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影の盗賊(シャドウ・シーフ)  作者: A-LIGHT(I lie)


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572/592

第430話 「第二の予告」

 地下保管庫。


---


 事件は終わった。


---


 黒い怪盗は警察に連行され、


---


 クラウンブレイクの残党も次々と拘束されていく。


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# ◆警部


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「これで一件落着……か。」


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 安堵の息をつく。


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# ◆クロ


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『爆発物、すべて処理完了!』


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# ◆セラ


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『建物の安全も確認したよ!』


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# ◆レイン


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「ようやく終わった……。」


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# ◆アルト


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 黙ったまま、


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 始原の予告状を見つめている。


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# ◆ノワール


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「アルト。」


---


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「何か気になることでも?」


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# ◆アルト


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◆静かに


「引っかかる。」


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◆続き


「"第一の試練"って言葉だ。」


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# ◆カイザー


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 腕を組む。


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◆小さく


「私も同じことを考えていました。」


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◆続き


「試練が第一なら、第二もある。」


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# ◆突然


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 始原の予告状が淡く光り始める。


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# ◆クロ


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『また反応した!』


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# ◆セラ


---


『文字が変わる!』


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# ◆予告状


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 先ほどまでの文章が消え、


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 新たな一文が浮かび上がる。


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> **第二の試練を開始します。**


---


> **怪盗は、何を守る者か。**


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# ◆静寂


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 誰も言葉を発しない。


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# ◆レイン


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「何を……守る者?」


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# ◆アルト


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 小さく笑う。


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◆一言


「難しい問題だな。」


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# ◆その瞬間


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 保管庫全体が揺れる。


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 だが、


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 爆発ではない。


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# ◆黄昏


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◆解析


『空間異常を検知。』


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『地下保管庫内ではありません。』


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『地上です。』


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# ◆場面転換


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 美術館の外。


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 避難した人々が空を見上げている。


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# ◆市民


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「あれは……?」


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# ◆空


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 夜空いっぱいに、


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 無数の黒いカードが現れる。


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 一枚ではない。


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 十枚でもない。


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 何千枚もの予告状。


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 それらが、


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 街全体へゆっくりと降り注いでいく。


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# ◆クロ


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『全部、本物!?』


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# ◆セラ


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『こんなの回収できないよ!』


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# ◆アルト


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 落ちてきた一枚を受け取る。


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 そこに書かれていたのは、


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> **あなたにとって、**

>

> **最も大切なものをいただく。**


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---


 差出人の名は、


---


 どこにも書かれていなかった。


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# ◆ラスト


---


 街中の人々が、


---


 同じ予告状を手にする。


---


---


 誰が、


---


 何を失うのか。


---


---


 第二の試練は、


---


 すでに始まっていた。


---


――続く。


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