第450話 「六つの予告状」
夜明け。
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世界各地の空に、
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淡い光が走る。
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眠っていた《影の遺産》が、
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一斉に目覚めた瞬間だった。
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# ◆アーカイブ
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巨大なモニターには、
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六つの光点が映し出されている。
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◆静かに
「すべての遺産が反応しています。」
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# ◆クロ
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『こんなの初めて見る……。』
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# ◆セラ
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『六か所同時なんて守れないよ!』
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# ◆レイン
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地図を見つめる。
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◆低く
「敵が同時に動けば終わりだ。」
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# ◆オーサー
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白い空間で、
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静かにモニターを見つめていた。
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◆小さく
「……始まってしまいましたか。」
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# ◆アルト
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隣に立つ。
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◆一言
「止める気はあるか?」
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# ◆オーサー
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ゆっくりとうなずく。
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◆続き
「私のやり方は間違っていました。」
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「ですが。」
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◆一言
「遺産を悪用させるつもりはありません。」
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# ◆静寂
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アルトは少しだけ笑う。
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◆小さく
「なら。」
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◆続き
「共闘だ。」
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# ◆レイン(通信)
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「えっ!?」
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# ◆クロ(通信)
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『敵と組むの!?』
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# ◆アルト
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◆静かに
「敵じゃない。」
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◆一言
「考え方が違っただけだ。」
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# ◆オーサー
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初めて穏やかに笑う。
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# ◆異変
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突然、
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六つの光点が赤く変わる。
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# ◆アーカイブ
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「誰かが動いた!」
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# ◆モニター
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六つの場所へ、
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同時に黒いカードが現れる。
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映し出された文字。
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> **予告**
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> 六つの影の遺産を、
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> 夜明けまでにいただく。
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> ――《黒幕》
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# ◆レイン
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「黒幕……?」
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# ◆ノワール
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険しい表情になる。
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◆静かに
「オーサーではありません。」
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# ◆オーサー
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カードを見つめる。
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◆低く
「この筆跡は……。」
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# ◆アルト
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「知ってるのか。」
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# ◆オーサー
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わずかに目を伏せる。
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◆一言
「……私の師です。」
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# ◆全員
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「!!」
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# ◆オーサー
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◆続き
「私に"世界を編集する方法"を教えた人。」
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「ですが。」
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◆低く
「十年前に姿を消したはずでした。」
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# ◆ラスト
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オーサーを導いた人物。
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その師が、
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今度は世界中の影の遺産を狙う。
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師と弟子。
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そして怪盗。
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三者が交わる戦いが、
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いよいよ幕を開ける。
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――続く。




