※五章補足『果実酒メモ草案』
※この文章について
この文章は、五章作中で主人公が作っていたメモの草案のようなものです。
今後のストーリーでこの内容を使う予定はないので、読む必要はありません。
また、実際に主人公が書いたという設定のメモではありません。
故に感想は主人公ではなく作者のものです。作中では採用されなかった植物についても書いています。
素人らしい的外れな見解を述べていたり、上手い不味いに個人の嗜好が入っていることをご了承ください。
砕けた言葉が多用されている点もご留意ください。
それと植物ごとに説明がありますが、基本的にwikiの該当部分をそのまま引用したものです。よって書き方や表記の癖などにばらつきがあります。
あくまで補足説明として付けたものですが、問題だというご指摘があるようでしたら削除致します。
表記順は五十音順になおしています。用いた蒸留酒は基本的に泡盛です。
・アクシバ
泡盛
Vaccinium japonicum
アクシバ(灰汁柴、学名:Vaccinium japonicum)はツツジ科スノキ属の落葉低木。
樹高は50-100cmになる。若い枝には鈍い稜があり、緑色で無毛。葉は紙質で、長さ1mmになる葉柄をもって互生する。葉身は楕円形または卵状楕円形で、長さ1.5-6cm、幅0.7-2.5cmになり、先端はとがり、基部は円形、鈍形または浅心形になる。葉の表面は濃緑色で脈上に短毛が生え、裏面はやや粉白色を帯び、無毛。葉の縁に先が腺毛になる細鋸歯がある。
花期は7-8月。葉腋から長い花柄を伸ばし、1個の花を下向きにつける。花柄は長さ10-15mmになり、細く無毛、花柄の基部には1-2枚の小包葉があるが、早く落ちる。萼筒は長さ1.5mmの鐘形で、先端は開いて4裂し、裂片は3角形となり、先はとがる。花冠は淡紅紫色で、つぼみ状態で長さ1cmの披針形になり、開花時に花冠裂片が基部近くまで深く4裂し、先が外側にくるくると巻き込む。雄蕊は8本ある。
果実は径5mmの球状の液果で、赤色に熟す。果実は食用になる。
日本では、北海道、本州の東北地方、中部地方北東部および関東地方北部に分布し、山地帯の林縁に生育する。アジアでは、樺太にも分布する。
東日本には無毛のアクシバが、西日本には毛が生える変種のケアクシバが分布する。
『
色合いは薄い茶色、または黄色。かなり透明度は高い。
香りはほんのりと甘いが、あまり感じない。酢っぽい酸っぱさを僅かに感じるかもしれない。
飲んでも印象はあまり変わらない。良く言えば平凡、悪く言えば特徴がない。
ほんのりと甘みと酸味は感じるが、それ以上の存在感が希薄。
あえていえば、酸味の特徴がベリーっぽくて不味い感じではない。
抜けていく感覚も同様。赤い果実からイメージする、甘味も苦味も特には。
飲みやすいといえばそう。
総合評価は十点満点で
6
甘味△
苦味×
酸味◯
香り△
味◯
見た目△
』
・オオシマザクラ
泡盛
prunus speciosa
オオシマザクラ(大島桜)とはバラ科の植物の一種。学名はCerasus speciosa (Koidz.) H.Ohba, 1992、(Synonym : Prunus speciosa (Koidz.) Nakai, 1915)春に白色の花を多数つける、野生種のサクラの一種。
高さは15mに達する落葉高木。葉は長さ5cm~10cm程度で、先端が尖った倒卵形または楕円形で互生、細かい鋸歯を持つ。晩秋に紅葉する。花期は春、3月から4月にかけ、葉の成長とともに茎の先端から数個の花をつける。花弁は白色で5弁、淡い芳香を持つ。
初夏にかけて結実し、十分に熟した果実は食用となる。丈夫で潮風にも強いことから、庭木や公園等の植林に用いられる。
晩秋に紅葉する。カスミザクラの島嶼型であり、母種と比較して葉に細かい毛がないことで判別できる。また、このオオシマザクラは、ソメイヨシノなどの多くの園芸品種を生み出したサクラでもある。また、庶民の間で食される桜餅は、このサクラの若葉を塩漬けにした物を使用する。この独特な香りの由来はクマリンと言う成分が主体で、秋の七草のフジバカマと同様の香りがする。
関東以南の島嶼の海岸沿いから山地にかけて多く生育する。特に伊豆諸島に多く、和名の由来となっている。伊豆半島、房総半島にも自生するが、製炭のため持ち込まれたものと言われている。
・果実
熟した果実は可食であるが、通常の食用種であるセイヨウミザクラ(サクランボ)と比較してえぐみが強く、食用として流通することはない。
・葉
塩漬けにした桜葉漬けは特徴的な芳香を生じる。香気成分の主体はクマリンの配糖体であり、桜餅の材料とする。ヤマザクラと比較して、葉に産毛がないため本種の葉が多く用いられる。
・樹皮
漢方薬材料として本種の樹皮を桜皮として用いる。鎮咳、去痰効果があるとされる。
磨くと光沢が出るため、工芸品として茶筒などの原料として用いられる。
・木材
本種の材は木炭原料として用いられる。
材の目が細かく均質であるため、浮世絵の版木として用いられた。
建材、家具の材料として用いられる。
『
濃い赤紫色で透明度はかなり低い。
カスミザクラよりも甘さは控えめで香りはそれほどでもない。
すっとした感じはオオシマザクラのほうが強く、良く言えば上品。
広がる味わいも、全体的には柔らかく、印象は少ない。
マイルドな味わいで、抜けていく香りに嫌味はないがインパクトも少ない感じ。
総合評価は
7
甘味◯
苦味△
酸味△
香り◯
味◯
色合い△
』
・オオミノツルコケモモ
泡盛
Vaccinium macrocarpon
クランベリー (Cranberry) とはツツジ科スノキ属ツルコケモモ亜属 (Oxycoccos) に属する常緑低木の総称。北半球、寒帯の酸性の沼地に見られる。 主な種はツルコケモモ(蔓苔桃)、ヒメツルコケモモ(姫蔓苔桃)、オオミノツルコケモモ(大実蔓苔桃)、アクシバ(灰汁柴、青木柴)。果実には安息香酸が含有しているため注意が必要。
オオミノツルコケモモ、ベアベリー
学名:Vaccinium macrocarpon
英名:Large cranberry, American Cranberry, Bearberry
分布:北アメリカ北東部に分布。
特徴:ツルコケモモより葉は長く10-20 mmある。
果実は非常に酸味が強く、生食には向かないが、菓子やジャム、クランベリージュースの原料となる。七面鳥の丸焼きに添える甘いクランベリーソースは、アメリカ合衆国とカナダの感謝祭には欠かせない。
高さ10cm程度の矮小な低木で、枝は細く小さな常緑の葉をつける。花はダークピンクで反り返った花弁をもつ。果実は小さく、中が数室に分かれた空洞になっており、熟すとピンク色から深紅に色づく。
加工用など傷が付いてもさほど支障のない場合、クランベリー畑に木が完全に沈むほどまで水をはり、水中で木を揺すると果実が外れて水面に浮かぶので、大型機械で果実をすくい取って収穫する。なお、畑にはった水はクランベリーの木を冷害から守る効果もあるため、春まで水を抜かずにそのまま越冬させる。
『
調べると=クランベリーと出てくる。
色合いはほとんど透明。実の色が移っている形跡があまりない。
また、果実が浮いているのも特徴といえば特徴か。
香りはなかなか刺々しい、酸味を感じさせる。特徴はあるが、美味しそうって感じではない。
味わいは、やはり酸味系。でも、思ったほど飲みにくくはない。
酸味の存在感はなかなかのもの。ベリー系らしいすっとした味わい。
特徴があるので好みは分かれるだろうが、薬草系が大丈夫な人間なら、楽しめそうか。
とはいえ、全体的には味が移っている印象はあまりない。泡盛の持つ特徴が強い。
色と一緒に、味もそれほど移ってはいないのかもしれない。
抜けていく風味も、まぁそんな感じ。
ただ、甘みを外から追加してやると、途端に飲みやすくなるかもしれない。
総合評価は
6
甘味△
苦味×
酸味◯
香り△
味◯
見た目△
』
※補足
シロップを混ぜたら、かなりまろやかで、酸味との相性も良い感じ。
残っていたトゲトゲしさも中和されて、万人向けな感じ。
正直相当美味しい。これなら総合評価8か9にはなる。
・オトコヨウゾメ
泡盛
Viburnum phlebotrichum
オトコヨウゾメ(学名:Viburnum phlebotrichum )は、スイカズラ科ガマズミ属の落葉低木。別名、コネソ。
落葉低木。樹高は1-3mになり、密に分枝して茂る。幹の樹皮は灰褐色。若い枝は赤褐色で毛はなく、のちに灰色または灰褐色になる。葉は対生し、葉柄は長さ3-8mmになり、紫色を帯び、ふつう無毛でときに長い毛が散毛し、葉柄の上面に広い溝がある。
葉身は長さ3-7cm、幅1.5-4cm、形はふつう卵形、ときに長楕円状卵形から広卵形で、先端は鋭尖頭または長鋭尖頭、基部は広いくさび形から円形、縁には粗い鋸歯があり、鋸歯の先は鋭くとがる。
葉の表面は青緑色で無毛か中脈上に長い絹毛が散生し、裏面は主脈に沿って長い絹毛が生え、脈腋に星状毛がすこし生える。側脈は5-8対あり、平行して葉の縁までまっすぐに伸び、表面はへこみ裏面に突き出る。
花期は4月下旬-6月。短い枝先に1対の葉とともに散房花序をつけ、白色の花をまばらに3-30個つけ、花はしばしば薄い紅色を帯びる。花弁はおわん状で先端がわずかに5裂する。花序はしばしば垂れさがり、径1-6cmになり、花序の柄の長さは2-3cmになり、紅色を帯びる。花柄は長さ7-10mmあり、細く、基部に線形の苞があり、苞は早く落ちる。萼は小さく5裂し、裂片は長さ約0.5-1mmの小さな3角形で帯赤色。花冠は5中裂し、斜開して径6-9mmになる。雄蕊は5個あり、花冠裂片より短く、花糸の長さ1-1.8mm、葯は広楕円形で長さ0.5-0.8mmになる。子房は長さ約1.2mmで無毛、柱頭はほぼ無柄で3裂する。果期は8-11月。果実は長さ5-8mm、厚さ4.5-6mmになる球形から広楕円体の核果で、赤く熟し光沢がある。中に種子1個が入る核は、長さ5-7mm、厚さ1.5-2.5mmになる扁平な広卵形で、核の背側に浅い溝が2個、腹側に溝が1個と浅い条が2個ある。
葉は、乾くと黒くなる特性があり、この特性は他のガマズミ類にはみられない。
日本固有種。北陸地方を除く本州、四国、九州に分布し、山地の樹林内や林縁に生育する。
和名のオトコヨウゾメの由来の定説はない。ガマズミ類をヨツドメ、ヨソゾメなどと呼ぶ地方があり、果実が大きいので熟すと子供たちが食用にしていた。
それに対し、本種の果実はやせていて食用にならないので、「男」の字を冠して、オトコヨウゾメと呼ばれたのではないか、という見解がある。種小名の phlebotrichum は、「脈に毛のある」の意味。
『
色合いは薄い赤色、または赤みがかったピンク色。これも向こう側が覗ける程度には透明。綺麗。
香りは甘く華やか。ややお酒の香りもするが、混ざり合っても不快感はない。仄かに酸味を期待させる。
味わいは、かなり特徴がある。
飲んだ瞬間に存在感を主張するのは、赤い果実を連想させる、酸味を含んだ甘み。ベリーというほどではないが、それでも果実らしい。
存在感を主張する野性の酸味と、抜けていくときの渋さの混ざる感じが面白い。
えぐみもやや感じるが、アクセント程度で気にはならない。
ガマズミの仲間といわれるので、そのあたりの味がいい方向に出ている印象。
総合評価は
8
甘味△
苦味×
酸味◯
香り◯
味◯
見た目◯
』
・オニウコギ
泡盛
Eleutherococcus divaricatus
ウコギ属はウコギ科の属のひとつ。
ケヤマウコギ - 学名:Eleutherococcus divaricatus - オニウコギとも。日本の中部、南部および朝鮮半島、中国大陸に分布する種で、円錐の花序に多数の花をつける。
落葉高木または低木で、葉は互生し、普通5枚ときに3枚の小葉からなる掌状複葉で、小葉の縁には鋸歯がある。多くは雌雄異株で、東アジアに約40種知られる。
ウコギはもともと中国の原産と見られ、平安時代中期の『本草和名』には五加という中国名で牟古岐と読ませたヒメウコギが紹介されている。ウコギの和名漢字、五加木はこれに由来している。
専ら根や幹を煎じて薬用強壮剤として利用されたり、天日干にした根や皮を焼酎につけた五加皮酒などの原材料として用いられていた。五加皮酒は、滋養強壮、鎮痛、足腰の冷え、疼痛に効き目があるとされた。1603年(慶長8年)の『日葡辞書』ではVcoguiとして「根は薬用に、葉は和え物に、幹は酒に用いる」とあり、古来より広く利用されていた事が窺える。
また、幹に棘を持つその性質から垣根としても利用が普及しており、
「おもしろき盗みや月のうこぎ垣」『卯辰集』
といった唄が詠まれている。
『
色合いは赤紫系。やや茶色いか。透明度も微妙に向こうが見えない程度。
香りは特徴が少ない。すえた酸味の、熟した果実系。酢系の酸っぱさ。
味わいは仄かな甘みと苦味。酸味はそれほど感じない。
イメージとしては果実酒ではなく、薬酒といった風情。
第一印象は、果実の果皮といったところか。
抜ける時もその印象が舌に残る。全体的には重めな味わい。
似た味を探すのは、少し難しいかもしれない。
逆に言えば、実のもつ苦味を移しているともいえるので、しっかりと漬かっているともいえそう。
総合評価は
6
甘味△
苦味△
酸味△
香り△
味◯
見た目△
』
・カスミザクラ
泡盛
Prunus avium
カスミザクラ (霞桜 学名Cerasus leveilleana ( Koehne ) H.Ohba, 2001) (Synonym : Prunus verecunda (Koidz.) Koehne, 1912)はバラ科サクラ属の植物。桜の野生種の一種。花柄に短い毛が生えているためにケヤマザクラなどとも呼ばれる。命名の由来は遠くから見たこの樹の様子が霞のように見えることからきている。
サクラの属名は日本では長いことPrunus、和名ではスモモ属とする分類が主流だったが、昨今の研究ではCerasus(サクラ属)とするものがある。日本では前者、分けてもサクラ亜属(subg. Cerasus)とするものが多かったが、近年は後者が増えてきているしかしCerasusとすることで決着した訳ではない。
樹高は15mから20m程度の落葉高木であり、大きいものは20mを超える。葉の裏面には若干の光沢がある。ヤマザクラよりも標高の高い位置に生えている場合が多い。
花はヤマザクラに似ているが、大きさがやや小さく、白色でわずかに紅を帯びる。花弁は5枚で丸く先端が切れ込み、雄蕊は40本ある。花の季節が若干遅く4月中旬から4月下旬、遅いものは5月頭頃に満開期を迎える。このため、ヤマザクラと比べると葉が新緑色になっている状態で花が咲いていることが多い。
また、本種は花柄や葉の柄に細かい毛が生えていることが多いことも特徴となっている。
北海道、本州、四国にかけて分布しており、朝鮮半島や中国にも分布している。
『
色合いは濃い黒紫。カシス系の黒さ、グラスの向こう側が見えない感じ。
香りはゆったりとした深みのある甘い感じ、熟成系の感じがある。キリシュワッサー感。
特徴的なアーモンド臭、かりっとした香ばしい感じが、仄かに胃袋をくすぐる。
味わいも同様な感じ。ゆったりとした煙のような怪しい甘さが、口の中にじわりと広がっていく。
酸味はあまりなく、どっぷりとした甘みの中に、アクセントのような苦味が混じる。
風味は苦味のあるサクランボ。
総合評価は
8
甘味◯
苦味◯
酸味△
香り☆
味☆
色合い◯
』
・カラハナソウ
泡盛
Humulus lupulus
カラハナソウ(唐花草、学名:Humulus lupulus var. cordifolius )はアサ科カラハナソウ属の多年草。つる性で雌雄異株。
つる性で他の植物に絡みながら這いあがる。葉は長い柄をもち、つるに対生し、形は広卵形で3から5裂する場合があり、縁は荒い鋸歯状になる。
花期は8月から9月で、雄株につく雄花穂は、つるの先に円錐状に垂れ下がる。雌株につく雌花が変化した果穂は、松かさに似た2-3cmの卵円形になり、短い柄をもって垂れ下がる。
ビールの苦味、香りの原料となるホップ(セイヨウカラハナソウ、Humulus lupulus )は、カラハナソウと近縁で別の変種とされる。本種の種子も齧るとホップと同様の苦味がある。
日本では北海道、本州の中部以北に、アジアでは中国北部に分布し、山地の草薮や林縁に自生する。ホップの栽培地域では栽培種と区別するため本種を「山ホップ」と呼ぶことがある。
『
色合いは薄いビール色、琥珀というには薄すぎる。透明感のある茶色。
昔使った理科系の教材のインクのような、苦っぽいケミカルな香り。
似た匂いはつらい(探すのが)。
ホップっぽい風味は最初から、ラム肉っぽい臭みがある。植物性にした感じではある。
入り口自体は、結構甘くもある、刺激は中々に刺々しく酸味も感じる。
だが、全体的に残る後味は苦味系で、奥深い。
抜けていく爽やかな苦味は、中々に良い。
だが断じて言うと、これはビールの味ではない。
総合評価は
7
甘味△
苦味◯
酸味◯
香り△
味◯
見た目△
』
※補足
ビールっぽくしようと炭酸で割ると、甘みがぐわっとくる。
飲みやすさはかなり良。
・ガンコウラン
泡盛
Empetrum nigrum
ガンコウラン(岩高蘭、Empetrum nigrum var. japonicum)は、ツツジ科の常緑小低木。雌雄異株。かつては他の数種とともにガンコウラン科とされたが、新しいAPG植物分類体系ではツツジ科ツツジ亜科に含められている。
果実は径6-10mmの黒い球形で、食べられる。集めてジャムなどにする人もいる。果実はビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富である。果実は鳥のえさともなっている
日本では、北海道および本州の中部以北に分布し、日当たりの良い高山の岩場や海岸近くに生育する。アジアでは、千島、樺太、朝鮮、中国東北部、シベリア東部、カムチャツカに分布する。
『
液体の色は薄い紅、もしくは茜色といったところだろう。かなり透明度が高く、グラスの向こう側の景色も良く見える。
香りは、かなりキツイ。甘さよりも、渋い感じの酸っぱさをイメージさせられる。
黒い果皮に含まれるそういった渋みがそのまま出ているのだろうか。
しかし、香りのイメージに反して、口当たりはまろやかだ。良く言えば甘みも酸味も控えめで、悪く言えば特徴がない。ただ、もともとの蒸留酒の味を考えると、それなりに飲みやすくしているとさえ言えるかもしれない。
思い浮かべるのは、やはりベリーとかカシス的な感じだろうか。
飲んだあとの喉の感覚や、通り抜ける鼻に抜ける香りは、爽やかである。
美味しさは十段階評価で
5
甘味△
苦味×
酸味△
香り△
味◯
見た目◯
』
・キンモクセイ/桂花
泡盛
Osmanthus fragrans
キンモクセイ(金木犀、学名: Osmanthus fragrans var. aurantiacus)はモクセイ科モクセイ属の常緑小高木樹で、モクセイ(ギンモクセイ)の変種。
中国では、正しくは丹桂がこれに当たるが、一般には桂花の名で呼ばれることがある。しかし、桂花は木樨属におけるひとつの種名であり、金桂、銀桂などを含む全ての亜種・変種・品種を総括するものである。
秋に小さいオレンジ色の花を無数に咲かせる。雌雄異株であるが、日本では雄株しか入っていないので結実しない。雄しべが2本と不完全な雌しべを持つ。花は芳香を放つ。芳香はギンモクセイよりも強い。香りの主成分はβ-イオノン、リナロール、γ-デカラクトン、リナロールオキシド、cis-3-ヘキセノールなど。このうち、γ-デカラクトンなどはモンシロチョウなどへの忌避作用があることが判明している。
中国南部原産で、日本には江戸時代に渡来した。
主に庭木として観賞用に植えられている。
花冠は白ワインに漬けたり(桂花陳酒)、茶に混ぜて桂花茶と呼ばれる花茶にしたり、蜜煮にして桂花醤と呼ばれる香味料に仕立てたりする。また、桂花蟹粉(芙蓉蟹の別名)、桂花鶏絲蛋、桂花豆腐、桂花火腿などのように、鶏卵の色をキンモクセイの花の色に見立てて名づけられた卵料理は多く、正月用の菓子である桂花年糕のようにキンモクセイの花の砂糖漬けを飾るなど実際にこの花が使われる料理もある。
キンモクセイの花は甘めでしっかりした強い香りであることから、日本において汲み取り式便所が主流で悪臭を発するものが多かった時期には、その近くに植えられることもあった。その要因から、香りがトイレの芳香剤として1970年代初頭から1990年代前半まで主流で利用されていたため、一部年齢層においてはトイレを連想させることがある。
秋の季語である。
『
色合いは薄い茶色、または薄い琥珀色。花の色を連想させる。
香りはふんわりと甘い。キンモクセイの香りがそのまんまうつったように華やか。
味も甘く、風味も軽やかにキンモクセイ。果実系にくらべてもダイレクトに特徴が移っている。
純粋に美味しい。味自体のインパクトは抑えめかもしれないがそれでも十分。
飲んでから抜けていく感覚も、もとが花らしく軽やか。
わずかにだけもとの泡盛の感が残るが、気にならない。
もっと付け込むと、さらに美味しいかも。
全体的にキンモクセイの特徴が美味くお酒とマッチした、かなり完成度の高いリキュール。
総合評価は9
甘味◯
苦味×
酸味×
香り☆
味☆
見た目◯
』
※補足
シロップで甘みを付けてやると殆ど完成した味になった。
カクテルの材料として考えても、用途が広いと思われる。
サイドカー系列のコアントロの代わりとか面白そう。
・クサイチゴ
泡盛
Rybus hirsutus
クサイチゴ(草苺、学名: Rubus hirsutus)は、バラ科キイチゴ属の落葉小低木である。別名、ワセイチゴ(早稲苺)。
クサイチゴは背丈が20-60cmと低く、草本のように見えるため、このように呼ばれるが、実際は木本である。生命力は強く、刈っても、根から生えてくる。
全体に短い軟毛が密生し、茎には小さい刺がある。
葉は奇数羽状複葉で、花枝には3小葉、徒長枝には5小葉がつく。頂小葉は卵形または長楕円状卵形、側小葉は卵形、先はとがり、縁には細かい重鋸歯がある。
花期は3-4月。花は白色で、5弁花。花弁は卵円形で、長さは15-20mm。花の中央に雌蕊が多数あり、その周囲にやはり多数の雄蘂を持つ。
果実は大型で赤熟し、食用となり、酸味は少なく、とても甘い味がする。
中国、朝鮮半島、日本に分布する。
日本では、本州、四国、九州と広く分布し、林地で普通に目にすることができる。
『
見た目は淡い赤、赤味の強いピンク、しかしピンクというよりは赤。
香りはふわっとした甘い感じがあるが、イチゴっぽくはないかも。酒感はしっかりしている。
味は本当にふわりと甘い。柔らかく甘く、イチゴらしい柔らかさがある。
しかし、酸味や苦味といった特徴はほとんどないために、甘さと酒の特徴が色濃く出ている感じがある。
ほんのりとした酸味は感じるが、やはり酒っぽさが前面に出る印象。
抜ける味も、ふわりとした甘い酒、強い酒。
人間を騙す酒の原型のような感じ。
ただ、甘いと言ってもリキュールほどじゃない。
総合評価は
7
甘味☆
苦味×
酸味△
香り◯
味◯
色合い◯
』
・シラタマノキ
泡盛
Gaultheria miqueliana
シラタマノキ(白玉の木、学名:Gaultheria pyroloides Hook.f. & Thomson ex Miq.)はツツジ科の常緑小低木。同属のアカモノの果実は赤く、本種は白い果実をつけることから別名シロモノと呼ばれることもある。
中部以北の亜高山帯以上の草地等、比較的乾燥した場所に生える。高さは30cm程度。葉は互生し、鋸歯を持つ楕円形で3cm程度の大きさ。花期は7-8月で、5mm程度のドウダンツツジのような釣鐘型の花をつける。9月頃、萼が肥大して果実を覆い、白い玉状になることからシラタマノキの和名がある。これを潰すとサリチル酸の臭いがする。
『
色合いは、薄い茶色、または黄色。これもかなり透明度が高い。
香りは強烈。湿布のような抜ける感じが、ツンと鼻を刺激していく。
味はすっと抜ける印象そのままなのだが、香りのイメージを良い方向にまろやかにしている。
全体的には甘い印象。どちらかと言えば美味しいくらいの甘さ。
酸味や苦味の特徴は感じない。
抜けていく香りも当然湿布系。爽やかといえばそう。飲むのは少し勇気がいるか。
体には良いのかもしれない、胃は荒れるかもしれない。
答えは分からない。
どうやら、果実の特徴をそのまま受け継いでいる様子である。
総合評価は
7
甘味◯
苦味×
酸味△
香り◯
味◯
見た目△
』
※補足
シラタマノキ酒は、シラタマノキ果実約200グラムに、25~35度のホワイトリカーを2~3倍量漬け込み、冷暗所に3~4ヶ月して中身を引き上げる。
淡い琥珀色ですっきりとした香りが美味しい。ストレート、水割り、炭酸水で割って飲む。
不眠、イライラ、疲労回復、暑気あたり、食欲不振、強精強壮に。
・ノイバラ
泡盛
Rosa multiflora
ノイバラ(野茨、学名:Rosa multiflora)は、バラ科の落葉性のつる性低木。日本のノバラの代表的な種。沖縄以外の日本各地の山野に多く自生する。ノバラ(野薔薇)ともいう。
高さは2mぐらいになる。葉は奇数羽状複葉で、小葉数は7-9、長さは10cmほど。小葉は楕円形、細かい鋸歯があり、表面に艶がない。
花期は5~6月。枝の端に白色または淡紅色の花を散房状につける(ラテン語で「花が多い」を意味する種小名の由来となっている)。個々の花は白く丸い花びらが5弁あり、径2cm程度。雄しべは黄色、香りがある。秋に果実(正確には偽果)が赤く熟す。
同属でやはり身近に出現するもの-にテリハノイバラ (Rosa luciae) があり、こちらは葉の表面にクチクラ層が発達しているため、艶がある。また花は一回り大きく、数が少ない。
道端にも多く出現し、棘が多いので雑草としては嫌われる。刈り取っても根本から萌芽し、根絶は難しい。
北海道から九州までと、朝鮮半島に分布する。
野原や草原、道端などに生え、森林に出ることはあまり見ない。河川敷など、攪乱の多い場所によく生え、刈り込まれてもよく萌芽する、雑草的な性格が強い。
果実は営実と称し瀉下薬、利尿薬になり、日本薬局方にも記載されている。また、バラの園芸品種に房咲き性をもたらした原種であり、日本では接ぎ木の台木に使用される。そのため、しばしば栽培中に根本からノイバラが萌芽し、繁茂してしまうことがある。
エイジツエキスは、おでき、にきび、腫れ物に効果があるといわれていて、化粧品成分に利用されている。皮膚の保護作用、収れん作用、抗酸化性、美白性、保湿性、皮膚細胞の活性効果を持つ。
『
色合いは二つ続いて透明感のある薄い茶色、琥珀色というには薄い。
香りはすっと鼻に入ってくる、甘く香り高く、バラのようなすっと入ってくる爽やかな感じ。
味の入りも、ゆったりとした爽やかな甘み、すっとしていてスッキリとした酸味もあり、かなり味のバランスが整っている。
適度な甘味と酸味。味の調整を行っていないとは思えないほど純粋に美味い。アルコール度数が少し高めな感はあるが、それでもいい感じ。
喉の通り方も、鼻を抜ける感じも、バラ的な良い感じ。
バラ自体が好きな人だとなお良い感じかな。
総合評価は
8
甘味◯
苦味△
酸味◯
香り☆
味☆
色合い◯
』
・マタタビふし
泡盛
Actinidia polygama
マタタビ(木天蓼(「もくてんりょう」とも読む)、Actinidia polygama )は、マタタビ科マタタビ属の落葉蔓性木本である。別名夏梅ともいう。
葉は蔓状の枝に互生し葉柄があり、形は楕円形で細かい鋸歯を持つ。6月から7月に径2cmほどの白い花を咲かせる。雄株には雄蕊だけを持つ雄花を、両性株には雄蕊と雌蕊を持った両性花をつける。花弁のない雌蕊だけの雌花をつける雌株もある。花をつけるつるの先端部の葉は、花期に白化し、送粉昆虫を誘引するサインとなっていると考えられる。近縁のミヤママタタビでは、桃色に着色する。
ネコ科の動物はマタタビ特有の臭気(中性のマタタビラクトンおよび塩基性のアクチニジン)に恍惚を感じ、ライオンやトラなどもマタタビの臭気に特有の反応を示す。イエネコがマタタビに強い反応を示すさまから「ネコにマタタビ」という言葉が生まれた。
なおマタタビ以外にも、同様にネコ科の動物に恍惚感を与える植物としてイヌハッカがある。
日本では、北海道、本州、四国、九州に、アジアでは千島列島、朝鮮半島に分布し、山地の林縁に自生する。
果実は熟すとそのまま食べられるが、舌に刺激が残り、美味なものではない。生食のほか、塩漬け、みそ漬け、薬用酒(マタタビ酒)などにして利用される。通常の果実よりも虫こぶになったものが薬効が高い。ちなみにキウイフルーツもマタタビ科であり、果実を切ってみると同じような種の配列をしていることがわかる。
長野県開田地方ではマタタビの葉を風呂に入れ入浴したり、マタタビの葉を茶にして飲む伝統がある。
蕾にマタタビミタマバエまたはマタタビアブラムシが寄生して虫こぶになったものは、木天蓼という生薬である。冷え性、神経痛、リューマチなどに効果があるとされる[5]。
『
薬酒の大本命。
茶色というか薄い琥珀色、かなり良い色合いをしている。
ごぼうのような、草のような、酸っぱくないらっきょう漬けのような、黄色い土のような香りがする。
夏場の冷蔵庫のような雰囲気。とにかく美味しそうな匂いではない。
味の走りはマイルドな感じ、そこから土のような草のような、芳醇かつ不味い苦味がぶわっと広がる。
舌の上に広げても、形容し難い土っぽい苦味が広がる。
呑み込んだ喉の感じや抜けていく香りも変わらず、あえて良く言えば、体に良さそうな苦味といったところ。
総合評価は
6
甘味×
苦味◯
酸味×
香り△
味△
色合い◯
※備考 薬効が強くなる虫瘤つきで味マイナス、薬効超プラス。のはず。
』
・ムラサキシキブ
泡盛
Calicarpa japonica
ムラサキシキブ(紫式部、Callicarpa japonica)はシソ科の落葉低木である。日本各地の林などに自生し、また果実が紫色で美しいので観賞用に栽培される。
高さ3m程度に成長する。小枝はやや水平に伸びる。
葉は対生で長楕円形、鋭尖頭(先端が少し突き出すこと)、長さ6-13cm。細かい鋸歯がある。葉は黄緑で洋紙質、薄くて表面につやはない。初めは表側に細かい毛があることもある。
花は淡紫色の小花が散房花序をつくり葉腋から対になって出て、6月頃咲く。秋に果実が熟すと紫色になる。果実は直径3mmで球形。栽培品種には白実のものもある。
主に観賞用。
北海道から九州、琉球列島まで広く見られ、国外では朝鮮半島と台湾に分布する。低山の森林にごく普通に見られ、特に崩壊地などにはよく育っている。ムラサキシキブ(コムラサキ、シロシキブ)の名所として、京都・嵯峨野の正覚寺が有名である。
『
色合いは薄茶色。これまた、かなり透明度は高い。
香りはなんだろう。あまりこれといった特徴はない。キツくはないが、美味しそうな感じでもない。
熟しすぎた食べられない実みたいな感じ。
味は結構いける。香りそのものよりもしっかりとした風味があって、甘味も感じられる。抜ける印象も悪くない。
熟成が進むと、深みが出て舌にまったりと印象を残すようになるかも。
熟した果実の香りをそのままお酒に漬け込んだみたいだ。
紫色の果実というよりは、結構甘めの赤い系統のそれな気もしてしまう。
苦み成分はほとんど感じなかった。
類型は難しいが、どちらかといえば果実系よりも、果皮とかそっち系な気がする。
甘酸っぱさよりも、深さが特徴。
美味しさは十段階評価で
6
甘味△
苦味×
酸味△
香り△
味◯
見た目△
』
・ヤマザクラ
泡盛
Prunus avium
ヤマザクラ(山桜、学名:Cerasus jamasakura (Siebold ex Koidz.) H.Ohba, 1992)(Synonym : Prunus jamasakura Sieb. ex Koidz., 1911)はバラ科サクラ属の落葉高木。
日本の野生の桜の代表的な種で、和歌にも数多く詠まれている。サクラの仲間では寿命が長く、ときに樹高30mを超える大木になる。樹形は箒形で、ケヤキに似る。ヤマザクラを原種として品種改良された種も多い。多くの場合葉芽と花が同時に展開する(開く)ので、これがソメイヨシノと区別する大きな特徴となる。日本、台湾、韓国、北朝鮮に分布。開花時期は3-4月頃。
ヤマザクラは同一地域の個体群内でも個体変異が多く、開花時期、花つき、葉と花の開く時期、花の色の濃淡と新芽の色、樹の形など様々な変異がある。
同じ場所に育つ個体でも一週間程度の開花時期のずれがあるため、同じサクラでもソメイヨシノと異なり、短期間の開花時期に集中して花見をする必要はなく、じっくりと観察できる。ソメイヨシノの植栽の普及する前の花見文化はむしろ、このように長期間にわたって散発的に行われるものであった。
新芽から展開しかけの若い葉の色は特に変異が大きく、赤紫色、褐色、黄緑色、緑色などがあり、裏面が白色を帯びる。 花弁は5枚で、色は一般的に白色、淡紅色だが、淡紅紫色や先端の色が濃いものなど変化も見られる。樹皮は暗褐色または暗灰色。
家具の材料としても人気が高い。樹皮は樺細工などに利用される。
「吉野の桜」とは、本来この山桜を指すものであり、日本の象徴とされた桜でもある。長寿な種であり、尾所には樹齢500年を越えるものが見られる。
『
色合いは他の桜に比べるとやや透明度が高い、それでも濃い赤紫色。
冷やしてなお、舌に残るサクラというかサクランボ的な風味。
甘味はかなり大雑把で全体的に洗練されていないが、それゆえに味わいもでかい。
特徴らしい特徴を押し付けてくる感じは、自然らしさを強く感じられる。
舌に広げると繊細な味わいも開いてくるが、同様に酒の感じも強く、少しヒリヒリする。
味の特徴を気に入れは美味しいし、それを受け入れられなければ、飲みにくいといったところか。
抜けていく後味もカスミザクラ系に比べてやや野暮ったい。
少し渋みを感じる後味が、哀愁も感じさせる。
総合評価は
7
甘味◯
苦味◯
酸味△
香り△
味◯
色合い◯
』
・ヤマブドウ
泡盛
Vitis coigunetiae
ヤマブドウ(学名:Vitis coignetiae)は、ブドウ科のつる性落葉低木樹である。
果実を生食あるいは果実酒にしていたが、近年、ワイン、ジャム、ジュースの原料として活用する動きがある。従来、野山で自生しているものを収穫することから、ほ場で栽培することを始める地域がみられ始めた。
日本語古語ではエビカズラと言い、日本の伝統色で山葡萄の果実のような赤紫色を葡萄色と呼ぶのはこれに由来している。
つる性の低木落葉樹である。随は褐色で、若い枝や葉にはくも毛がある。蔓は、葉に対生する巻き髭で他の植物等に巻き付き、高く上る。
葉は10- 30cm程の大きさで互生し、柄元に窪みのある五角形様で裏面に茶褐色の毛が生える。秋には、紅葉する。 初夏に開花し、花は葉に対生する花柄に黄緑色の小花が多数着花する。萼は輪形で、花弁および雄しべは5つ、雌しべは1つからなる。
雌雄異株で、雌しべは健全であるが、発芽能力のない花粉しか持たない雄しべを有する雌花(正確には機能的雌花)しか咲かない雌株と発芽能力のある花粉を持つ雄しべは有するが、雌しべの柱頭および花柱が退化しているため、受粉・受精ができない雄花(正確には機能的雄花)しか咲かない雄株に分かれる。果実は雌株のみに着生し、雄株は花粉提供のみである。マスカットなどの栽培品種と違って、1樹だけでは果実が成らない。そのため、雌木と雄木を混植する必要がある。
雌花の花粉は空虚花粉ではなく、細胞質が詰まっており核も存在するが、発芽溝がないために花粉発芽ができない。そのため、訪花昆虫は雌花の蜜のみではなく花粉を食べるために訪花する。また、雄花の退化した子房内には胚珠が存在し、開花の2週間前くらいに植物ホルモン処理をすると、退化雌蕊が発達して両全花(両性花)になり、自家受粉して種子が得られることが知られている。
果実は球形で秋に熟し黒紫色になる。甘酸っぱく、生食できる。品質は安定しないが、日本の在来種として見直す動きがある。
変種に、葉の裏面が無毛のタケシマヤマブドウVitis coignetiae var. glabrescens がある。
冷涼地に自生する野生種で、サハリン島、南千島、日本列島(うち、北海道、本州、四国)、および、鬱陵島(韓国)に分布する。
ヤマブドウは、一般的なブドウと比較して、リンゴ酸が5.5倍、ビタミンB6が3倍、鉄分が5倍、カルシウムが4倍、そしてポリフェノールが3倍も含まれている。特に、ヤマブドウ果実の種子や皮に有効成分であるポリフェノールが多く含まれ、その機能性には、天然の抗酸化成分が多く含まれており、糖尿病などの病気や老化の予防に大いに期待されている。
主成分であるプロアントシアニジン、レスベラトロール、アントシアニン、カテキンなどの豊富なポリフェノールが大量に含まれており、このヤマブドウ果実搾汁粕から熱水抽出したエキスにはAGEs生成阻害作用が報告されている。糖尿病を誘発させたラットにヤマブドウポリフェノールを配合した餌を1ヵ月間食べさせた実験では、肝臓中3DG、AGEsの生成抑制が確認されている。
『
※評価無し
』
ここまで読んでくださってありがとうございます。
このメモについては掲載するかどうか大分迷っていたのですが、時間が大分開いてしまったので繋ぎのような形で掲載することにしました。
繰り返しになりますが、この感想は作者のものであり、そのまま作中の総が作ったという設定のものではありません。
大変長らくお待たせしましたが、五章幕間は九月四日(日)の二十二時から再開予定です。
また幕間になりますが、お付き合いいただけると幸いです。




