15話 ギルマスの悩ましい生活
最近、ギルドへの寄付金が増えた
コウフィン商会からは「冒険者からの意見で収益が増えたので収益の1割を」
飲食店からは「アドバイスのおかげで味がよくなり商売が繁盛したので収益の1割を」
ある資産家からは「家をきれいにしてもらい、また腰も直してもらったので資産の一部を」
他には野菜とかの現物もある(八百屋に引き取ってもらって金にした)
ある町内会からも礼金の名目でお金が入ってくるし、どうなってるんだ?
「お父さん。<ハム>それ全部<ハム>、シルド君レード君がらみよ」
やっぱりか、あんまり寄付金が多いと本部からの突っ込むが怖いな。
よし、これらを『シルレー基金』という名でギルド運営費とは分けておこう。
裏金じゃねえぞ。あいつらが独り立ちするまで預かっておく金だ。
「で、レニーアは何食べてるんだ。」
「<ハム>シルド君が言ってた火酒ケーキ。確か『ブランデーケーキ』とか言ってたわね<ハム>」
「なに!俺の分は!」
「ダメよこんな酒精の強いケーキなんか。ギルマスが昼間っから酒飲んでちゃいけないでしょ」
「お前はどうなんだ?」
「わ・た・し・は・非番」
「確か『庁舎内』では個人的な贈答は禁止されてたはずだが。」
「あっそうそう、実はお父さんの分別に預かってま~す。昼間っから酒はいけないだろうと家で食べれるよう一人づつ包んでくれてま~す。」
「お前、少し酔ってるだろう。」
「シルド君、気づかいすごいよねー。」
「それがこの結果なんだろうな。」
俺は新しい金庫の購入を考えた。




