第265話「終わりの固定」
白。
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視界が、すべて白に塗り潰される。
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音が消える。
時間も消える。
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ただ一つだけ――
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“瞬間”が残る。
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◆境界
アルトの身体が、
崩れかけている。
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輪郭が薄れ、
存在がほどけていく。
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◆同時
ファントムの声が、
その中に響く。
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「……この瞬間を」
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◆記録
「“終わり”として固定する」
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◆衝突
“終端削除”と“記録”。
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相反する二つの力が、
同時にぶつかる。
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◆矛盾
終わりは消されるはずだった。
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だが、
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記録された終わりは、
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消えない。
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◆結果
世界が、歪む。
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割れる。
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重なる。
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◆アルト
その中で、
かろうじて意識を保つ。
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「……っ、ファントム……!」
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◆ファントム
「まだよ……!」
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◆限界
記録の負荷が、
彼女の存在を削る。
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腕が、ノイズになる。
視界が、欠ける。
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◆それでも
「……ここで終わらせる!」
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◆固定
“終わり”が、
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確定する。
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◆静止
すべてが、止まる。
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◆一瞬
何も動かない世界。
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◆そして
ゆっくりと――
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色が戻る。
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音が戻る。
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◆結果
アルトは、
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そこに立っていた。
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◆完全復帰
「……生きてるな」
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◆ファントム
その場に膝をつく。
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「……ギリギリね」
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◆成功
“終わり”は、
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消されなかった。
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◆だが
異変は、まだ終わらない。
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◆敵
“それ”が、
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初めて大きく揺れる。
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『……終端……固定……?』
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◆混乱
理解できていない。
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◆理由
この世界では、
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“終わり”は存在しないはずだった。
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だが今、
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確かに一つだけ、
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“終わり”が生まれた。
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◆影響
空間に、
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“ひび”が入る。
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そこから、
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別の景色が覗く。
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◆アルト
「……なんだこれ」
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◆ファントム
息を整えながら、見る。
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「……繋がってる」
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◆核心
「“終わりがある世界”に」
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◆理解
終わりを固定したことで、
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この世界に“出口”ができた。
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◆敵の変化
『……排除……不能……』
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“それ”の輪郭が、
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崩れ始める。
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◆崩壊
役割を失った存在は、
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維持できない。
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◆最後
『……終端……発生……』
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そのまま、
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静かに消える。
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# ◆戦闘終了
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静寂。
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風が、ゆっくりと流れる。
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◆依頼人
「……終わった……?」
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◆アルト
「いや」
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一拍。
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「始まったな」
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◆ファントム
小さく笑う。
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「ええ」
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◆新事実
「“終わり”は、作れる」
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◆さらに
「そして――」
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◆核心
「“出口にもなる”」
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世界に生まれた、
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一つの“終わり”。
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それは、
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ただの結末ではない。
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“別の世界への接続点”。
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◆ラスト
ひびの向こうから、
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誰かの声が聞こえる。
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「……ようやく、繋がったか」
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その声は、
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明らかに――
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この世界のものではなかった。
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