7話 止まり木亭のペナルティ生活
「「ただいま!」」
「おかえり、シルド坊、レード坊。ちょっとこっちに来な」
帰ったら事務部屋に呼ばれた、なんだろう。
「あの肉は何だい。お前さんたちは善意でしてくれたんだろうけど限度ってものがある。」
え?
「宿屋の食堂ってのはねぇ。品質を下げちゃいけないし、上げたらそれを維持しなきゃいけない。それは解るね。」
「「はい…」」
「あんないい肉を安価で出しちまったら、次も同等の質の物出さなきゃいけない。」
宿で使ってもらおうとしたけど、そうなると毎日狩ってこなきゃいけない。肉の安定供給のための肉屋であってそれは狩人の仕事ではない。
「おばちゃん「ごめんなさい」」
「わかりゃいいんだよ。わかりゃ。肉の大半は肉屋に頼んだんでね適正な価格で転売してくれるだろうしあとは賄とスペシャル定食に使うからね。まぁ、一応二人には罰を与えとこうかねぇ。」
えっ!
「シルド坊は魔猪肉使った『本日限定スペシャル定食』10食分の献立! レード坊はこの衣装での接客だよ。」
=====
「なんだ?『本日限定スペシャル定食』だって?」
「10食限定だってよ。何でも魔猪肉が安価で手に入ったから今日だけ特別だってよ。」
「でもお高いんでしょ。」
「それがなんと銀貨4枚だって。」
「それでも高ーよ。」
「そんなことはねえよ。魔猪肉料理ってのは高級レストランで普通でも銀貨10枚。それも手のひらサイズひとかけだって聞いてるぞ。」
「う~ん。よし決めた!俺は頼むぞ!」
「じゃあ俺も。あっウェイトレスさん、『スペシャル定食』2つお願いします。」
「かしこまりました。『スペシャル定食』2つ入りました!」
厨房から「ハイヨ!『スペシャル定食』2つ」
「おい、この宿屋にあんな可愛いウェイトレスいたか?」
「いや…いなかったな……あれ?あの子は最近ウェイターに入ったレード君じゃないか。」
「…ほんとだ。美形の少年と思ってたけど、ウェイトレス姿も似合うじゃねーか。あれなら俺、OKかも」
「でも男だぞ。」
「かまわねぇ!食事の後、声をかけてみ…」<ZoZoZoZoZoZoZoZoZoZoZoZoZoZoZoZo>
「おい、どうしたんだ?」
「…いや…厨房からすごい殺気の視線が……あの子に…声をかけたら…死ぬ」
「なんて大げさな。まあ飢えてるんなら食事の後、○○へ繰り出そうぜ。」
「…ああ…」
=====
神父様直伝『レーザーポインタ視線』が役に立った。
「シルド、この衣装はずかしいよ~」
「レードは何着ても似合うな。」
「えっ…そうかな?」
ほんとにレードは何を着ても(ウェイトレス衣装でも)にあうなぁ。
「シルド君、『スペシャル定食』ラスト2つね」
「ハイヨ!『スペシャル定食』ラストツー」




