第430話 「第二の予告」
地下保管庫。
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事件は終わった。
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黒い怪盗は警察に連行され、
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クラウンブレイクの残党も次々と拘束されていく。
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# ◆警部
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「これで一件落着……か。」
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安堵の息をつく。
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# ◆クロ
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『爆発物、すべて処理完了!』
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# ◆セラ
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『建物の安全も確認したよ!』
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# ◆レイン
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「ようやく終わった……。」
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# ◆アルト
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黙ったまま、
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始原の予告状を見つめている。
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# ◆ノワール
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「アルト。」
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「何か気になることでも?」
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# ◆アルト
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◆静かに
「引っかかる。」
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◆続き
「"第一の試練"って言葉だ。」
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# ◆カイザー
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腕を組む。
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◆小さく
「私も同じことを考えていました。」
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◆続き
「試練が第一なら、第二もある。」
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# ◆突然
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始原の予告状が淡く光り始める。
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# ◆クロ
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『また反応した!』
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# ◆セラ
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『文字が変わる!』
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# ◆予告状
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先ほどまでの文章が消え、
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新たな一文が浮かび上がる。
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> **第二の試練を開始します。**
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> **怪盗は、何を守る者か。**
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# ◆静寂
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誰も言葉を発しない。
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# ◆レイン
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「何を……守る者?」
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# ◆アルト
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小さく笑う。
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◆一言
「難しい問題だな。」
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# ◆その瞬間
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保管庫全体が揺れる。
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だが、
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爆発ではない。
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# ◆黄昏
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◆解析
『空間異常を検知。』
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『地下保管庫内ではありません。』
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『地上です。』
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# ◆場面転換
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美術館の外。
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避難した人々が空を見上げている。
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# ◆市民
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「あれは……?」
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# ◆空
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夜空いっぱいに、
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無数の黒いカードが現れる。
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一枚ではない。
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十枚でもない。
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何千枚もの予告状。
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それらが、
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街全体へゆっくりと降り注いでいく。
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# ◆クロ
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『全部、本物!?』
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# ◆セラ
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『こんなの回収できないよ!』
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# ◆アルト
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落ちてきた一枚を受け取る。
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そこに書かれていたのは、
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> **あなたにとって、**
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> **最も大切なものをいただく。**
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差出人の名は、
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どこにも書かれていなかった。
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# ◆ラスト
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街中の人々が、
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同じ予告状を手にする。
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誰が、
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何を失うのか。
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第二の試練は、
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すでに始まっていた。
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――続く。




