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『盾』役者の生活  作者: 愉魅夢
冒険者としての活躍
44/60

4話 新人冒険者の差し入れ生活

昨日のうちに聞いていたことだが俺は弁当担当係となった。

竹籠、水筒はまだあると伝えたら1日10個作るように言われたのだった。

昨日、僕たちが出てった後に、レシピを参考に厨房係が作ったが、あの味が出せなかったということだ。

ただ、切って挟んでるだけなんだが…

竹籠などは原価で引き取ってもらい、制作手間賃は僕ら用の弁当材料費としてもらってる。


また追加対価として厨房の使用許可をもらって、作ったものがある。


「その材料、どこにあったんだい?」

「この背嚢の中に…」

「よくそんな小さな袋に入っていたねぇ。それに薪も使わずにどうやって焼いたんだい。」

「俺、火魔法が使えるからね。」

「魔法で料理するなんてどこのバカ者だよ。」

「便利なものは使わなきゃ。これ、1本置いてゆくから、後でみんなでお茶して」


「シルド。準備できた?」

「今終わった。今行くよ。じゃ、行ってきます。」

「ああ、行っといで。」



「まったく。魔法師団級の魔法を料理に使うなんて。とんだ大物だねぇ」






さて、今日も依頼を受ける…前に勉強だ。


「「おはようございます。ニャルムさん」」

「おはようございますニャ。シルドさん、レードさん」

「えっと、薬草辞典って借りれますか。」「昨日、レニーアさんから勉強するように言われたもので。」

「はい…こちらになりますニャ。にゃにぶん貴重なものですのでにゃちらのブースでお読みくださいニャ。お読みににゃった後はどの受付でもよいのでお返しいただくようお願いしますニャ」

「わかりました」「あのこれ、ニャルムさんへの差し入れです。あのお弁当、今日から止まり木亭で販売するようになりました。」

「ニャッ!」


[ニャルムちゃんやるわね。早速新人冒険者捕まえたわよ。]

[なんでも、あのオーサンの弟君って話よ]

[あ~あ、私に貢いでくれるイケメン冒険者っていないかなぁ。あっレード君ねらっちゃおうかなー]


「コホン!」


[ヤバイ!][レニーアさんだ!][仕事してるふり、仕事してるふり]


「シルド様、レード様。ギルド庁舎内では職員への個人的な贈答は禁止されております。以後ご留意していただくようお願いいたします。ニャルムさん。これは没収です。いいですか。」

「は…はい。」(私のお弁当が~(涙))


「わかりました。」「今後注意します。」


そうか『ギルド庁舎内では』『個人的』なのがだめなのか。


「レニーア姉さん、これ今朝焼いたパウンドケーキです。受け取ってください。」


シスター(母さん)直伝。グロップ家のパウンドケーキを3本だ。


「シルド君。さっき注意したわよねぇ。」

「昨日、皆さんに残業させてしまったお詫びなんですが。ダメなんでしょうか。」

「えっあっ…みんなへの…差し入れ?」

「ハイ!」

「コホン! そういうことでしたら規則には触れません。ありがたくいただきますわ。」



[シルド君ってすごいわね。レニーアさんをやり込めちゃったわよ。]

[それに『姉さん』なんて。うちのガキなんて『ネェ』よ!『さん』を付けなさいよ!〕

[先輩方…そろそろ仕事をしないと…レニーア先輩の目が…]

[[ヤバ!]]



「シルド様、レード様。今日のご予定は?」

「まずは薬草を調べてから1種類に絞って採取しようと考えています。」

「森へ行かれるのですね。くれぐれも魔獣に出会ったら依頼よりも怪我無く帰ってくることを考えなさい。」

「はい」「私たちは無理しません。」

「よろしい。」




で昼前のギルドでは


「薬草採取に行ってなぜ魔猪なんか狩っちゃってるんですか?」

「薬草採取中に出会っちゃって」

「採取の邪魔だから俺が盾で抑えて」

「私がサクッと」

「私言いましたよね。『魔獣に出会ったら怪我無く帰ってくるように』と」

「はい」「だから」「「怪我はしていません」」


この手の魔獣は逃げる方が危険だ。まあ俺たちなら追いつかれることはないが、逃げ疲れるよりっちゃった方が早い。


「でも俺たち、討伐依頼がNGなだけで」「私たちが討伐しちゃいけないことはないんでしょう。」

「あんたたちねぇ…」

「まあいいわ。これはギルドで解体するけど、素材と肉はギルドに売る?素材を売ってくれるんなら解体料は割引になるわよ。」

「それでお願いします。」

「肉はどうするの?売る?」

「いえ、止まり木亭に送ってください。俺とレードの名前で『自由に使ってくれ』と」





「一応聞いておくわね。これからの予定は?」

昼ごはん(弁当)食べた後はどぶさらいをしようと考えています。」


「そうなのね。」[あの依頼って数人がかりの数日仕事なのよね。まあパフォーマンスには使えるわね。]


「でしたら依頼書は私のところで処理します。依頼に行く前に作業内容を教えるわ。」

「「はい、よろしくお願いします。」」


「レニーアさんがいないわね。この書類ギルマスに持ってってもらおうと思ったのに…あっニャルムちゃん。この書類ギルマスに持っていって」

「はーい」



<トントン>

「ギルマス、書類をお持ちしました。」

「おう、入れ」

「失礼しま…あっレニーア先輩!何私の弁当食べてるんですか!」

「あっこれは……検品です。検品。押収物に何が入っているか確認しているんです。」

「これは…横領ですね…先輩を告はt…」

「そうだわ、ニャルムちゃんも一緒に検品しましょ。ネッ」

「そういうことでしたらしかたにゃいですねぇ…」

「お前らなぁ。そんなに食いたきゃ止まり木亭に注文すりゃいいだろうが。」

「「あっ!」」


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