第419話 「新たな予告状」
――数日後。
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平穏だった。
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怪盗インフィニティとの事件は終わり、
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街には、いつもの日常が戻っていた。
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# ◆アルト
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高層ビルの屋上。
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夜風を受けながら、
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街を見下ろしている。
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◆小さく
「静かだな」
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# ◆ゼロ
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「退屈そうな顔だな」
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# ◆アルト
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◆笑う
「事件がないのはいいことだ」
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# ◆暁
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アルトの隣へ駆け寄る。
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◆笑顔
『今日は盗みに行かないの?』
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# ◆アルト
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「依頼があればな」
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# ◆クロ
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突然、慌てた声を上げる。
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◆叫ぶ
『アルト!!』
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◆続き
『世界中のネットワークに異常発生!!』
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# ◆セラ
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『全部同じデータだよ!』
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# ◆大型モニター
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世界中の画面が、
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同時に黒く染まる。
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一枚の黒いカード。
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それだけが映し出される。
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## ◆予告状
> **予告**
>
> 世界中の怪盗たちへ。
>
> 今宵、
>
> あなた方が積み上げた"伝説"をいただく。
>
> 抵抗は歓迎する。
>
> ――怪盗王 カイザー
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# ◆静寂
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誰も言葉を失う。
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# ◆ゼロ
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「怪盗に予告状を送る怪盗か」
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# ◆ノワール
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ゆっくり目を細める。
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◆小さく
『初めて聞く名です』
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# ◆黄昏
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◆解析
『過去の記録、該当なし』
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『活動履歴ゼロ』
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# ◆クロ
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『でも世界中へ同時配信なんて普通じゃない!』
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# ◆アルト
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予告状を見つめる。
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◆笑う
「なるほど」
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◆続き
「面白い」
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# ◆暁
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『知ってる人?』
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# ◆アルト
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首を横に振る。
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◆一言
「知らねぇ」
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◆続き
「でも、この予告状を書いた奴は」
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◆小さく
「本物だ」
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# ◆突然
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夜空が揺らぐ。
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街中の照明が一瞬だけ消える。
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そして、
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ビルの屋上に一枚のカードが舞い降りた。
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# ◆アルト
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カードを受け取る。
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## ◆個人宛の予告状
> **怪盗アルトへ**
>
> 他の怪盗には興味がない。
>
> 私が欲しいのは、
>
> あなた一人だ。
>
> 今夜、
>
> あなたという伝説をいただく。
>
> ――怪盗王 カイザー
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# ◆アルト
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帽子を深く被る。
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◆笑う
「俺をご指名か」
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# ◆ゼロ
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「随分と舐められたな」
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# ◆アルト
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◆不敵に笑う
「違う」
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◆続き
「期待されてる」
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◆一言
「だったら応えてやる」
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# ◆ラスト
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新たな予告状。
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新たな怪盗。
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そして、
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怪盗アルトの新たな事件が始まる。
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――続く。




