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俺、英雄になる?  作者: 黒猫
トリスタ編
160/200

158 魔蓄器ver2

無事にカレリーナの後ろ盾を得られたので、本格的に開店の準備に取り掛かる。

まずは店舗の片づけだ。

オジイとチルダは借金を返済した後はギルドから時々回ってくる依頼以外はサクセスルーム<弐>の工房にこもるようになったため、職人街にある工房兼店舗兼自宅にはほとんど在宅しなくなった。

仕事中毒ですね。

オジイの集めたお(ガラクタ)やオジイとチルダが思いのままに創った傑作(ガラクタ)をいつもの手段で片付ける。

不用品は分解して素材に、レアっぽいものが混じっていたら避けておいて後で確認しよう。

99%はガラクタだが、稀にマソジニウムのようなお宝が混じっているからひとまとめで捨てるのはもったいない。

もったいない精神だ。

ストレージリングの中はそんな未分類のガラクタで既にいっぱいです。

中々捨てられないんだよね。


家の中からガラクタを一掃したら、かなりすっきりしたが、棚も机も無くなった。

レイアウト等はドーラに任せよう。

いい感じにしてくれるだろう。

イチには掃除だけお願いした。

デザインセンスは・・・。


店で扱う商品は、ポーションがメインだ。

サーシャ率いる薬師猫部隊が日々精進の為に作りまくっているポーションが倉庫の中に溢れている。

町の市場が崩壊しないように高くもなく安くもないど平均の金額で売りに出そうと思う。

平均っていいよね。


その他の目玉商品は魔法道具だ。

シールドの魔法道具はここでもバカ売れしてくれること間違いない。

特に冒険者の多いこの町ではかなりの需要が見込めるはずだ。

マソジニウムを使って改良した魔蓄器ver2も売り出す。

以前作ったものはランプの魔法道具を使うと充電1時間に対して発光2時間程度という低性能だった。

これでも予備として買う人は多々いたのだが、満足できる性能ではない。

魔石と劣等地竜の血液とマソジニウムを合成してできた魔蓄結晶を取り入れた魔蓄器ver2はコードの改良も相まって充電10分に対して発光7日間という驚異の性能アップだった。

魔蓄結晶のサイズを大きくすれば蓄積できる容量も増え、色々と転用できそうだった。

現状では500mlのペットボトルサイズでファイアボールが2~3発分だ。

マジックバックが無ければ一つ持つだけでも結構な荷物なので、あまり数は持てないだろうけど、緊急事態に対処する分くらいにはなるだろう。

課題だった魔力の取り出し時間もコードの改良で、戦闘中でも他の援護があればなんとか取り出せるぐらいには改善した。

まだまだ自前の魔力代わりに使用することは出来ないがかなり進歩したと思う。

その代わり、使っている素材が素材なので高額設定だ。

普通の人の1年分の生活費分くらいだ。

高ランクの冒険者なら買えるだろうし、魔術師ならばお金を貯めてでも確保したいだろう。

これもまた流通量を増やし過ぎると色々と悪用とか出来そうなので、この価格設定にしている。

素材代も加工代もみんな自前だから大黒字なんだけどね。


この他、チルダが細工で作り出したボールペンやガラスペン、望遠鏡や手押しポンプ、オセロやチェスなんかの玩具も並べる。

ここに自作の魔術書を加えるかどうか考え中だ。

書くのがめんどうなんだよね。


色々と売り物は考えているのだが、肝心なものが用意できていない。

そう。

かわいい売り子さんがいない!

なのでこれから売り子さんの調達に向かいます。


本日は同行者はシロのみ。

ドーラもサーシャも作業が忙しく、イチには準備を頼んでいる。

ゼンはクロと一緒に町の外へ行ってしまい、オジイやチルダはもちろん作業。

なので久しぶりにシロと二人きりだ。


「にゃー。」

「そうだな。たまにはいいな。」


とはいえ今日は遊びに行くわけではないし、面白いところに行くわけでもない。


やってきたのはサーシャを買った奴隷商館だ。

ここでかわいい売り子さんを手に入れて、あんなことやこんなことをするんだ。

お金はこれからガンガン稼ぐので良さそうなのがいたら買っていくつもりだ。

これもまた慈善事業だね。


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