第441話 「第一の影の遺産」
早朝。
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アーカイブの隠れ家。
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世界各地の地図が壁一面に映し出されている。
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# ◆アーカイブ
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七つの光点を指し示す。
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◆静かに
「これが《影の遺産》です。」
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# ◆レイン
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「世界中にあるのか……。」
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# ◆アーカイブ
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頷く。
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◆続き
「怪盗の歴史に残る七つの秘宝。」
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「それぞれが、一つの"理念"を象徴しています。」
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# ◆クロ
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『理念?』
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# ◆アーカイブ
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画面を切り替える。
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一つ目の光点が拡大される。
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**第一の影の遺産**
**《夜鴉の羅針盤》**
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# ◆ノワール
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「聞いたことがあります。」
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◆続き
「持つ者は"進むべき道"を見失わないという伝説の秘宝。」
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# ◆アルト
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腕を組む。
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◆小さく
「伝説は話半分に聞く主義なんだが。」
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# ◆アーカイブ
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「本物です。」
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◆続き
「ですが、力を持つから価値があるのではありません。」
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◆一言
「怪盗たちが守り続けてきた歴史だから価値があるのです。」
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# ◆通信
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突然、モニターが乱れる。
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# ◆セラ
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『通信ジャック!』
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# ◆画面
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黒い背景。
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銀色の仮面。
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聞き覚えのない声が響く。
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# ◆オーサー
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「怪盗アルト。」
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「歓迎しよう。」
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# ◆アルト
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「姿くらい見せたらどうだ。」
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# ◆オーサー
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小さく笑う。
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「その必要はない。」
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「私の予告状は、必ず現実になる。」
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# ◆画面
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《夜鴉の羅針盤》の映像が映る。
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巨大なガラスケース。
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厳重な警備。
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無数のレーザー。
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# ◆オーサー
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> **予告**
>
> 今夜午前零時。
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> 《夜鴉の羅針盤》をいただく。
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「止められるなら止めてみろ。」
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# ◆通信終了
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画面が元に戻る。
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# ◆レイン
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「挑発してる……。」
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# ◆アーカイブ
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険しい表情になる。
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◆静かに
「場所は分かっています。」
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◆続き
「しかし、一つ問題があります。」
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# ◆アルト
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「何だ?」
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# ◆アーカイブ
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資料を机へ置く。
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◆一言
「羅針盤を守るのは、怪盗です。」
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# ◆全員
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「……え?」
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# ◆アーカイブ
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「代々、怪盗同士が影の遺産を守ってきました。」
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「つまり今回は。」
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◆続き
「怪盗が怪盗を守り。」
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「怪盗ではない者が盗みに来る。」
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# ◆アルト
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帽子を深くかぶり直す。
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◆笑う
「面白くなってきた。」
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# ◆ラスト
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第一の影の遺産――《夜鴉の羅針盤》。
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その前に集う三つの勢力。
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守る怪盗。
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奪うオーサー
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そして迎え撃つアルトたち。
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新たな怪盗戦が、
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今、幕を開ける。
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――続く。




