13話 護衛2日目の戦闘のない生活
朝食は、弁当を作った余りだったが好評だった。
宿場町はちょっと馬を休める程度にして、馬車塚のティータイムだ。
「そういえばクライフさんは行商人ですよね。途中、商売はしないんですか?」
「気が付かれたか…実を言うと今回は荷運びがメインなんだ。取引先に頼まれて商品を運んでいるところなんだ。」
さすがに『誰から』『何を』『どこへ』は聞けないな。信用問題だ。
「でもそんな重要依頼の護衛に俺たちでよかったんですか?」
「ただの若手に依頼積ますだけだったら頼んでないよ。ただ、ギルマスが君たちを推したんでね。それに聞いたよ君たちオーサンの弟だってね。」
「兄さんを知ってるんですか?」
「いいや。でもS級冒険者の身内なら、それだけで信用に足るよ。」
「信用していただきありがとうございます。」
「礼を言うのはこっちだよ。こんなすごい冒険者を半額で雇うことができたんだ。ありがとう。」
なんか照れるなぁ。
そのあとも順調に進み、ちょうど昼の馬車塚で弁当を食べている最中だった。
「nanndesuka soreha.」
いきなり話しかけてくる人がいた。
馬車塚は不干渉がルールだが助け合いの精神がないわけではない。
さらに商人は飯のタネを見つけるととりあえず話しかけてくる。
とはいえ、言葉が通じないと文字通り『話にならない』
肉体言語なら多少心得があるんだけどな。
「toiumonodesu koreha弁当. anataha.」
クライフさんはこの人の言ってることが判るらしい。さすがは行商人。
「oh.simasitasiturei アラブ=ナイトto watakusi mousimasu」
「この方はアラブ=ナイトさんで、私たちが食べている『弁当』に興味を示されているようです。」
「kaemasukakono弁当dokoikeba」
「どこで売っているか聞かれています。」
「ドゥーブルの止まり木亭で売ってると伝えてください」
「utemasu 止まり木亭onドゥーブルde」
「ドゥーブルhanaretemasu kara twoday usoiwanaide hanaretemasu」
「これ、シルドさんが作ったと伝えていいですか。所属は 止まり木亭として」
どうやらドゥーブルで買ったものでないのがわかったらしい。
「いいですよ。」
「弁当konoha tukutta Karega monodesu. noshefu 止まり木亭」
いきなり手をつかまれ
「oh.sennzokushef zehitomo anataga ninattekudasai」
おいおいなんて言ってるんだ?
クライフさん頭抱えてるよ。
早くく教えて。
「専属料理人になってほしいそうです。」
「全力でお断りします!」
つかまれた手を振りほどいた。
思わず手でバッテン作ろうとしたが、異文化ジャスチャーが何の意味を持つかわからんのでやめた。
(バッテンが『了承』だったり『決闘申し込み』だったら大変だ)
「ok taranai gold ikuranara 」
「orimasu kyohisite ohikitorio kareha」
ナイトさんはうなだれながら帰っていった。
言葉が通じないのは疲れる。
そのあとはトラブルと言えるものはなく、予定より2塚先に進めたのであった。
[おまえたち~~]
俺は馬たちの首に抱き着いた。
[アニさん、どうしたんでぃ。]
[おまえたちとは話が通じてよかったぁ。、あ~~癒されるぅ~]
「アニさんにはよくしてもらってるんでいくらでも話聞きやすぜ」「僕も~」
[おまえらいいやつだな。クッキーあげよう]
[ごちになりやす][わ~い]
「シルド!馬を甘やかさない!」
「…はい…」
「サンダ、ガイはシルドを甘やかさない!」
「「イエス!マム!」」




