性行為ですね。やはり体の相性というのは大事です。体の相性が合わず浮気に走る方々が昔は多かったそうです。だからこそ、大っぴらに国が性行為を認め、体の相性のいい方と巡り会ってほしいという想いです。奥方を旦那さんが愛すことによって、子供の出生率を飛躍的に伸びましたし、離婚率、浮気率も減りました。さぁここまでご理解いただけましたか?」







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