表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
影の盗賊(シャドウ・シーフ)  作者: A-LIGHT(I lie)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
608/616

第466話 「終わりを盗む怪盗」

 忘却図書館。


---


 静寂。


---


 誰も動けない。


---


 目の前に立つのは、


---


 人物ではない。


---


 **「終わり」という概念**。


---


# ◆エンディング


---


 静かにアルトを見る。


---


---


◆穏やかに


「怪盗。」


---


---


「あなたは何を盗みますか。」


---


# ◆アルト


---


 短剣を下ろさない。


---


---


◆一言


「それを聞くために出てきたのか。」


---


# ◆エンディング


---


「いいえ。」


---


---


◆続き


「確かめるためです。」


---


---


「あなたは。」


---


---


◆一言


「終わりを受け入れられる人間なのか。」


---


# ◆静寂


---


 アルトは答えない。


---


# ◆エンディング


---


 右手を上げる。


---


---


 その指先に、


---


 一冊の本が現れる。


---


---


 表紙には、


---


 金色の文字。


---


> **怪盗アルト**


---


# ◆クロ


---


『あれは……!』


---


# ◆オーサー


---


 息をのむ。


---


---


◆低く


「アルトの物語……。」


---


# ◆エンディング


---


 本を開く。


---


---


 最後のページだけが、


---


 白紙だった。


---


# ◆エンディング


---


◆静かに


「まだ終わっていません。」


---


---


「ですが。」


---


---


◆続き


「終わりは必ず訪れます。」


---


# ◆アルト


---


 静かに答える。


---


---


◆一言


「知ってる。」


---


# ◆エンディング


---


 少しだけ首を傾ける。


---


---


「なら。」


---


---


◆一言


「なぜ抗うのですか。」


---


# ◆アルト


---


 帽子を深くかぶる。


---


---


◆静かに


「抗ってるんじゃない。」


---


---


◆続き


「最後まで足掻くだけだ。」


---


# ◆エンディング


---


「違いは?」


---


# ◆アルト


---


 笑う。


---


---


◆核心


「終わりは変えられないかもしれない。」


---


---


「でも。」


---


---


「そこへ辿り着く道は。」


---


---


◆一言


「自分で選べる。」


---


# ◆静寂


---


 エンディングは、


---


 初めて黙り込む。


---


# ◆エンディング


---


◆小さく


「……そうですか。」


---


---


「なら。」


---


---


◆宣言


「試しましょう。」


---


# ◆異変


---


 最後の白紙のページへ、


---


 黒い文字が浮かび始める。


---


> **怪盗アルトは、この物語の最後で倒れる。**


---


# ◆レイン


---


「やめろ!」


---


# ◆オーサー


---


 原稿を開く。


---


---


 しかし、


---


 何も書き足せない。


---


# ◆フットノート


---


 脚注を書き込もうとする。


---


---


 万年筆は動かない。


---


# ◆境界執行者


---


『概念干渉』


---


---


『解除不能』


---


# ◆アルト


---


 静かに本へ近づく。


---


# ◆クロ


---


『アルト!』


---


# ◆アルト


---


 白紙だった最後のページへ、


---


 ゆっくりと手を伸ばす。


---


# ◆エンディング


---


「無駄です。」


---


---


「それは、あなたの結末です。」


---


# ◆アルト


---


 笑う。


---


---


◆一言


「違う。」


---


---


 そして、


---


 最後のページを――


---


 **破り取った。**


---


# ◆全員


---


「!!?」


---


# ◆異変


---


 図書館中の本棚が激しく揺れる。


---


---


 世界そのものが軋み、


---


 空間に無数の亀裂が走る。


---


# ◆エンディング


---


 初めて声を荒らげる。


---


---


◆驚愕


「何をした……!」


---


# ◆アルト


---


 破り取ったページをポケットへしまう。


---


---


◆不敵に笑う


「怪盗だぜ?」


---


---


◆核心


「終わりは書き換えない。」


---


---


「**盗むんだ。**」


---


# ◆ラスト


---


 "終わり"を失った物語。


---


 その瞬間、


---


 世界中の本から、


---


 最後のページだけが静かに消え始めた。


---


 誰も見たことのない盗みが、


---


 今、歴史に刻まれる。


---


――続く。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ