第439話 「予告」
美術館・屋上。
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夜風が、
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四人のマントを揺らす。
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アルト。
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カイザー。
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アーカイブ。
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そしてキーパー。
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# ◆アーカイブ
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静かに夜景を見つめる。
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◆小さく
「怪盗は、時代と共に変わってきました。」
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◆続き
「ですが、一つだけ変わらなかったものがあります。」
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# ◆アルト
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「予告状か。」
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# ◆アーカイブ
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頷く。
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◆一言
「信頼です。」
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# ◆レイン
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「信頼?」
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# ◆アーカイブ
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◆静かに
「怪盗は盗む前に名乗る。」
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「逃げ道も用意する。」
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「誰も傷付けない。」
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◆続き
「その約束があるから、人々は怪盗を恐れるだけではなく、伝説として語り継いできました。」
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# ◆カイザー
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帽子を軽く押さえる。
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◆小さく
「だから私たちは、犯罪者とは違う。」
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# ◆警部
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複雑な表情を浮かべる。
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◆静かに
「……法は破っているがな。」
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# ◆アルト
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苦笑する。
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◆一言
「否定はしない。」
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# ◆アーカイブ
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ゆっくりと歩き始める。
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◆続き
「だからこそ、最後の試練があります。」
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# ◆クロ
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『まだ終わってなかったの!?』
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# ◆キーパー
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静かに目を閉じる。
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◆小さく
「……来ましたか。」
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# ◆アーカイブ
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始原の予告状を取り出す。
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その紙は、
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これまでとは違い、
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真っ白だった。
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# ◆セラ
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『文字がない……。』
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# ◆アーカイブ
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◆一言
「書いてください。」
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# ◆アルト
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「何を?」
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# ◆アーカイブ
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アルトを真っ直ぐ見つめる。
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◆静かに
「あなた自身の予告状を。」
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「誰かに与えられた試練ではなく。」
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「あなた自身が選ぶ未来を。」
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# ◆静寂
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アルトは白い予告状を受け取る。
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しばらく考え込み、
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静かにペンを走らせる。
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# ◆予告状
> **予告**
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> 奪われそうになっている未来を、
>
> 必ずいただく。
>
> そのために必要なら、
>
> この身一つで闇へ踏み込もう。
>
> ――怪盗アルト
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# ◆沈黙
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誰も言葉を発しない。
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# ◆アーカイブ
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ゆっくりと微笑む。
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◆小さく
「……それが、あなたの答えですか。」
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# ◆アルト
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帽子を深くかぶる。
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◆一言
「宝は盗まれると戻らない。」
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◆続き
「でも未来なら。」
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◆笑う
「取り返せる。」
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# ◆異変
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その瞬間、
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白い予告状が黄金色に輝き始める。
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空へと浮かび上がり、
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始原の予告状と重なり合う。
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# ◆クロ
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『融合してる!?』
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# ◆キーパー
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驚きながらも微笑む。
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◆静かに
「始原の予告状が、新しい継承者を認めました。」
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# ◆ラスト
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しかし、その輝きを見つめる者が、
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遠く離れた高層ビルの屋上にいた。
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黒いシルエット。
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口元だけが笑う。
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◆???
「ようやく始まったか。」
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「本当の"シャドウシーフ計画"が。」
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その言葉だけを残し、
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影は夜の闇へと消えていった。
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