俺はまわりに、愛されたやつ。
パソコンを立ち上げた俺は、さっそく小説投稿サイトにすぐアクセスをした。そして今日の日付でアップされているだろう、昨日書き下ろした話を確認した。なんということだろうか、毎日更新のはずが続けてアップされているではないか。それも、今までの流れではなく昼過ぎにアップされていて、さらに俺が綴って間もない話数までもが投稿されていることに気づかされた。だとすれば…と開いたSNSも、俺を模倣して勝手に投稿していた。感謝文が投稿されているのは逆に嬉しかったが、他の投稿に対してのやっていることと行動していることが矛盾していて頭がいたくなった。
小説本体の情報投稿の数が数字として表れていた。よく確認していなかったが、むしろ、編集者がいたことで読者の心を掴んでいたと知った。
そして、俺自身が自身としてこの作品を読み返したことで、知った。
【俺は・・・小説家として向いていない】事と【俺の作品がキチンと評価されてる】という事。
そんな俺は小説投稿サイトへ戻り、”新規小説作成”項目にクリックした。
ふと真面目に取り組んでいると、いくつものタグが画面上に肩を揃えて並んでいる。投稿しようとしている話に合わせた、BGM音楽動画サイト。片手に辞書代わりの、辞書サイト。続編投稿お知らせするためのSNSサイト。情景を表現できるように開かれた画像サイト。今までの話を思い返すための、俺の小説。
前話の冒頭に語ったあの雪が、アスファルトを撫で始めた。デコボコとした素質にも負けず、雪はしっかりとその白さを地面に焼き付けた。そうなってくるとここぞとばかりに雪たちは、適当ともいえる感覚で地面を冷たさと白さで真っ黒い姿を埋め尽くしていった。耐えられなくなったアスファルトは荒い息さえも出来なくなり、眠ることを余儀なく迫られた。いや、アスファルトは、やっと休める日がやって来たのかもしれない…。色んな車を支えていて傷ついたその体を、休める日がやっと・・。
俺もサイトのアクセス数を覗いて、生き急ぐことないと言い聞かせることが出来た。
俺はたしかに、みんなから愛されている存在だからだ。
食べっぱなしのご飯茶碗の粒が、俺の方をカピカピになるまで見つめている___




