表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
影の盗賊(シャドウ・シーフ)  作者: A-LIGHT(I lie)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
611/616

第469話 「最後の金庫」

 ――ギィ……


---


 忘却図書館最奥。


---


 最後の扉が、


---


 ゆっくりと開く。


---


 中は暗闇ではなかった。


---


 どこまでも続く、


---


 真っ白な部屋。


---


 部屋の中央には、


---


 たった一つだけ、


---


 黒い金庫が置かれていた。


---


# ◆アルト


---


 目を細める。


---


---


◆小さく


「……金庫?」


---


# ◆怪盗ノーネーム


---


 静かに息をのむ。


---


---


「まさか……。」


---


---


「本当に存在したのか。」


---


# ◆オーサー


---


 原稿を確認する。


---


---


 どのページにも、


---


 この部屋は書かれていない。


---


# ◆フットノート


---


 脚注を書き込もうとする。


---


---


 しかし、


---


 紙には何も現れない。


---


# ◆フットノート


---


◆低く


「本文にも。」


---


---


「脚注にも属していません。」


---


# ◆境界執行者


---


『世界外領域を確認』


---


---


『管理権限なし』


---


# ◆アルト


---


 金庫へ歩み寄る。


---


---


 古びた黒い扉。


---


 鍵穴は一つ。


---


---


 だが、


---


 鍵は見当たらない。


---


# ◆エンディング


---


 静かに告げる。


---


---


◆一言


「開ければ戻れません。」


---


# ◆アルト


---


「中身は?」


---


# ◆エンディング


---


 短く答える。


---


---


◆核心


「あなたです。」


---


# ◆静寂


---


 誰も声を出せない。


---


# ◆アルト


---


 笑みが消える。


---


---


「俺……?」


---


# ◆エンディング


---


「違います。」


---


---


「あなたの人生でもありません。」


---


---


「あなたの記憶でもありません。」


---


---


◆続き


「怪盗アルトという存在の"本当の姿"です。」


---


# ◆怪盗ノーネーム


---


 小さく呟く。


---


---


「だから誰も盗めなかった……。」


---


# ◆オーサー


---


 ゆっくりとうなずく。


---


---


「作者にも書けない。」


---


---


「観測者にも見えない。」


---


---


「脚注にも残らない。」


---


---


◆一言


「存在の原典。」


---


# ◆アルト


---


 金庫へ手を伸ばす。


---


# ◆異変


---


 鍵穴が淡く光る。


---


---


 その瞬間、


---


 アルトのポケットに入っていた、


---


 "終わりのページ"が宙へ浮かぶ。


---


---


 ページは折りたたまれ、


---


 一つの鍵へと姿を変えた。


---


# ◆クロ


---


『ページが……鍵になった!?』


---


# ◆エンディング


---


 静かに目を閉じる。


---


---


◆一言


「終わりは。」


---


---


「始まりを開く鍵でもあります。」


---


# ◆アルト


---


 鍵を手に取る。


---


---


◆笑う


「なるほど。」


---


---


「最後の宝は。」


---


---


◆核心


「俺自身ってわけか。」


---


# ◆ラスト


---


 アルトは鍵を鍵穴へ差し込む。


---


 カチリ――。


---


 静かな音が響く。


---


 だが、


---


 金庫が開くよりも先に、


---


 部屋全体が白い光に包まれた。


---


 その光の中で、


---


 アルトは誰かの声を聞く。


---


「――ようやく、ここまで来たね。」


---


 その声は、


---


 どこか懐かしく、


---


 初めて聞く声だった。


---


――続く。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ