表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺、英雄になる?  作者: 黒猫
光の国へ編
188/200

186 『保管庫』

またも間があいてしまいましたが、続きです

ミリアの暴挙によって俺とドーラが致命傷を受けた。

ど、どうして、どうしてなんだっ!!?


「ソーマさんとドーラさんが夢中になると長いからですわ。夢中になるなら(わたくし)に夢中になって下さい。」


ごもっともだ。

ごめんなさい。

いや後半は違うだろ!


「ニシシ。お兄さんおもしろいねー。」

「面白くねぇ!」

「ニシシシシ!」




ひとしきり文句を垂れたので、ミリアが倒したジャンクパワーゴーレムの残骸を確認した。

幸いにも両手部分は無事で工事用重機と思われるシャベルと掘削機が手に入った。

オジイとドーラに渡しておけば、何かと役に立ててくれるだろう。

パイルバンカーは浪漫だという事ももちろんしっかりと伝えておくつもりだ。

非常に楽しみである。わっはっはっは!



ジャンクパワーゴーレムがこの迷宮のボスだったようで部屋の中央に金属製の宝箱が出現した。

歯車とかスパナとかが装飾されていて凝った作りとなっていた。

何かと期待が持てそうな外観だ。



「ニシシ。罠は無さそうだニャ。開けるニャ。」



テッサがサクッと罠の確認をして開けた。

罠の有無は鑑定眼でも分かるから、罠が無いことはチェック済みだが、テッサは鑑定を持っていないにもかかわらず、自前の知識と経験で判断している。

こういう経験的な技術も馬鹿にはできない。

経験から閃きが生まれることもある。

何事もコツコツ積み上げたものが大切なのだ。



「おおー!キラキラニャー!ニャアアアア!」

「・・・!!!」



テッサと分かり難いが無言のボルグも嬉しそうにしている、ように見える。


宝箱の中には宝石の付いた短剣が二本、宝石やスフィアがいくつか、瓶詰めされた薬品らしきもの多数が入っていた。



「これは何かしら?」



ミリアが瓶詰めされた薬品を指差して尋ねる。

瓶にはプリントされたようなラベルが貼ってあった。

そこには見たことの無い文字で『玉肌水』と書いてあった。



「何か書いてありますけど、読めませんわね。」

「そうだニャ。ポーションかニャ?」

「『玉肌水』って書いてあるよ。」

「そうなのですわね。どういうものなのですか?」

「お兄さん読めるのニャ?」



『玉のような肌をアナタに!くすみもシミもシワさえもコレ一本!アナタの肌に玉肌水』



どうやら化粧品のようだ。

広告が貼りついていて、どこかのドラッグストアで売っていそうな量産品の気配がする。

化粧水か何かかな?


鑑定してみたら、化粧水と乳液と美容液を合わせた画期的な美容ポーションとのことだ。

美容ポーションって初めて聞いたけど、町でも売っているものなのかな?

いや、この『玉肌水』の瓶には明らかにプリントされたと思われるラベルが貼ってある。

どう考えてもこの世界の技術レベルを超えている。

そもそも紙ですら貴重品なのに、こんなきれいなラベルなんてあるはずがない。

もしかしたら未来の商品、とかか?



「サーシャ。美容ポーションって知ってる?・・・ってあれ?サーシャは?」

「ゼン兄と遊んでますね。」



イチが指差した方を見るとゼンとサーシャが壁際で何かしていた。

何してるんだ?

美容ポーションのことは一旦横に置いておき、ゼンとサーシャの方へ行く。



「ゼン!サーシャ!何かあったのか?」

「兄貴!ちょっとコレ見てくれよ!何か書いてあるよ!」

「見たことない文字ですます!」



壁を見ると確かに文字があった。

化粧品と同じ文字だ。



『保管庫』



保管庫らしい。



「保管庫?ってどこですかね?」



イチの疑問も最もで文字はあるが、そこには扉らしきものは何もない。

鑑定眼で見回しても"迷宮の壁"と出るだけだ。

扉が無い。

【検索】でも、"仕掛け"、"スイッチ"、"隠し"・・・と調べてみたが出てこなかった。

キーワードが合っていないのだろうが、雲を掴むような話だ。

うーん。



「何もないね。」

「ですです。」

「この窪みとか?違いますね。」

「近くには無いのかな?となると・・・。」

「お兄さん、これでないかニャ?」

「え?」



テッサがすぐ近くで操作盤のような物を見付けていた。

壁に埋め込んであり、スライド式のカバーで隠されていた。

名前は"スライドドア"だった。

ドアって・・・。



「よく見つけたな。」

「ニシシ。見付けるのは得意分野ニャ!」

「流石だな。」

「ニシシ。でも、これは初めて見るニャ。これは、何ニャ?」

「これはタッチパネル式の操作盤だね。」

「"タッチパネル"ニャ?」

「まあ見てて。」

「ニャッ!?光ったニャ!」

「すごいですわね。」



タッチパネルに触れると電源は生きているようで液晶パネルが点いた。

これまた化粧品と同じ文字で書かれた簡単な操作パネルが出てきた。

これは保管庫の開閉パネルらしい。

特に鍵などは必要ないようなので保管庫の扉を開ける。


操作盤と『保管庫』の表札の間の自動ドアが開いた。

これもスライドドアだった。

くそう。



俺たちは隠し扉から奥の保管庫に入ってみた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ