探偵風の事務所に仲間が
探偵事務所が開業したが、誰も来ずに二日間が経ったある日、学校にある出張所である人が
「消しゴムを落としたので探してもらえませんか?」
という依頼が来た。そういう依頼が来ると予想していたマインが
「これが貴方の落とした消しゴムじゃないの? そうに決まってる!」
と新品の消しゴムを渡して無理やり部屋を追い出した。色々おかしいのだが、特に新品の消しゴムを渡して追い出したのが自分達に何も利益が無いと思った。後で、そのことをマインに聞くと、
「私は利益を求めてるんじゃないの、情報を求めてんの!」
と名言張りに言い張った。俺はあの短時間に何を読んだのかが気になったが、消しゴムの値段と同じくらいの情報だと、どんなものなのかを考えながら一日を過ごした。
次の日は、消しゴムを無くしたといい消しゴムを貰いに来た人は二十二人くらいはいた。マインは困り顔をしながら心を読み、本当になくした人だけ消しゴムを渡していた。
こんな感じで部活が終わり、俺はマインから貰った一万円で、晩飯の材料を買いお釣りは自分の財布に入れ、家に着いた。
こんな感じに日常を過ごしていて、探偵事務所が実質便利屋になった二年生の中盤一人の相談者が来ていた。依頼者というのは生徒の親で、依頼内容は『息子を学校に行かせて欲しい』だった。こういうときは、大体マインが依頼を受けるか受けないかを決めるのだが、顔を見るだけで依頼を受けたいという顔である。その顔は見たことの無い笑顔で、この後すぐに依頼者の家に行きそうな感じだった。
依頼者の話が終わり、マインは
「では! 今から貴方の息子に会いに行きましょう!」
ほーらやっぱり! 俺の勘は当たっているじゃないか。と喜んでいたら、マインが
「今からみんなで、息子に会いに行くぞ!」
という言葉を聞いて、俺らの行く必要性がとても分からなかった。そもそもマインには人を操る能力があるから、それを使い依頼者の息子話せるようにして、色々なことを喋ってくれる能力を使って、色々なことが話せるような仲になればいいだけである。そもそも、マインは可愛いんだからまた会いたい気持ちが働き、学校に来ると思う。つまり、マイン一人で大丈夫だということだ。
このことを盗み聞きしていたマインは
「いやいや、誰か分からないのに自分の家に来たらどうする? 況してやとても可愛い女の子だよ。それはもう、レイプされちゃうよ。レイプ――」
「はいダウト! 絶対にレイプは起こることは無いね! なぜならお前には人を操れるからね!」
「チッ、ばれたか…… まっいっか今話しても」
そこ嘘をつく必要性無くない? 嘘をつくくらいなら、早く教えてよ~。てかロンが蚊帳の外何ですけど大丈夫なんですか?
「大丈夫だよ! 元々ロン君は私について来る感じだったし。奴隷とは考え方が違うのですよ! まぁ茶番はこれくらいにしてっと、依頼を受けた理由はその息子が『素晴らしい技術者』だから受けたのですよ。とりあえず、依頼者の家に入れば絶対に素晴らしい技術者だと分かるから」
そうして半信半疑でタクシーに乗り、依頼者の家に着いた。一番にタクシーを降りたが、普通の家しか建っていなかった。まぁ、少しは予想してたことだ。大丈夫、この後すごい物が見れるはずだから……大丈夫……
「大丈夫じゃねえよ! こんなところに素晴らしい技術者がいるわけないじゃないか!」
「残念、ハズレ突っ込みね! こんなところに素晴らしい技術者がいるのだよ」
「本当に素晴らしい技術者なら金持ちなんだから、もう少しいいところに住んでるよね」
「残念ながら彼は、あんまり人前に出たくない性格なのよ。だから、こんなところに住んでるの」
「すいませんが姉御、目の前でイチャイチャされると僕が嫉妬してしまいます。だからやめてもらえませんか?」
「ロン君すまない。そこにあった五月蝿いおもちゃで遊んでしまって」
誰が五月蝿いおもちゃじゃい! それよりロンは、何時から姉御と呼ぶ関係になったの。よ~しあいつらがイチャイチャしている間に、依頼を終わらせよ~と。
さぁ家の中に入ったのだが、普通の家だった。俺の予想では、内装が近未来的で侵入者迎撃システムとかあると思ったのだが、辺りを見回してもそんなものは無かった。しかし、地下に続く階段を下りると金属で作られた扉があった。
それを俺は、熱の能力で溶かし穴を開けようと思ったのだが、千五百度以上の熱を出すとかなり危ないので、辺りを凍らせて他のところに影響を及ぼさないようにした。
そうして、扉を壊すと何かが仕掛けてありそうな暗い階段が続いていた。俺は両側の壁に火を点け、明るくした。
「もうここまで来たのか! 早いね」
俺はその声に驚いて、体が固まってしまった。俺はその体をゆっくりと柔らかくしながら後を振り向くと
ペロペロキャンディーを舐めているマインがいた。
「そこから、一歩前に出すと赤外線に触れて銃が発射されるから気をつけてね。ここで一人肉盾を失うときついから」
「警告してくれるのはありがたいけど、せめて肉盾っていうのはやめてくれない?」
「肉盾がいやなら、肉壁や死体や下僕などあるけどどれがいい? 今回は特別に選ばせてあげるよ」
「じゃあ、主人公でお願いします」
「分かった。奴隷ね。よし! 奴隷前へ進め!」
「さっきの話からすると俺死ぬんですけど!」
「いきなり『自分が主人公』って言うから、死にたいと思ったんじゃないの?」
「いや、だってこのしょ「早く前へ進んで!」」
そんな感じで話しを終わらせて、赤外線をどう避けるかを考えてたが思いつかなかった。その間マインとロンは扉の近くで優雅に紅茶を飲んでいた。マインから、引きこもりを助けるまで紅茶をあげないということなので、暫く何も飲まず考えたのだがやっぱり考え付かなかった。
「遅い! こんな簡単なことくらいも思いつかないの? 簡単じゃない、赤外線を凍らせて触れないようにするくらい、簡単に思いつかないの?」
マインが俺にダメ出しをし、イラつきながら俺の体を操り壁一面を凍らせた。壁を凍らせたせいで赤外線が反応し、銃が発射してしまったが幸い氷を貫かず氷の中で回転していた。俺がみんなにこのことを知らせると、ロンとマインは急いでこっちに来た。そうして僕たちは階段を凍らせながら、下っていくと。さっきと同じような金属の扉があったので同じようにして壊し、中に入ると一人の男性が数十台あるパソコンの前で色々な作業をしていた。なかには、画面に僕たちが通っていた通路が映し出されていたりもした。
その男性が椅子を回転させ
「よく来た……と言う前に、なぜここまで来れたの?」
とても驚いたように、質問した男に対しマインは
「そんなクソみたいな質問でいいの? 引きこもり。なら答えてあげよう、貴方と同じ超能力者だからよ」
「え……僕以外にも超能力者が!」
あ~なるほど超能力者だからこの引きこもりを捕まえようとしてたのか~。普通の技術者なら金で捕まえれますもんね~。
「超能力者がなんだというんだ。どうせ、氷や炎しか操れない雑魚だろ! それくらいなら超能力を使わずに、僕の技術で倒してやる!」
「いやぁ……倒せるとか倒せないとかどうでもいいから、能力バトルしに来たわけでも無いし。単刀直入に聞くけど私たちの仲間にならない?」
「え……仲間になる? この僕が仲間になるだと」
「ちなみに、貴方が仲間になるんだったら給料をあげてもいいよ。一日百万でどう? そんなに悪いことじゃないよ。いい部屋いい金いい女、将来この三つに必ず出会えるし!」
「え……でもおや「大丈夫! 大丈夫! 親には私が承諾しとくから、これで仲間になるデメリットがないよね! よし今日から君は私たちの仲間だ! 名前のコードネームは……ボーンだ! よろしくねボーン」」
「え……ボーン? 僕は本名とかがあるんだけど――」
「よーしボーン! いまからここを出て新しい家に行くぞ、文句いったら一生素敵な女性と出会えないようにするぞ」
というような感じでボーンが仲間になった。こんな適当な仲間の増やし方っていうのはどうかと思うのだがまぁマインらしくっていいかなと思ってしまった。しかし、俺たち名前とか教えてないし、そもそもボーンの超能力とかはなんなんだろうと思いながら家に着いた。しかし、晩飯などは作られておらず俺が買いに行くことになった。
今日は天ぷらとうどんになったので必要な材料を買ったが「特別な日はブドウゼリー」などと言う声で僕はそのゼリーを買った。
家に着いた。その後マインに無駄に買ったブドウゼリーを見せると
「ブドウ……ゼリー。あ、これ超食べたかったやつだ。超うれしい!」
と喜んで台所へ行き、晩飯を作り始めた。
うどんと天ぷら食いながらボーンのことについて聞いた。
ボーンは手足がものすごく伸びたり、どんなものも口の中に保存できる能力を持っているらしい。それ以外は曖昧でここに来たのは彼女が欲しかったとかなんとか。
ご飯を食べ終わったら部屋に行き、僕は寝た。




