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影の盗賊(シャドウ・シーフ)  作者: A-LIGHT(I lie)


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577/616

第435話 「試練の管理者」

 地下室。


---


 少女の母親は、


---


 無数のレーザーに囲まれていた。


---


 不用意に一歩踏み出せば、


---


 罠が作動する。


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# ◆クロ


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◆解析


『レーザーは全部で四十八本!』


---


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◆続き


『一本でも遮ると罠が起動する!』


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# ◆警部


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「爆発物か?」


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# ◆黄昏


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◆解析


『不明。』


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◆続き


『爆発物ではない可能性もあります。』


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# ◆レイン


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「可能性?」


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# ◆黄昏


---


『相手はこれまで、試練という形を貫いています。』


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◆続き


『即座に命を奪う罠とは考えにくい。』


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# ◆アルト


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 静かに頷く。


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◆一言


「同感だ。」


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# ◆スピーカー


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 再び男の声が響く。


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◆???


「怪盗アルト。」


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---


「君は宝を盗む。」


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---


「人も救う。」


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---


「なら答えてくれ。」


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# ◆静寂


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◆???


「怪盗とは。」


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---


「法を破る者か。」


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「正義を貫く者か。」


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「それとも――」


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「ただの罪人か。」


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# ◆レイン


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「何が言いたい……。」


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# ◆アルト


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 しばらく黙り込む。


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 そして、


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 ゆっくり口を開く。


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◆静かに


「どれでもねぇ。」


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# ◆???


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「ほう。」


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# ◆アルト


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◆続き


「怪盗は。」


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「誰かに決めてもらう存在じゃない。」


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◆一言


「自分で責任を背負う人間だ。」


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# ◆静寂


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 数秒間、


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 地下室に沈黙が流れる。


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# ◆???


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 小さく笑う。


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◆続き


「……面白い答えだ。」


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# ◆その瞬間


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 レーザーが一本、


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 静かに消える。


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# ◆クロ


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『一本解除された!』


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# ◆セラ


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『答えが正解だったの!?』


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# ◆???


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「最後の問題だ。」


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「彼女を助ける方法は三つある。」


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「一つ。」


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---


「罠を解除する。」


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「二つ。」


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「レーザーを突破する。」


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「そして三つ。」


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「試練そのものを盗む。」


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# ◆レイン


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「試練を……盗む?」


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# ◆アルト


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 不敵に笑う。


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◆小さく


「なるほど。」


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◆続き


「それがお前の狙いか。」


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# ◆カイザー


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「アルト。」


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「何か分かったのですか?」


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# ◆アルト


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 帽子のつばを押さえる。


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◆静かに


「こいつは。」


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「俺たちを殺したいんじゃない。」


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◆続き


「怪盗を育てようとしてる。」


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# ◆全員


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「!!」


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# ◆???


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 スピーカーの向こうで、


---


 男は静かに笑った。


---


---


◆一言


「正解。」


---


# ◆ラスト


---


 敵だと思っていた人物は、


---


 怪盗を憎んでいたのではない。


---


---


 怪盗という存在に、


---


 未来を託そうとしていた。


---


 第二の試練は、


---


 いよいよ終幕へ向かう。


---


――続く。


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