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『盾』役者の生活  作者: 愉魅夢
二ーフ村のグロップ孤児院
39/60

19話 新魔法開発生活

昨日は、魔法実験後、目視で空間をつなげてみたり、どこまで魔力枠を大きくできるかテストしていた。


そして今日は

『人体通過実験』だ。

それに伴って、魔法名も決定した。

転移(DOKODEMO)(DOOR)

と。

青ダヌキロボ(ドラえもん)のあのピンクの扉にあやかってつけた魔法名だ。


で?なぜに二人して俺を見てる?


「シルド。また危ない事、しないでしょうね。」[ジトー]

「今日は何をするの?」[ワクワク]


表情は違うが、俺のすることが気になるようだ。


「昨日実験した成果を形にするだけだよ。いくよ。『転移(DOKODEMO)(DOOR)』」


目の前と、少し離れた所に黒い楕円形が現れ、目の前の楕円に飛び込むと…離れた楕円から出てきた。


「ふぅ~」とレードは胸をなでおろし

「すごい、すごい、すごい」とキンドが喜んだ。


一度魔法を解除して、


「これが実験の成果だよ。」

「この魔法ってどこまで移動できるの?」

「それをこれから試すのさ。まずはこの結界の外へ『転移(DOKODEMO)(DOOR)』」


一度森の中へ出て、木の枝を取ってすぐ戻ってきた。


「なっレード、問題ないだろ。」

「そんなこと言ってぇ。また失敗しても知らないよ。」

「大丈夫大丈夫。じゃあどこまで遠くまで行けるか確認してみるわ。『転移(DOKODEMO)(DOOR)』」


目標は東へ500テリシャックン(90km)


へ…?


足元が…ない?


「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


現在自由落下中。まだ地表まで間がある。

少し落ち着こうか。


とりあえず助かるためには。

パラシュートまたはモモンガスーツ…そんなもの持ってない。

身体強化で着地……無理。

一時結界を足場に『空歩』…このスピードじゃあ結界の座標が定まらない。

となるとやっぱり


「『転移(DOKODEMO)(DOOR)』」


入り口は、真下。出口は『分割デバイディング抉開器ドライバー』フィールド内に上向きに

通過!フィールド内に飛び出る。

通過と同時に魔法解除。

頂点に達したあたりで姿勢制御。そして、両足で着地。(どこかの電光掲示板が「10.0」…はなかった)


「シルド、どこまで行ってたの?」

「いやぁ、ちょっと空の散歩を」


ちょっと焦ったが危険はなかった……と思う。


「無事だったから、ね、ね。今度行くところは地上だから大丈夫だよ。」

「ほんとに気を付けてよ。」


「じゃあまた行ってくる『転移(DOKODEMO)(DOOR)』」


今度は西へ500テリシャックン(90km)今度は高さも補正して…


「あれぇ?シルド兄が入ったところから人型の石が出てきた。もしかしてシルド兄、石になっちゃたのぉ?」





困った…

身動きが取れん。

西の方は山だったのを忘れていた。

1分以内に脱出しないと窒息死だな。

こういった場合でも落ち着いて。

自分を中心に空間遮断結界を張り岩を円筒形に切断。そして足元に

「『転移(DOKODEMO)(DOOR)』」


転移(DOKODEMO)(DOOR)』を開けてもそこに飛び込まなければ移動はできない。

今回も重力を利用させてもらった。



<ドン!>


「岩が降ってきた。」

「岩からシルドの魔力を感じる」


[身体強化]「うぉーーーーーー!」<バキバキバキバキ!>


その姿は岩を割って出てくる人造人間(キカイダー01)だ。


「いやぁー焦った焦った。」

「もう、何やってるの。」

「いやぁ、ちょっと山中散策を」


文字どおり山の中を。


レードは真剣な顔になり、


「シルド!行くよ。」

「行くってどこへだ?」

「森の中!『転移(DOKODEMO)(DOOR)』の出口の確認だよ」

「へ?」

「出る場所がはっきりしていればこんな事にはならなかったでしょ。今後は知らない場所への『転移(DOKODEMO)(DOOR)』禁止!わかった?!」


「…はい」


人型の石は少し整えられて村の入り口に守り神として祭られるようになりましたとさ。

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