8話 執務室の剣術報告生活
<トントン>「グロップ神父、トイナです。」
「どうぞ」
「失礼します。」
剣術授業の相談があるとのことでトイナ殿に帰る前に執務室に来るように伝えていたのだった。
「そちらにお座りください。シスター、トイナ殿にお茶を」
というが早いか、さっとお茶が出てくる。さすがバーバラ。仕事が早い。
お互いお茶を一口含んだのち、報告から求めることにした。
「トイナ殿。子供たちの剣術授業はどうですか?」
「みな優秀なので楽させてもらってますよ。(笑)特にオーサ君アルデ君は自分にはもう教えることがない状態ですね。」
「そうですか。レードとシルドはどうですか?」
「二人とも非常に呑み込みが早く、通常の子供の倍のスピードで進めてますがそのシルド君の今日持っていた盾で御相談が。」
「なんでしょう?」
「今日、彼の持っていた盾が『ゴッドブレイク』にそっくりでした。もちろん剣の収納機能まではなかったのですが、これの使用法については自分では荷が重いと思い相談させてもらったのです。」
シルドが何か作っているのは知っていましたが『ゴッドブレイク』ですか。
……あの子はまた、とんでもない物を作りましたね。
「そうですか…その件については私の方で伝手を頼ってみましょうと思います。」
「よろしくお願いします。騎士をやめた私に、剣闘術を教える機会をいただけたのに、ここにきて、教えることのできない事があった事、恥じ入るばかりです。」
「何をおっしゃられますか。剣闘術を1から10まで教えられる方等なかなかおられませんよ。トイナ殿には引き続き子供たちの剣術を見ていてください。」
「……お任せください。」
さて、久方ぶりに師匠に手紙でも書いてみましょうか。




