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影の盗賊(シャドウ・シーフ)  作者: A-LIGHT(I lie)


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579/620

第437話 「継承」

 地下室。


---


 始原の予告状は、


---


 淡い光を放ち続けていた。


---


# ◆レイン


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「アルトが……。」


---


---


「試練の管理者?」


---


# ◆クロ


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『そんな話、聞いたことないよ!』


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# ◆セラ


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『怪盗が管理者になるなんて……。』


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# ◆キーパー


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 ゆっくりとアルトの前へ歩み寄る。


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---


 深く一礼する。


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# ◆キーパー


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「おめでとうございます。」


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◆続き


「あなたは資格を得ました。」


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# ◆アルト


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 首を横へ振る。


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◆一言


「断る。」


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# ◆全員


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「えっ?」


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# ◆キーパー


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「理由を、お聞きしても?」


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# ◆アルト


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 静かに笑う。


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◆続き


「俺は現役の怪盗だ。」


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◆一言


「管理する側になる気はない。」


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# ◆静寂


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 キーパーは目を閉じる。


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 そして、


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 小さく笑った。


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# ◆キーパー


---


「その答えを待っていました。」


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# ◆レイン


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「どういうこと?」


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# ◆キーパー


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◆静かに


「資格を持つ者ほど。」


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---


「その力を欲しがらない。」


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---


◆続き


「だからこそ、資格がある。」


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# ◆アルト


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「面倒な理屈だな。」


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# ◆始原の予告状


---


 突然、


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 宙へ舞い上がる。


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---


 黒い紙が、


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 ゆっくりとアルトの前へ降りてくる。


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# ◆予告状


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 新たな文字が浮かぶ。


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> **最終試練**

>

> **継承を拒め。**


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# ◆クロ


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『拒め!?』


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# ◆セラ


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『継承しろじゃないの!?』


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# ◆ノワール


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 目を細める。


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◆小さく


「なるほど……。」


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# ◆アルト


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「何が分かった?」


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# ◆ノワール


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◆静かに


「始原の予告状は。」


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◆続き


「力を継ぐ者ではなく。」


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◆一言


「力に支配されない者を探している。」


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# ◆キーパー


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 満足そうに頷く。


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◆続き


「その通りです。」


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「管理者とは、権力ではありません。」


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「最後の保管者です。」


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# ◆その時


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 地下室全体が激しく揺れる。


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# ◆クロ


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『新しい反応!!』


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◆続き


『地下じゃない!』


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『地上から!』


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# ◆警部


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「何だと?」


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# ◆場面転換


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 美術館の外。


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 夜空を覆う黒い雲。


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 その中央に、


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 一人の人影が立っていた。


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 黒いロングコート。


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 銀色の仮面。


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 そして右手には、


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 もう一枚の黒い予告状。


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# ◆???


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 静かに笑う。


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◆一言


「ようやく。」


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◆続き


「資格者が現れたか。」


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# ◆キーパー


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 その気配を感じ、


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 顔色を変える。


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◆低く


「まさか……。」


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◆一言


「彼が目覚めたのか。」


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# ◆ラスト


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 始原の予告状は一枚ではなかった。


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 夜空に現れた謎の怪盗。


---


 その手にもまた、


---


 一枚の"始原の予告状"が握られていた。


---


 新たな物語が、


---


 静かに動き始める。


---


――続く。


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