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影の盗賊(シャドウ・シーフ)  作者: A-LIGHT(I lie)


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569/588

第427話 「怪盗の起源」

地下保管庫。


---


 宙に浮かぶ、


---


 漆黒の予告状。


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 誰の手にも触れられることなく、


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 静かに文字が浮かび上がる。


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# ◆声


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『これは、最初の契約。』


---


---


『最初の予告。』


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# ◆アルト


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 帽子のつばを押さえる。


---


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◆小さく


「契約……?」


---


# ◆予告状


---


 古い文字が、


---


 現代の言葉へと変わっていく。


---


---


> **予告**

>

> この世界から、

>

> 「欲望」をいただく。

>

> それが果たされた時、

>

> 怪盗という存在も、

>

> また役目を終える。


---


# ◆レイン


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「欲望を盗む……?」


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# ◆警部


---


「そんなことができるのか……。」


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# ◆ノワール


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 静かに首を振る。


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◆説明


「できません。」


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◆続き


「だから、この予告は百年以上……」


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◆言い直す


「何世代にもわたって果たされなかった。」


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# ◆カイザー


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 予告状を見つめる。


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◆静かに


「怪盗とは。」


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◆続き


「人の欲望がある限り存在する。」


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◆一言


「つまり、この予告は最初から達成不可能だった。」


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# ◆黒い怪盗


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 狂気じみた笑みを浮かべる。


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◆笑う


「だから書き換える。」


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# ◆全員


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「!」


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# ◆黒い怪盗


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 懐から小型の装置を取り出す。


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◆続き


「この予告状を改竄し……」


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◆一言


「『世界』を盗む予告へ変える!」


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# ◆クロ


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『改竄する気!?』


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# ◆セラ


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『そんなことまでできるの!?』


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# ◆ノワール


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 険しい表情になる。


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◆低く


「駄目です。」


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◆続き


「予告状は怪盗の覚悟。」


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◆一言


「改竄は、怪盗そのものへの冒涜です。」


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# ◆アルト


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 ゆっくりと前へ出る。


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◆静かに


「聞いたか。」


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# ◆黒い怪盗


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「何をだ?」


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# ◆アルト


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 口元に笑みを浮かべる。


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◆一言


「怪盗じゃねぇ奴に、予告状を触る資格はない。」


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# ◆激突


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 アルトが床を蹴る。


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---


 同時に、


---


 黒い怪盗も飛び出す。


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 二人の間で、


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 古びた予告状が揺れる。


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# ◆カイザー


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「アルト!」


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# ◆アルト


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「分かってる!」


---


---


◆続き


「紙は守る!」


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# ◆ラスト


---


 始まりの予告状。


---


 それは世界を滅ぼす力ではなく、


---


 怪盗という存在の「原点」だった。


---


 その一枚を守るため、


---


 伝説の怪盗と怪盗王が、


---


 再び共闘する。


---


――続く。


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