第437話 「継承」
地下室。
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始原の予告状は、
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淡い光を放ち続けていた。
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# ◆レイン
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「アルトが……。」
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「試練の管理者?」
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# ◆クロ
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『そんな話、聞いたことないよ!』
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# ◆セラ
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『怪盗が管理者になるなんて……。』
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# ◆キーパー
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ゆっくりとアルトの前へ歩み寄る。
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深く一礼する。
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# ◆キーパー
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「おめでとうございます。」
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◆続き
「あなたは資格を得ました。」
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# ◆アルト
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首を横へ振る。
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◆一言
「断る。」
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# ◆全員
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「えっ?」
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# ◆キーパー
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「理由を、お聞きしても?」
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# ◆アルト
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静かに笑う。
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◆続き
「俺は現役の怪盗だ。」
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◆一言
「管理する側になる気はない。」
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# ◆静寂
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キーパーは目を閉じる。
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そして、
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小さく笑った。
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# ◆キーパー
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「その答えを待っていました。」
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# ◆レイン
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「どういうこと?」
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# ◆キーパー
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◆静かに
「資格を持つ者ほど。」
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「その力を欲しがらない。」
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◆続き
「だからこそ、資格がある。」
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# ◆アルト
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「面倒な理屈だな。」
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# ◆始原の予告状
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突然、
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宙へ舞い上がる。
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黒い紙が、
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ゆっくりとアルトの前へ降りてくる。
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# ◆予告状
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新たな文字が浮かぶ。
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> **最終試練**
>
> **継承を拒め。**
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# ◆クロ
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『拒め!?』
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# ◆セラ
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『継承しろじゃないの!?』
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# ◆ノワール
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目を細める。
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◆小さく
「なるほど……。」
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# ◆アルト
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「何が分かった?」
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# ◆ノワール
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◆静かに
「始原の予告状は。」
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◆続き
「力を継ぐ者ではなく。」
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◆一言
「力に支配されない者を探している。」
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# ◆キーパー
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満足そうに頷く。
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◆続き
「その通りです。」
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「管理者とは、権力ではありません。」
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「最後の保管者です。」
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# ◆その時
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地下室全体が激しく揺れる。
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# ◆クロ
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『新しい反応!!』
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◆続き
『地下じゃない!』
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『地上から!』
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# ◆警部
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「何だと?」
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# ◆場面転換
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美術館の外。
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夜空を覆う黒い雲。
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その中央に、
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一人の人影が立っていた。
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黒いロングコート。
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銀色の仮面。
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そして右手には、
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もう一枚の黒い予告状。
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# ◆???
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静かに笑う。
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◆一言
「ようやく。」
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◆続き
「資格者が現れたか。」
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# ◆キーパー
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その気配を感じ、
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顔色を変える。
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◆低く
「まさか……。」
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◆一言
「彼が目覚めたのか。」
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# ◆ラスト
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始原の予告状は一枚ではなかった。
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夜空に現れた謎の怪盗。
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その手にもまた、
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一枚の"始原の予告状"が握られていた。
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新たな物語が、
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静かに動き始める。
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――続く。




