第266話「出口の向こう側」
ひびの向こう。
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そこには、
“別の世界”があった。
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色が違う。
空気が違う。
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そして何より――
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“終わりが存在している”。
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◆アルト
「……なんか、まともそうだな」
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軽く言う。
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◆ファントム
「ええ」
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一拍。
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「少なくとも、“終われる世界”」
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◆依頼人
「……あそこに行けば……」
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声が震える。
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「終われるんですか……?」
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◆沈黙
ファントムはすぐに答えない。
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◆理由
“終われる”ということは、
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“本当に終わる”可能性もある。
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◆アルト
「行ってみりゃ分かるだろ」
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◆決断
一歩、ひびに近づく。
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◆その瞬間
「――それ以上は、来るな」
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◆停止
空気が、変わる。
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ひびの向こう側に、
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一人の人物が立っていた。
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◆存在
長いコート。
無機質な目。
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だが、
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その視線には“明確な意思”がある。
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◆観測者
「そこから先は、“管理領域”だ」
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◆ファントム
「……やっぱり来たわね」
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◆アルト
「知ってんのか?」
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◆答え
「ええ」
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一拍。
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「“出口の管理者”」
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◆新キャラ
「正式には――」
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その人物が、ゆっくりと口を開く。
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◆名乗り
「“終端観測者”」
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◆圧
その言葉と同時に、
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空間が“安定する”。
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歪みが消える。
ノイズが消える。
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◆違い
今までの敵とは違う。
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これは――
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“完成された存在”。
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◆アルト
「へえ」
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少しだけ笑う。
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「今度はまともに話せそうだな」
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◆終端観測者
「話す必要はない」
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一歩、前に出る。
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「お前たちは、“未許可の接続”を行った」
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◆宣言
「よって――」
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「排除する」
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◆戦闘の気配
空気が張り詰める。
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◆ファントム
「待ちなさい」
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一歩、前に出る。
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「私たちは“終わり”を作っただけ」
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◆終端観測者
「それが問題だ」
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◆核心
「“終わり”は、管理されるべきものだ」
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「勝手に生成していい概念ではない」
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◆アルト
「は?」
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◆否定
「終わりは、選ばれるものじゃない」
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◆決定
「“与えられるもの”だ」
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◆沈黙
その言葉に、
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ファントムの目が細くなる。
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◆対立構造
本編のテーマと、完全に逆。
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◆ファントム
「……気に入らないわね」
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◆アルト
「同感だ」
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◆宣言
一歩、前に出る。
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「じゃあさ――」
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◆核心
「その“終わり”、盗ませてもらうわ」
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◆終端観測者
初めて、わずかに反応する。
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「……愚かだな」
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◆発動
指を、軽く動かす。
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◆現象
その瞬間、
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アルトの周囲に、
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“無数の終わり”が現れる。
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◆アルト
「……なんだこれ」
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◆ファントム
「“確定された結末”……!」
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◆説明
一つ一つが、
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“未来の終わり”。
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そこに触れれば、
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その結末に強制的に収束する。
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◆終端観測者
「選べ」
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◆宣告
「どの終わりで、消えるか」
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逃げ場はない。
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すべてが“終わり”に繋がっている。
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だが――
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アルトは、笑っていた。
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◆ラスト
「選ぶ必要、ねえだろ」
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一歩、前に出る。
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「全部、盗めばいい」
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その瞬間、
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“終わりを奪う戦い”が、
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新たな段階へ入る。
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